Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    tatatanme_n2n

    @tatatanme_n2n

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 32

    tatatanme_n2n

    ☆quiet follow

    エイプリルイベに辛抱たまらなくなった走り書き。オーカイです。しゃぶるところまでいけなかった無念(銃のことですよ)。

    「んぐ……っ」
    「ふ、ふふ」
     じゃら、と原始的な拘束具が重い音を立てる。単純だからこそ、それは人の力では逃れる事が出来ない。
    「こんな銃があったって、ねえ」
     太い鎖と枷によって、壁に貼り付けられている青年に向かってオーエンは微笑んだ。
     金色の目が、反抗的に睨んでくるのか楽しい。
     どれだけいたぶれば泣き叫ぶのだろうか?
     猿轡として嵌めた電子式の枷に電流を流せば、びくんっと身体が跳ねる。痛いだろうに、声を噛み殺すのがまたいい。
     ばちん、と猿轡を外すと怪訝そうな視線が返ってきた。
     そうだよ、もっと警戒して怯えればいい。
     そんな事を思いながら、青年が持っていた銃をこれ見よがしに掲げた。
    「……それで、俺を打つ気か」
    「まあね、この程度のセキュリティなら突破は簡単だったよ。あは。玩具みたい。威力も玩具なのか、きみで試してみるのもいいけど」
     嘘ではない証拠に起動すると、側面に光の線が走った。
     そのまま銃口を向けたというのに、こちらを睨む視線は揺るぎもしない。
    (こんなに楽しい玩具は久しぶりかも)
     ぞくぞくする。
     だから、その銃口を……銃身を、青年の口に押し当てた。
    「ねえ、しゃぶってよ」
    「!?」
    「してくれないなら、この玩具で……遊んでこようかな? 最初に会った人に一発、次に会った人に二発はどう? 何人目でエネルギー切れになるかな」
    「っ」
     ぐ、と引き締められた唇。悔しげに歪む目。ああ、顔も知らない他人なんて、放っておけばいのに。
     次に青年が起こすだろう行動はなんだろうと、オーエンはくつりと笑った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏💖👍👍😍😍👏👍💖💖💖😍😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator