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    oniku_daisuki_m

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    oniku_daisuki_m

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    スノカイ…なのか…?
    カインくん出てきません(は?)
    スノ、ネ、フィ、ホワ。

    「ホワイトや、戻ったぞ」
    「スノウ!」

    人形遊びに夢中になっていたホワイトが、俺たちを置いてスノウの元へと掛けていく。そのままジャンプして飛び付き、熱い抱擁。頬をすりすりと寄せあって、なんとも仲睦まじい光景だ。

    「良い子にしておったか?」
    「もちろんじゃ!ネロとフィガロと人形遊びをしておったのじゃ」

    スノウに抱かれたままホワイトは今日あったことを楽しそうに話し出す。ボスも満足気に耳を傾けていて、完全に二人だけの空間だ。ようやく子守りから開放される、と思った瞬間にどっと疲れが押し寄せた。こういった類いのことは、ふだんの"仕事"とはまた別の種類の疲労が溜まる。やれやれと肩を回していると、フィガロも全く同じタイミングで姿勢を崩した。犬役、しんどいもんな。

    「良い子のホワイトに、我からとっておきのお土産じゃ」
    「これは…我の大好きなシュガーチュロスじゃ!」
    「そなたらもご苦労であった。ほれ、そなたらの分もあるぞ」
    「あー、ありがとうございます」
    「いただきます」

    武闘派と名高いベンティスカファミリーの報酬が、シュガーチュロス一本。なんとも調子が狂うが、目の前の呑気な光景を見てしまえばどうでもいいかという気持ちにもなる。とりあえず俺もチュロスを一口齧った。甘い。

    「カインにも、食べさせてやりたかったのう」

    ホワイトが、ぽつりと今この場に居ない人物の名前を呟く。瞬間、ボスの雰囲気が変わる。
    あ。
    気づいてしまった。多分フィガロも同じで、横から小さな溜息が聞こえてきた。朝から居ないとは思っていたが、"そういうこと"かと合点がいった。

    「ホワイトは本当に優しいのう。カインは今日"用事"があってのう。このチュロスは、我から渡しておこう」

    スノウがホワイトを降ろし、よしよしと頭を撫でた。

    「スノウ、行ってしまうのか?」
    「すまぬが、我はまだ"仕事"が残っておってな。ホワイトのこと、任せたぞ」

    有無を言わさぬ雰囲気に、許される言葉はイエスのみ。部屋を後にするスノウを見送ると、フィガロと目が合った。

    「……無事だといいな」
    「スノウ様、可愛がりすぎるちゃうところあるからなぁ…」

    はぁ、と同時にため息をついた。明日の朝はカインの好物を作ってやろう。

    ■■■

    「カインや、ちゃんと良い子で待っておったか?ほれ、そなたに褒美じゃ」
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    はんどる

    DONEぽいぴくお試しかつ短めのネロカイ小説
    子ども扱いしてるんだったら付き合えないよね。みたいな発想からできたお話
    ネロカイが付き合うだけ
    若さは利用して然るべきカインは少し複雑な気持ちで魔法舎の廊下を歩いていた。
    最近、年上の魔法使いたちに子ども扱いされることが増えた。確かに、数百年もしくは千年、二千年と生きている魔法使いたちに比べればカインは若いかもしれないが、それでも酒も飲めるし結婚だってできる。そう言うとさらにほほえましい目で見られたり、からかいが加速したりするのでもう最近は黙るしかなかった。魔法舎の廊下を歩いて、キッチンまでたどり着くとカインは目当ての人物に声をかけた。
    「なあ、ネロ…コーヒーを淹れてくれないか?」
    「ああ、騎士さん。ってまたその様子だと、誰かにからかわれでもしたか?」
    カインの少し元気のない様子にすぐに気づいて、ネロは少し困ったように笑う。ほかの長生きの魔法使いと違って、ネロはカインをからかわずにいてくれる。ネロにとっても、きっとカインはまだまだ若いと思うはずなのにこの優しい魔法使いはそれを表に出さないでいてくれた。たまーに年上の魔法使いの余裕を出して来たり、ブラッドリーに乗っかりはするがそれでもカインが嫌になる前にやめてくれるので、最近はからかわれてうんざりするとカインはネロのところに来ていた。
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