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    tatatanme_n2n

    @tatatanme_n2n

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    tatatanme_n2n

    DOODLEエイプリルイベに辛抱たまらなくなった走り書き。オーカイです。しゃぶるところまでいけなかった無念(銃のことですよ)。「んぐ……っ」
    「ふ、ふふ」
     じゃら、と原始的な拘束具が重い音を立てる。単純だからこそ、それは人の力では逃れる事が出来ない。
    「こんな銃があったって、ねえ」
     太い鎖と枷によって、壁に貼り付けられている青年に向かってオーエンは微笑んだ。
     金色の目が、反抗的に睨んでくるのか楽しい。
     どれだけいたぶれば泣き叫ぶのだろうか?
     猿轡として嵌めた電子式の枷に電流を流せば、びくんっと身体が跳ねる。痛いだろうに、声を噛み殺すのがまたいい。
     ばちん、と猿轡を外すと怪訝そうな視線が返ってきた。
     そうだよ、もっと警戒して怯えればいい。
     そんな事を思いながら、青年が持っていた銃をこれ見よがしに掲げた。
    「……それで、俺を打つ気か」
    「まあね、この程度のセキュリティなら突破は簡単だったよ。あは。玩具みたい。威力も玩具なのか、きみで試してみるのもいいけど」
     嘘ではない証拠に起動すると、側面に光の線が走った。
     そのまま銃口を向けたというのに、こちらを睨む視線は揺るぎもしない。
    (こんなに楽しい玩具は久しぶりかも)
     ぞくぞくする。
     だから、その銃口を……銃身を、青年の口に押し当てた。
    「ねえ、 669

    tatatanme_n2n

    MEMOフラストレーションがたまってしまったので、前々から書きたいお話のオエ視点をちょっとだけ書きました。このお話を騎士様視点で書きたい……。
    騎士様からの矢印が大変な事になったオーカイ。
    元ネタはリンクのツイートになります。検索避けするの忘れてたやつなので、ひっそりと。

    https://twitter.com/tatatanme_n2n/status/1212386780399337473?s=20
    それは何時だって、どうしたって、目を惹いた。
     ――――どうしてか、は気付いていなかった。


     ひどい目に遭った。
     西の魔法使いは本当にどうかしている。
     どうして僕が、歌なんて……。
     邪な企みなんて一つも見えない笑顔で楽器を奏でられると、何故か気が付いたら一緒に歌ってしまう。本当に嫌だ。
     あんまりにも苛々するものだから、誰かと遊んでもらおうと視線を巡らせた時。廊下の向こうに消える、長い赤毛が見えた。
     この魔法舎では赤毛の魔法使いは何人かいるけれど、長く伸ばしているのはただ一人。
     それに、あの色を自分が間違える筈がない。
     どうやって遊んでやろう。苛々が吹き飛んで、頭の中はそれだけでいっぱいになった。何せ、最近はどうした事かなかなか会わなくて、ちょっと退屈していたのだ。
     今迄で反応がとびっきりによかったのは、蛇をけしかけた時だったなあ。あの魂から響くような悲鳴と、情けなく涙の滲んだ目はしばらく忘れられなくて、何度も思い返したっけ。
     けど、ああいうのはたまにやるからいい反応が出るのだ。今日やるには、ちょっと早い。
     ふわりと宙を浮く。あの騎士は人の気配に敏感だから、足音を 1591