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    utusetu4545

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    utusetu4545

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    雪の家滞在中のオルシュファン×ヒカセン(うちのこ)話。致してはいませんが筋肉を触っています。

    #FF14
    #オルシュファン
    orgophane
    #うちのこ
    myChild

    触りたい、その筋肉雪の家に匿われて1ヶ月。ウルダハから命からがら亡命したアルフィノ、光の戦士ことハク、そしてキャンプドラゴンヘッドで待っていたタタルは、フォルタン家の騎士とアインハルト家の手伝いを、時折デュランダル家の手伝いをしつつ、バラバラになった暁の面々の捜索を続けていた。
    そしてオルシュファンから冒険の話をせがまれたハクは、毎晩彼の自室でこれまでの冒険の話をしていたのだが、ある夜のこと。

    「オルシュファンさんたちに匿ってもらってしばらく経つんスけど、恩返しらしいことしてないなーって」
    コランティオやヤエルのような、駐在している騎士たちの頼みを聞いてきた1ヶ月。ハクは主たるオルシュファン自身の頼みは聞いてないと気づいた。
    「以前も言ったが、そんなことを気にする必要は無い。お前は我が親友たるフランセルの窮地を救ってくれたではないか。その誠意と公平さに敬意を払っているだけだ」
    「けどそう言いながら開拓団の援助までしてくれたじゃないスか。盗まれたって何度も送ってくれたし」
    「そんなこともあったか。だが、お前がエオルゼアの為にならんと奮闘する姿を応援したいと、私が思っただけだ」
    故になにも気にする事はない。なにより開拓団というたくましい響きがイイ!そんな彼らを支援するのは当然のことだ!と鼻息荒く熱弁するオルシュファン。
    「俺の気が収まらないんス!人様の善意に乗っかるのは俺的にヤなんで、雪の家に世話になってる間くらいなんかさせてほしいんスよ」
    イシュガルドからOK貰ったら、暁としてあっちこっち動くんだろうし、ゆっくりしてられる今のうちに。と続けるハクに、うぅむ…とオルシュファンは唸った。
    「うむ、そうか…毎晩こうしてお前の冒険譚をそのたくましい喉仏を上下させつつ話す様を見ているだけで良しと思っていたが…」
    ちょっとおかしい表現があるなと引っかかったがいつもの事なので聞かなかったことにした。
    「少し、その、私の希望を言ってもいいだろうか」
    「いっスよ!」
    ハクは勢いよく頷いた。内容も聞かずに二つ返事で快諾したので、オルシュファンのほうがたじろいでしまった。
    「イイのか!?」
    「ッス」
    「う、うむ。そうだな…しかしいざ望みをいえと言われると迷うな」
    「なあんだいっぱいあるんじゃないスか〜。遠慮しないで言ってくれたらいいのに」
    どうせまだまだ雪の家に厄介になりそうだし、毎日少しずつやってけばいいんじゃないスか、と言うと確かに…と呟くオルシュファン。
    「うむ、そうだな!ではさしあたって、お前のたくましい尻尾に触れさせてもらってもいいだろうか?」
    「うん…うん?」
    「常々よく揺れるお前の尻尾には興味があったのだ!ミコッテ族はイシュガルドであまり見かけないからな。その細い尻尾にはさぞ逞しくしなやかな筋肉が詰まっていることだろうと思っていたのだ!」
    「いつもそんなふうに見てたんスか!?」
    うむ!と真っ直ぐな瞳でハツラツとした顔をするオルシュファンに目眩がしそうなハク。
    「すんません、尻尾はちょっと…」
    「む、そうなのか?」
    「尻尾はデリケートなんで…腕ならまだいいんスけど」
    「腕だと!イイのか!?」
    オルシュファンは目を輝かせた。
    「まー、相手がオルシュファンさんだし。尻尾よか全然大丈夫ッス!」
    ほい、と腕まくりをしてオルシュファンの前に腕を出すハク。
    装備の合間から覗いていたあのたくましい腕が、今目の前に…。
    オルシュファンは生唾をごくりと飲み込んだ。
    「おお…引き締まったイイ腕をしているな」
    「あざっす」
    「遠目では何度も見ていたが、いざ目の前にすると昂りが抑えられんな…!」
    「う、うっす…」
    触れてもいいか?と尋ねられたのでいッスよと答えると、オルシュファンは思いのほか慎重に触ってきた。
    時には指先で肌の感触を味わうように、時には手のひら全体で包み込んで腕の筋肉の弾力を確かめるように、オルシュファンは長い時間をかけてハクの腕に触れていた。
    筋肉に触れる度に「おお」と嘆息し、終始楽しそうな様子を見ているとこちらまで笑ってしまう。
    ハクは嬉々として筋肉に触れるオルシュファンに声をかけた。
    「そんなにいいスか?筋肉」
    「ああ!ああ!実にイイ!冒険者の筋肉はみな引き締まってイイものだが、お前のは特に、イイ!」
    オルシュファンは目を開いて身振り手振りを混じえて言った。
    「お前のこの筋肉で敵を蹴散らし、人を助け、数々の困難に立ち向かったことを思うと、昂りが抑えられん!」
    熱弁を振るうオルシュファンにハクは苦笑した。
    「んな大げさな〜冒険者ってみんなそんなもんじゃないスか?」
    「何を言う!お前ほどのイイ冒険者はそうはいないぞ!そういえば先日モンクとやらを始めたそうだな。以前と腕の太さが違う。やはり徒手空拳で敵を倒すとなるとより逞しくなるものなのだな…イイぞ…」
    「えっなんで知ってんスか?その話しましたっけ」
    「ふふ、これでも私はキャンプドラゴンヘッドを預かっている身だぞ?スノークロークの調査に出かけた部下達が、魔物に襲われたところをお前に助けられたと報告があったのだ」
    するとお前が剣も槍も弓も持たず、身一つで敵を圧倒したというではないか!己の肉体で勝利を収めるお前…どこまでもたくましく強くなるお前、実にイイ…と恍惚とした表情で言うオルシュファン。
    「腕の太さだけでは無い。腹筋も胸筋も三角筋もみな逞しく育っているぞ!暖炉からの灯りで筋肉の凹凸の陰が揺らめいている様は美しい…。呼吸で伸縮する胸筋もまたたくましさと命の輝きを放つようで…実に…」
    アンダーウェアの上から、布地を張る胸筋や汗で張り付いた腹筋。興味と欲に満ちた目でオルシュファンに見つめられ、ハクは背筋に悪寒が走った。似た感覚を以前覚えた気がする、あれはいつだったか。そう、レヴナンツトールの開拓団の話をした時だった。以前共闘した時のハクの身体の、特に筋肉のしなりを思い出しては昂りが抑えられないなどと言われ、血の気が引いたのを覚えている。
    オルシュファンの瞳に身の危険を感じ、思わずたじろいだ瞬間、がしりと肩を掴まれた。エレゼンとミコッテでは体格差が違いすぎるため、両肩を掴まれて真正面から見つめられ、ハクはまるで狩りで大物に追い詰められたような気分になった。
    「すまん!やはり腕だけでは満足できそうにない!お前の筋肉…いや、尻尾はやめておくとしてせめて胸筋と三角筋、そして腹筋は触れさせて貰えまいか!?」
    要求される内容は変なのに、あまりにも真っ直ぐな瞳で頼まれると断りづらいのは何故だろうか。
    ハクが戸惑っていると引かれたと思ったのか(いや多少は引いたのだが)、オルシュファンはしゅん…とした表情になった。
    「やはり…だめか…」
    先程までの勢いを失い、肩を落とすオルシュファン。
    「そうだな、お前の意志を蔑ろにして、私の欲を優先するなど、イイ騎士のすることではないからな…。うむ、腕を触らせてもらっただけでも僥倖だ、私は幸せ者なのだ。これまでの冒険者達は見つめるだけで逃げていくものが多かったし、うん。お前はよく私に付き合ってくれている」
    オルシュファンが自分に言い聞かせるようにひとりごとを言っている。彼はエレゼンでありミコッテでは無いはずだが、気落ちして垂れた耳が見えるぐらいガッカリしていた。
    ハクは悪いことをした訳では無いのに何故か罪悪感をちくちくと覚えていた。
    「あ〜〜、うん、じゃ、その、はい。いっスよ…」
    頭をかきながらぼそりと言うと、がばりと状態を起こしオルシュファンがこちらを見つめてきた。
    「イイのか!!??あ、いや、しかし、お前に無理強いさせるつもりはないぞ」
    オルシュファンは興奮に目を輝かせたがすぐ思いなおして冷静になったらしい。
    こうしてきちんと相手に配慮出来るところがこの人のいい所だな、とハクは思った。オルシュファンという男は基本的に友好的で、弱気を助け冒険者を励まし、己を盾として誰かを守れる好人物なのである。善良なる騎士なのである。筋肉さえ絡まなければ。
    「遠慮しないでやりたいこと言ってって言ったの俺だし。流石に俺的にアウトなとこ触られちゃ困りますけど、さっき言ってたとこなら、ヘーキなんで」
    「そうか?」
    返事こそ遠慮している風だが、オルシュファンが視線はしっかり己の筋肉に向けていることをハクは分かっている。
    「あ、そうだ。オルシュファンさん手貸してください」
    「む、こうか?」
    差し出された手を取り、そっと自分の胸筋に当ててみた。頭上から息を飲んだ音がした。
    「な…!お、お前、なにを…?!」
    混乱するオルシュファンをよそにハクは得意げな顔をしていた。
    「触られるのはちょっとアレなんスけど、俺から触らせるんなら良いかなーって」
    どこ触られるか分かってたら心の準備もできるし!俺天才じゃね?と耳を動かし尻尾を揺らめかせてハクは胸を張った。
    己の敬愛する冒険者が、自分の手を取って肉体を触らせてくれている。
    自分は都合のいい夢を見ているのではないかと思ったオルシュファンだが、手の平にふっくらと形のいい胸筋の感触がある。二、三回軽く揉んでみたが実感がある。現実だ。
    「お前は…本当に…イイ冒険者だな…」
    「泣くか揉むかどっちかにしてくださいッス」
    「夢にまで見た筋肉をこんなにも味わえるなど…今最高の気分だぞ友よ!!」
    「良かったッスね〜」
    「次回は大腿四頭筋とハムストリングスを頼む!」
    「だい…なんて?」
    「次回は脚の筋肉に触れさせて欲しい!」
    「え?もう予約?」
    「少しずつと言っただろう?」
    「あーハイハイそういう…」
    許されると見るや次回のお触りの予約を入れるなど流石抜け目ない男である。オルシュファンの行動力と欲への正直さにもはや笑うしか無かった。
    「では今日はお言葉に甘えさせてもらおう、ああ、三角筋の硬さよ、僧帽筋もまたイイぞ…!外腹斜筋などどうだ!触れて感じられるほど鍛え上げているあたり、やはりお前は歴戦の冒険者なのだな!後背筋の凹凸もささやかだが、それ故にイイ!身体をしならせ一撃を与えるお前だからこそ、背中も隙なく仕上がっているのだろう!無駄のない実にイイ身体だ…はあ、やはりお前の筋肉はそそられるな…ふう…」
    吹っ切れたらしいオルシュファンはもはや遠慮することなく次から次へと筋肉賛美を始めた。いつも以上に舌が饒舌になっている盟友を前に、今晩俺寝られるかなあ、などとハクは現実逃避を始めていた。

    おしまい
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