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    AKtyan5560

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    AKtyan5560

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    攻め視点
    紫苑と京夜はそれぞれの殺人鬼の道具に選ばれ、毎日殺せと囁く想いに耐えて来た。その想いを消化するには殺人鬼の道具で殺さない範囲で危なくない使い方をし、その危なくない行為を受け止めてくれる者が必要であった

    四季視点
    四季は彼等の焦燥する想いに気づいており、彼等の行為を受け止める事を決めるのだ。四季はその彼等の想いを受け止める唯一の行為に、嬉しさを感じ、共に縄で絞められる事と注射器を打たれる

    #しおしき
    #きょうしき

    呪いは俺が全部受け止めるから笑ってよ漫画断裁分離のクライムエッジのパロディです。分かりにくいと思うので用語説明最初に載せます

    権利者
    凶悪殺人鬼を先祖に持ち、その先祖が使っていた呪われた道具に当代に選ばれた者。道具は遺品と呼ばれ、遺品には先祖が宿り、選ばれた者は頭に殺せと毎日囁きが響きやがて廃人になる者もいる。
    代償と呼ばれる擬似行為をしてくれる者がいれば、頭の囁きはマシになり最後まで人生を送れる者も多い

    代償
    呪いの道具に選ばれた権利者の行為を受け止める者。危険性が無い物の場合のみ受け止める事が出来る。注射器等、縄で絞める等である。殺されない範囲で受け止める行為を権利者がした場合、権利者の殺せと言う声や殺人衝動がマシになる

    醜聞
    彼等殺人鬼の子孫と呪いの道具を管理する組織

    女王
    髪の女王と呼ばれる者。殺せば呪いが解けると権利者に言い、一人の女王を狙い権利者が殺すのを争う。然し殺す事に参加しない者も多い。今回はあまり関係無い

    次の所から本編始まります



    暗闇に潜む闇に只管耐えていき、胸の内の深まる闇は留まる所を知らずに、深く脆く彼等を泥濘へと落として行く。沼の底等存在しない永遠の底無し沼に、女王を殺せば終る呪いに参加するつもり等彼等には無く、呪いの遊戯に参加する様煩い醜聞の連中にも嫌気が差していた彼等だが、桃太郎以外の者は殺さないと決めている高潔さが合った。

    醜聞の連中然り、権利者然り、だが桃太郎にも権利者は勿論存在する。桃機関と醜聞何方にも属する者が、女王の遊戯に参加を余儀無くした場合は、徹底的に苦しめ殺す。そうする事を余儀なくしなくてはならない程に、彼等の内側は限界であった。

    毎日殺せ、殺し尽くせと脳内に響く声に耐えながら、今日も彼等は眠れぬ夜を過ごすのだ。

    紫苑は鬼であると同時に、権利者で合った。
    その本に宿る凶悪殺人鬼の先祖が毎日人を殺せと囁いて来る。紫苑は呪いの道具を使いこなせ、そしてその行為を拒む程には殺人をする事を嫌った。呪いの法律書に選ばれた者である。

    その殺人鬼は裁判官であった。毎日人を裁き、世に許せない殺人鬼を裁いて行き死刑に課し、そして最後は自分がその多くの裁きから罪に問われた。そして紫苑はその殺人鬼と言う名の裁判官の法律本に選ばれ権利者へとなった。

    紫苑が初めて殺人を犯したのは、鬼機関に入って間もなくの頃である。その日は同期5人と同時に同じ任務に駆り出され、紫苑は彼等と無線を繋ぎ一人桃太郎を倒していた時だ。桃太郎が最後の一人になり、彼が取り出したのは一つの本である。
    奇しくも古ぼけたその本に紫苑は直ぐに察し、自身がいつも腰に付ける本を取り出し一触即発の気配となった。権利者と権利者、桃太郎と鬼、同時の空間に呪いの本の権利者が宿る。
    相手は魔導書であり、自身は法律書、同時に唱えた言葉は紫苑のが終わる方が早く、彼の首へと掛かる縄が罪の重さを計り執行し、首が締めつけられた時には事は終わり、雨が降り始める中で紫苑は佇んでいた。 5人のみで繋いでいた無線には、静寂が宿りその日彼等4人に煩い程に説明を求められ、紫苑が呪いの道具に選ばれた権利者の全てを知ったのだ。彼等のみが紫苑が権利者だと知っている。

    紫苑は人を殺す事を嫌った。桃太郎は仕方あるまい。戦争である為に銃を向けるなら、向こうも銃で撃たれる覚悟をしている。然し桃太郎を必要以外に殺したく無いと思う優しい彼だからこそに、殺人鬼に選ばれた幼い頃から眠れぬ夜を過ごす程に彼は耐え、無慈悲に毎日語り掛ける先祖の殺せと言う衝動に耐えていた。
    然し限界は近づいており、いつ自分が意識のこと切れた殺人鬼と貸してしまう程に廃人になるかは不明である程に、その声に毎日睥睨し、同時に呪いの遺品に選ばれてから人を殺したいと思う衝動を必死に堪えていた。

    同じく鬼に選ばれた同じ機関に属する医者の先輩の権利者も同様な事を言っていた為に、先祖の囁きと殺したい衝動は、この呪いの遺品に選ばれた者は皆同じであろう事は分かっている。

    唯々耐えていた。この日々がいつ終わるかも分からずに、只管に。

    この呪いの日々がいつ終わるかを信じ、今日も紫苑は気晴らしに女を抱くのだ。

    京夜は鬼の医者であると同時に、権利者であった。呪いの注射器に選ばれ、その注射器に宿る殺人鬼の先祖は毎晩殺して楽にしろと囁いて来た。

    元々看護師であった先祖が、秘密裏に重篤患者を安楽死させていたと受け継がれて来た呪いの遺品は、京夜の胸の内を蝕み、人を救いたい彼は、毎日時等関係無く囁かれるその声に睥睨し耐えて行き、永遠に終わらない責め苦に耐える程に、それは拷問であった。

    京夜は呪いの道具を使えこなせていた。初めて殺した者はもう治らない程に病気が進行し、京夜にも治しきれない程の鬼の病に犯されていた者であった。不治の病に犯され、苦痛に耐えていた者は京夜にも治せないと聞くと殺して欲しいと言ってきたのだ。
    京夜は迷った、迷いに迷い呪いの注射器を取り出した。各々呪いの遺品には特攻効果が宿り、京夜の注射器は薬中効果を本来の薬の7倍にする程の効果が存在し、初めて注射器で安楽死薬を打ち鬼を殺した。それが京夜の初めの殺人である。
    そして偶然扉を開けその様子を見ていた同期に詰められ、京夜は重く口を割った。自身が呪いの道具の権利者である事の全てを彼等だけが知っている。

    それから殺せ、殺して救えと言う先祖の囁きは増していき、京夜がいつ意識の無い殺人鬼になるかと怯えながら、毎日人を救い殺したい衝動に怯え、そして限界がもう直ぐ訪れるだろうと予期する程には、京夜の内側は今にも折れそうであった。

    必死に耐えに耐えて、この呪いがいつ終わるのかと震える程には胸に募る想いに震え、眠れぬ夜を過ごしている。唯一の鬼機関の権利者の後輩も同様の想いに耐えてると言い、鬼も桃太郎も人間も皆同様の想いである事を知り、少し気が紛れた。

    そして今日もこの呪いに耐えながら何時この暗く澱む想いが終わるのかと、終わらない明日に思いを馳せ光を探している。

    光を探しもがき苦しみ足掻く彼等は、唯一の救いを知っている。彼等の呪いの道具で殺さない範囲で、その道具の本来の使い方をすれば衝動が紛れ頭の囁きも軽くなると知っていた。

    彼等の関係は様々で、兄弟であったり、幼馴染、恋人や愛人との関係もあった。互いに依存し合う様な関係になる彼等は一重に、殺人鬼の子孫の権利者の間では代償と呼ばれていた。彼等の呪いの衝動を受け止める代償である。

    代償と殺人行為の真似事をする事が、唯一の権利者への救いの架け橋であった。

    そして京夜は注射器、過去に注射器に選ばれた権利者の祖父は妻に代償を行い、注射器で生理食塩水を打ち、その衝動を軽くし死ぬ迄生き延びた。そして京夜が次の代の権利者に選ばれたのだ。
    紫苑は法律書である。過去に選ばれたのは自身の父親、紫苑が幼い頃に無くなった彼は幼馴染の母親を代償に持ち、軽い法律違反を指摘し、死ぬ迄とは至らないと本に判断されると縄が途切れるそれに、彼は若くし事故で無くなる迄衝動に耐え切った。そして紫苑が次代の権利者に選ばれるのだ。

    彼等は一重に代償を探している。胸の底から信頼し、殺人衝動を軽くしてくれる存在を、最早それに縋るしか想いは無かった。

    そして彼等が後に同様の人間を好きになり、共有する恋人が出来る様になるのだ。

    一ノ瀬四季は紫苑と京夜の恋人である。二人は四季に優しく紳士であった。

    京夜は四季に明るく性格が合い、良く欲しい物を貢いだりする癖がある。モデルガンの新作を四季が、店で眺めて小遣いを貯めようと決意すれば、京夜が買い密かに京夜の部屋に置き、何時でも部屋で見る事を許可したり、外で二人で食べ歩く際等は全て京夜が金を出した。四季は申し訳無いのだが、京夜が好きにする事だと言われる事に渋々納得し、彼からの甘い行為を享受している。
    然し彼も四季が大変な悪い出来事を起こした場合は、無表情で淡々と怒る程には恐ろしい面もあり、その時は紫苑に慰められながら彼の怒りを受け止めた。普段は甘く、然し完全甘いばかりでは無い彼が、四季は大好きである。

    紫苑は普段は四季に甘く、四季と付き合う様になって女を全て切りその後四季のみに甘く優しく囁き、時折面倒臭く四季を扱う時があれど、基本四季に甘く囁き、物を貢ぎ優しく頭を撫でる様が目立った。紫苑は服やそれに合わせる小物等を主に貢ぎ、彼と外に出た際には、必ず服屋に入る程には四季は彼の選ぶ服が好きであった。四季の好きな系統の服を、四季が悩む際全て買い与える彼に悪く思い謝るが、紫苑はそれが生き甲斐だと謝罪を受け取りはしなかった。一緒に外に行く際の食事は全て紫苑が払い、持ち帰りの食べ物代迄も彼は毎回買い与えたのだ。
    然し紫苑は優しいだけでは無い。四季が何か重大な悪い事を仕出かした場合、普段は浮かべる笑みを消し、淡々と諭す教師の様に何故その様な事をしたかと聞き、してはならない理由を解いてきた。その時は京夜が四季を抱きしめ甘やかし、紫苑が怒り過ぎた場合止める程には彼の怒りは凄まじいのだ。
    四季はそんな甘く優しく然し、甘い事ばかりでは無い彼が大好きである。

    四季は二人が大好きだった。だからこそ、彼等が何かに苦しんでいる事を気づいていた。
    甘く激しい夜を過ごした事後には、彼等が眠れない事を知っていた。時折京夜が起き上がり注射器を眺めているのを夜に見た事がある。その古い注射器に睥睨する様に睨み付け恐怖する表情が印象的で、四季にも周りにも絶対に見せない酷く辛そうな顔が印象的で記憶に残っている。

    事後の後偶然目を覚まし、紫苑が本を捲るのを見た。古ぼけたその本は外国語で書いてあり、四季には読めないが嫌気が差した様に眉間に皺を寄せ、煙草のフィルターを噛み締める事にすら気づかない紫苑が印象的であり、四季にも大我や彼の同期にすら絶対に見せないであろう、苛立たしげに辛そうな顔が四季の記憶に焼き付いている。

    彼等の部屋の前に入ろうと立った時に、苦痛な声色で『やめろ…もうやめてくれ…』『俺は絶対にそんなことをしない…だからもう囁くな…』と呟く彼等の声は聞いた事は幾多もあり、通り掛かった大我や無陀野に入るのを静かに止められた事は、四季の頭に残っている。忘れられない程に辛い声に、漠然とした予感で彼等の古い注射器と本が関わっている事を理解していた。

    一度会議が終わり、偶然集まる紫苑の同期4人に四季は紫苑の事を聞いて見た事がある。酷く辛そうな顔をした後、言えないと言われ、彼等にも話すまでは探らない方が良いと言われた後に、馨に『紫苑を宜しくね』と困った様に悲しい表情で四季は言われた。
    彼等の優しげな然し悲しげな表情に、四季は紫苑の秘密が莫大な程の重いものだと知ったのだ。

    偶然にも真澄と無陀野が集っていた時に、周りに人が居ないのを確認し四季は京夜の事を聞いた事があった。普段ポーカーフェイスの無陀野の目が悲しげに細まり、真澄の肩が跳ねる程に驚き、彼等に四季は唾を飲みその後を待ったのだ。
    然し言えないと彼等の後輩同様言った彼等に、京夜が話す迄聞く事を進めないと言われ、真澄に『彼奴をしっかり見とけよ』と言われ無陀野には『……京夜はいつ壊れてもおかしくないからな』と言われた事に四季は彼の秘密が存外に壮大な事に気づいたのだ。そして紫苑と同様の秘密を抱えている事も知った時であった。

    彼等の苦しみを解いてあげたい、軽くしてあげたい、四季は彼等が眠れず不眠症である事を知っている。魘され眠る夜が少なく無い事も知っている。だからこそ彼等の闇を軽くしたい、彼等の抱える苦しみを無くしたい。無くせなくとも四季が抱きしめてあげたい。せめても彼等の眠れぬ夜が無くなるように、四季が彼等の苦しみを解いてあげたいのだ。

    そしてその日は杉並に実習に来て数日経つ日の休養日であった。紫苑も京夜も顔色が悪く、緊急でも無い限り有給を無陀野と大我から言い渡され、彼等が人気の無い空き部屋に入る所を見て四季は追いかける。
    部屋の前に立つと人が居るか分からない程の静寂が暫く続いた後に、彼等が話し出すのを四季は聞いていた。紫苑が四季の気配を気にも出来ない程に、二人は焦燥した声であった。
    扉の前から声が聞こえて来る。二人の声だ。

    「ねぇ…後どのくらいお前は持ちそう」

    「持って半月くらいですかね…猶予が無いです」

    「俺もそのくらい…限界…もう無理かも」

    「四季をどうします…代償がいれば全てが終わる事を知ってるんですけど…………四季に頼れたらもう頼ってますよ…」

    「そんなの僕だって分かってる…代償さえいれば苦しみが軽くなる事を知っているし、全てでは無いけど苦しみに耐えられる事を知ってるんだ……四季くんに頼る勇気が出ないだけなんだよね……」

    「………俺達弱いですよね」

    「……権利者なんて皆そんなもんだよ。醜聞の権利者の回に一度参加した際、皆そう言っていたから」

    「えー先輩あれに参加したんですか?俺は一度行って直ぐに帰りましたよ」

    「僕も一度だけだよ。気持ちの良いものでは無いからね。あそこは比較的代償が多い集まりだし、僕達の年齢まで衝動を耐える権利者も早々に存在しないでしょう」

    「………そうですね。俺達が特殊なの忘れてましたよ」

    「鬼も桃太郎も耐えられ無いのに、僕達って本当に頑張っているよ」

    「…………四季に頼ります?」

    「…………どうしよう出来たらもうやっている。彼の綺麗な肌を傷つけたくない」

    「………俺も彼奴の首に縄痕なんて残したくないっすよ」

    扉の前に立つ四季は二人の焦燥とした空気に、驚きに暫く固まる思考が緩やかに動き出し、二人が持って半月で壊れてしまう事を理解した四季は、これ以上は空気に耐える事を出来る筈も無く勢い良く扉を開ける。

    「京夜さん!!紫苑さん!!」

    「四季…!」

    「四季くん…!?」

    目を見開く彼等が鈍く反応する声に、彼等の目の前には注射器と本が置かれている事を四季は見遣り、想いを告げる。

    「俺を使えよ!!辛いなら俺は2人を救いたい!!2人がこれ以上辛い思いに耐えることは嫌なんだよ!!俺だって京夜さんと紫苑さんが心配なんだよ!分かれよ!!!」

    「………でも痛いよ」

    「……苦しいぞ」

    「痛いのも苦しいのも耐えられるだろ!!2人の為ならそんなこと関係ねぇ!なんなら俺は大怪我しても首を絞められても耐えられんだぜ?痛いのも苦しいのも俺が我慢して、チャラ先と紫苑さんが耐えらんないならいくらでもやってやんよ!!」

    四季の真っ直ぐに向かって来る想いに二人は救われた。只管足掻く闇の中に光が差した瞬間であった。この光を離したくない、手離したくない。手放すものか。この代償は俺達のだ。誰のものでも無い俺の代償なのだ。湧き上がる渇望に彼等はぽつりぽつりと言葉を話し出していた。

    「俺と紫苑の先祖にはそれぞれ別の殺人鬼が先祖にいて、目の前の注射器も法律書も先祖が使っていたものなんだ……これに選ばれた先祖の血を継いだ子孫は、鬼も桃太郎も人間も関係無く、物に宿る先祖が頭で人を殺せと囁いて、殺したい衝動が耐えられなくなって、やがて人を殺す廃人になっちゃうんだよ」

    「勿論それを管理する組織もある。桃太郎にもいるから、桃太郎機関とも繋がってるその組織は、廃人になった子孫の管理や、子孫が途絶えた道具の管理とかもしてんだけど、俺達もその組織に権利者として登録されているだよね。呪いの道具の現代の持ち主としてな」

    「殺したい衝動に耐えられないと廃人になるんだけど、唯一耐えられる方法があるんだ」

    瞬間二人が黙り込み四季は焦れる思いに、思い当たる正解を一つ告げた。

    「……代償ってやつ?」

    「…………」

    「…………」

    「呪いの道具とか正直よく分からねぇし、難し過ぎて半分も理解できてねぇけどよ、その殺人鬼がやらかしたから京夜さんと紫苑さんは今苦しんでるわけだろ?
    そんなの二人が背負うことじゃないじゃん!!呪いとかなんだとか知らねぇけど、俺が代償?になるんで救われるなら俺が二人の代償になる!!!!」

    四季の言葉に二人の目の前な開けた様に救われた想いになり、同時に呪いの道具である法律書と注射器を手に取った二人は一人ずつ言葉を唱える。奇しくもそれは、夫婦が誓う永遠の愛の様にも聞こえた。

    「我が睡臥喪神のインフィゥズ、一ノ瀬四季を悠久の代償に共に生きる事を此処に誓う」

    「我が厳酷極刑のアマルティア、一ノ瀬四季を永遠の代償に共に生きる事を誓う」

    彼等が唱えた言葉に、四季は認められたのだと理解し彼等を抱きしめた。頭を撫でられソファに連れられ、四季を中心にし両隣に座る彼等に、京夜が注射器の中に何かの液体を注入し、紫苑が法律書を開く。
    四季は若干の恐怖症を抱くも、役に立てるならと二人に笑みを浮かべ見つめて行くのだ。

    「危ないものじゃないから大丈夫だよ。刺して良い?」

    「今からお前の首絞めるけど我慢して」

    京夜の気遣う様な、紫苑の確定してるが心配する様な声色に酷く不安そうな彼等に、四季は優しげな聖母の様な、然し艶やかな高級妓女の様な笑みを浮かべると、二人をゆっくりと見て微笑みながら告げた。

    「良いよ…二人がそれで落ち着くなら俺は気が済むまで衝動を受けるから…満足するまで俺を頼って……」

    四季の花が咲くような、聖母の様な、妓女の様な優しげな微笑みの光に手を伸ばす。然し麻薬の様な依存性があると理解するも、手を伸ばし全てが救われるなら悪魔にも魂を売ると、敬虔な信者の様な思いに彼等は駆られ大切な代償に思いを打ち付けた。

    京夜が注射器を持ち、腕の内側の中心部に針を当て皮を破り針が挿入されて行く。微かな痛みに四季は肩を跳ね京夜を見ると、驚いた様に目を開け、その瞳は刺激に耐える様に光を見た様に直ぐに目を細め、何処か晴れた様な真剣な表情で液体を流し込む。
    次に針を刺し、また刺すと繰り返し、四季は段々と気持ち良くなり始めた注射の行為に、愛する者が真剣に、然し何処か息を漸く付けた様な宿り木を見つけた鳥の様な表情で、次々刺す注射に四季は嬉しくなると段々と息を浅くして潤む瞳で京夜の行為を見つめる彼に、紫苑が怒気を含め目を細め無表情で言葉を告げた。

    「京夜先輩、いい加減俺に譲ってくださいよぉ………アンタだけ独占するのは無しだろう」

    「ふぅ……分かってるよ。お前が耐えられそうも無い中必死に耐えてるのは分かる。僕は軽くなったから紫苑に譲るよ」

    「すみませんね〜俺の四季でもあるので」

    「俺の四季でもあるから、大切に使ってよ」

    紫苑は法律書を手に持つと、自然と開いた本が勝手に頁を独りで捲り軈て止まり、そして紫苑が何かを唱える。

    「極刑に値するか否か汝の罪の重さを計りに掛ける。死刑執行開始」

    途端四季の首元に空中から縄が首筋に回り、足を蹴り空中に吊らされる首元は、苦しく必死に足掻く中で段々と空気が喉を通る事が無く、息が細くなり始める。
    紫苑は鋭く無表情で瞳を細め、然し何処か軽やかな重荷を下ろした旅人の様な、安堵を含めた瞳はその思いに驚いた様に微かに揺れ、四季はそれに愛しくなり、段々と絞められる縄に快楽が混じり始めてゆく。

    「死刑に値する極刑が無い事で解放に相する」

    縄が空中に溶ける様に消え、ソファの上に音を立て落ちた四季は、荒く咳を吐き一気に流れ込んで来る空気に噎せ、段々と落ち着いて正常に戻る呼吸に四季は深く息を吐くと恍惚とした表情で視線を下に下げた。

    「苦しく無いか」

    「………大丈夫…逆に気持ち良かった……」

    「……首絞めが気持ち良いとかお前案外変態だったんだな」

    「な、変態じゃねーし!!」

    「けど注射も気持ち良さそうにしていたよね?」

    「………してねーし」

    「気持ち良かったんだね嬉しいよ」

    騒ぎ出す四季を笑顔で見詰める彼等の瞳は穏やかで、先程の焦燥とした雰囲気は消え去り、何処か晴れやかな思いが漂う程に初めて頭から殺人を促す声が聞こえた彼等は、軽やかなその想いに縋りたくなり、同時に四季が居ないと生きていけない事を知り、彼を絶対に手放さない事を決める。

    絶対に彼は死なせない、殺させない、彼が瀕死なら絶対に救い出す。彼に手を出す桃太郎は全員殺す。

    決意を固める二人は、細めた瞳を鋭く光らせ、騒ぐ四季の頭を撫でる京夜と、後ろから腹を抱きしめる紫苑に四季の言葉は止まり、途端に笑みを浮かべる。
    彼の笑顔を守りたい、彼が居ないと生きていけない、そう決意した二人の旅人は漸く腰を降ろす場所を見つけ、そこに安堵を見出し定住する事を決めたのだった。

    その後杉並に来る時は紫苑に行為を毎日求められ、溜まった衝動を吐き出す様に四季に行為を求める紫苑が四季に縋り、京夜は想いが溜まり苦しくなると、保健室に呼び出し彼に注射をした。
    二人は快楽に脳が焼かれそうになる想いを耐え、表情に出さぬ様に堪えながらも溢れる想いは四季に伝わり、段々と気が晴れて行く表情になる彼等に四季は嬉しくなり、艶やかに笑い自身だけが独占出来る彼等の行為に特別感を感じて、行為が終わると彼等を抱きしめるのだ。

    共に生きる事を決めた彼等は、想いを吐き出し受け止める彼が幸せそうに抱きしめ、その笑みが身体に巡り、軈て抜けられなくなる麻薬の様に遅効性で効いていき、二度と彼から離れられなくなるのだ。

    ミイラ取りがミイラになると言うが、囚われた彼等は互いがミイラになり、永遠に依存し合い生きて行くのだった。
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    AKtyan5560

    DOODLE今週号本誌の四季を実験台にしたモブ共に助けに来た大人達が怒り狂い、会社の社員全員を殺し社員の親族諸元殺す話

    無陀野達は助けに来ると、四季が実験で身体中を傷つけられていた。その光景を見た彼等は怒り狂い、気絶した四季を猫咲に任せ、各々に社員全員を殺し尽くすのだ

    無陀野→真澄→印南→紫苑で視点が進みます

    ※本誌ネタバレあり
    ※大人組が全員激重
    ※大人組全員と体の関係がある四季の表記
    ※主にしおしき
    愛し子を傷つける塵芥に制裁を身体のあらゆる所が切り刻まれ、もう意識が飛びそうだ。足はボロボロで、胸にも深い傷を付けられ、腹は切られ弄り回される。身体中自身の血で染まり、四季は少なくとも必死で意識を無くさんと抵抗し、絶対にこの様な極悪人の塵共に負けてやるかと決めていた。

    だからこそ意識を必死に保ち、頭を必死に動かし興奮する頭は、彼等四季の仲間や大人達の顔を浮かべ必死に尊厳を守っている。然し最早限界が近かった。

    そんな時扉が開き誰かが入って来た。扉の方面を見ると無陀野を初め、真澄、紫苑、印南、猫咲が立ち驚いた様に目を見開いている。
    四季には聞こえぬが、紫苑の耳元で無線が響いた。

    『こちら馨、状況を説明して欲しい』

    「………四季が鋸で切り刻まれている」
    5402

    AKtyan5560

    DOODLE攻め視点
    紫苑と京夜はそれぞれの殺人鬼の道具に選ばれ、毎日殺せと囁く想いに耐えて来た。その想いを消化するには殺人鬼の道具で殺さない範囲で危なくない使い方をし、その危なくない行為を受け止めてくれる者が必要であった

    四季視点
    四季は彼等の焦燥する想いに気づいており、彼等の行為を受け止める事を決めるのだ。四季はその彼等の想いを受け止める唯一の行為に、嬉しさを感じ、共に縄で絞められる事と注射器を打たれる
    呪いは俺が全部受け止めるから笑ってよ漫画断裁分離のクライムエッジのパロディです。分かりにくいと思うので用語説明最初に載せます

    権利者
    凶悪殺人鬼を先祖に持ち、その先祖が使っていた呪われた道具に当代に選ばれた者。道具は遺品と呼ばれ、遺品には先祖が宿り、選ばれた者は頭に殺せと毎日囁きが響きやがて廃人になる者もいる。
    代償と呼ばれる擬似行為をしてくれる者がいれば、頭の囁きはマシになり最後まで人生を送れる者も多い

    代償
    呪いの道具に選ばれた権利者の行為を受け止める者。危険性が無い物の場合のみ受け止める事が出来る。注射器等、縄で絞める等である。殺されない範囲で受け止める行為を権利者がした場合、権利者の殺せと言う声や殺人衝動がマシになる

    醜聞
    彼等殺人鬼の子孫と呪いの道具を管理する組織
    8859

    AKtyan5560

    DOODLE四季目線
    四季は戦争終結後、鬼神の力の本能から問い掛ける様に生きる理由を問われていた。生きる理由が見つからない四季は、各地を旅し鬼神の子に一人ずつ生きる理由を問う旅に出る
    攻め目線
    一方四季を心配する無陀野初め四季を愛する者達は、四季を心配し理由を聞こうとするが失敗に終わる日々に苦労していた。ある日校長が理由を最初に聞き休暇を出した事に八当りからの攻撃をする。彼等は四季を各自協力し探し出す
    胸がいっぱいの幸せを目の前に雫が落ちる様に闇が広がる。仲間が四季の周りに集い、恩師の担任に保険医も四季を見守る様に微笑み、杉並の隊長や練馬の隊長達も四季の頭を撫で悪態を着いていた。花畑が広がる青空の下、四季は彼等に駆け寄ろうと走り出すと瞬間崖が隔てられ、奈落へと落ちて行く。仲間が伸ばす手を取ることが出来ず、伸ばそうとする手は途中で止まり何時も四季は奈落へと落ちて行く所で目が覚めるのだ。辺りに響く叫び声が響き、誰の声だと思い呆然とした頭で自分の声かと気づく。最近の四季は毎日同じ夢を見て目覚めるのだ。

    起き上がりは最悪で飛び起きた体は汗で湿っており、膝を抱えて抱き締める身体は震える程寒く毎晩人肌が恋しくなる。然し四季には恋人等居ない為にその体温を受け取る事は出来ない。毎晩恐怖と寒気で震える体を抱きしめ、既に寝る事等出来ない頭は冴えてしまい。起き上がり珈琲を飲もうかとキッチンに行きお湯を沸かす。
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    AKtyan5560

    DOODLE後輩同期と四季がキスしているだけ
    後輩同期四人全員で付き合っている四季が、馨に紫苑と猫咲に印南がそれぞれ時系列に彼等が一人ずつ四季と会いキスする話から、最後は全員にサンドされキスをする

    ※後輩同期×四季
    ※ただキスしてるだけ
    ※攻めの台詞に♡が付いてる
    甘いキスの愛を降らせる四季は羅刹学園の廊下を歩いていた。休日の誰も居ない廊下は静けさを保ち、何処か寂しげな思いが広がる胸で四季の四人の恋人達を思い浮かべる。並木度馨、朽森紫苑、印南幽、猫咲波久礼は鬼機関の中でも上位に位置する優秀である隊長と副隊長であり、同期である彼等は四季の恋人であった。彼等は四季を猫可愛がりし、特に馨と紫苑はそれが躊躇に出ている。四季は彼等が大好きで、最近会えない彼等に思いを馳せ無意識に唇を触れていた。

    そんな中歩いている中で、目の前から誰かが歩いて来るのが見える。その人は四季の大好きな人で恋人の彼で合った。

    その恋人は─────



    ‪‪✕‬月‪✕‬‪✕‬日
    並木度馨の場合

    馨は羅刹に届ける書類があると真澄に言われ、馨に書類を運ぶ仕事を任せた真澄は、安易に四季に会ってこいとの事で馨に羅刹に行かせたのだろうと思うと、素直では無い隊長に内心温かい気持ちになる。
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    AKtyan5560

    DOODLE攻め視点
    紫苑と京夜はそれぞれの殺人鬼の道具に選ばれ、毎日殺せと囁く想いに耐えて来た。その想いを消化するには殺人鬼の道具で殺さない範囲で危なくない使い方をし、その危なくない行為を受け止めてくれる者が必要であった

    四季視点
    四季は彼等の焦燥する想いに気づいており、彼等の行為を受け止める事を決めるのだ。四季はその彼等の想いを受け止める唯一の行為に、嬉しさを感じ、共に縄で絞められる事と注射器を打たれる
    呪いは俺が全部受け止めるから笑ってよ漫画断裁分離のクライムエッジのパロディです。分かりにくいと思うので用語説明最初に載せます

    権利者
    凶悪殺人鬼を先祖に持ち、その先祖が使っていた呪われた道具に当代に選ばれた者。道具は遺品と呼ばれ、遺品には先祖が宿り、選ばれた者は頭に殺せと毎日囁きが響きやがて廃人になる者もいる。
    代償と呼ばれる擬似行為をしてくれる者がいれば、頭の囁きはマシになり最後まで人生を送れる者も多い

    代償
    呪いの道具に選ばれた権利者の行為を受け止める者。危険性が無い物の場合のみ受け止める事が出来る。注射器等、縄で絞める等である。殺されない範囲で受け止める行為を権利者がした場合、権利者の殺せと言う声や殺人衝動がマシになる

    醜聞
    彼等殺人鬼の子孫と呪いの道具を管理する組織
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    DOODLE逆行転生四季の後輩同期×四季
    四季は後輩同期の彼等と仲良く、最後死ぬ時に彼等に囲まれ死んだ。伝えぬ恋心を抱き気づいたら逆行していた。羅刹に入り彼等と仲良くなり穏やかな日常を過ごす。実は彼等は記憶が戻っていて早く四季に気づい欲しかった  

    紫苑+馨+猫咲+印南×四季
    後輩同期×四季
    大我+四季

    ※後輩同期が重い
    ※大我はたい+しき
    ※色々注意なんでも許せる方向け
    俺達の秘密に早く気づいて「四季ィ…四季…!」 
    「四季君…四季君!」
    「少年……四季…!」 
    「おい、目覚ませよ!なぁ!」
    「四季ィ!!!起きろ!!!」
    四季を一際目に掛け可愛がっていた四季の先輩である彼等が、叫ぶ様に紫苑の腕の中で脱力する四季を囲う。桃太郎と鬼の戦争が終結し、戦わなくて良くなる中で立役者の四季が街中を歩いていた時に一人の桃太郎から攻撃された。隠密系の能力であった桃太郎に、腹を刺された時には遅く、偶然四季と買い物に行く約束をしていた彼等の元に待ち合わせに着くと言う所であった為に、気づいた彼等が駆け寄ると倒れる四季を見つめ目を見開き囲ったのだ。
    紫苑の服に血が染み込む事など気にせず、馨が必死に患部を圧迫するも止血は追い付かずに血は流れて行く。猫咲が地下施設の花魁坂に連絡を取る中で、四季の顔色は悪くなる一方であり彼等は焦っていた。印南と大我が必死に声を掛けるが、四季は彼等がここまで尽しても自分はもう遅いだろうと悟り、血を吐きながら彼等に伝える。
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    DOODLE後輩同期と四季がキスしているだけ
    後輩同期四人全員で付き合っている四季が、馨に紫苑と猫咲に印南がそれぞれ時系列に彼等が一人ずつ四季と会いキスする話から、最後は全員にサンドされキスをする

    ※後輩同期×四季
    ※ただキスしてるだけ
    ※攻めの台詞に♡が付いてる
    甘いキスの愛を降らせる四季は羅刹学園の廊下を歩いていた。休日の誰も居ない廊下は静けさを保ち、何処か寂しげな思いが広がる胸で四季の四人の恋人達を思い浮かべる。並木度馨、朽森紫苑、印南幽、猫咲波久礼は鬼機関の中でも上位に位置する優秀である隊長と副隊長であり、同期である彼等は四季の恋人であった。彼等は四季を猫可愛がりし、特に馨と紫苑はそれが躊躇に出ている。四季は彼等が大好きで、最近会えない彼等に思いを馳せ無意識に唇を触れていた。

    そんな中歩いている中で、目の前から誰かが歩いて来るのが見える。その人は四季の大好きな人で恋人の彼で合った。

    その恋人は─────



    ‪‪✕‬月‪✕‬‪✕‬日
    並木度馨の場合

    馨は羅刹に届ける書類があると真澄に言われ、馨に書類を運ぶ仕事を任せた真澄は、安易に四季に会ってこいとの事で馨に羅刹に行かせたのだろうと思うと、素直では無い隊長に内心温かい気持ちになる。
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    DOODLE紫が四を三ヶ月間監禁する話
    杉並別部隊に所属する四が久々に戦闘部隊に来ると、紫に部屋に連れ込まれ同棲する準備が出来た事を伝えられる。紫は四に手刀を落とし、共に暮らす部屋へと監禁をしたのだ
    ※四が卒業後医療部隊にいる
    ※事後表現
    ※紫が煙草吸う
    ※紫の過去の女が喋る
    ※紫の四への盗撮盗聴

    紅色の薔薇花言葉
    「死ぬ程恋焦がれています」
    29本の薔薇花言葉
    「永遠の愛」
    愛の鳥籠光が消えた部屋は闇が広がり暗く、スマホの灯りだけが広がり一人の男を照らす。上半身半裸の男がベットボードに座り足を伸ばし一つの画面に執着し、サングラスの奥から覗く瞳は鋭く細められ執着が見隠れしていた。
    男が覗く画面には、一人の青年がスマホのゲームに集中する場面が映り、途中で睡魔が襲って来たのか眠気に目を擦りスマホを閉じベットへと入る。青年が眠る姿を男は見詰め続け青年の深い呼吸で眠る姿を見て画面へと低く愛執の乗った声で呟く。

    「……やっと寝たか〜おやすみさん四季」

    そう呟くと男はベットへと入り、目を瞑る。脳裏には先程見ていた青年の恋人が浮んでおり、男は青年が眠る姿に胸に浮かぶ愛慕を抱き、意識が闇に落ちて往く事に逆らう事無く眠りに付くのだった。
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    DOODLE狼と獣人の印南と虎の獣人の紫苑が兎の四季にキスをする話
    獣人が存在する世界観で、虎の紫苑に狼の印南は羅刹に用があり来ており、恋人の四季が目の前から走り寄り楽しく話すのを愛しく見ていた。人気の無い所へと誘導した彼等は兎の四季を喰らう様にキスを貪るのだった。

    紫苑+印南×四季のサンド

    ※紫苑と印南が激重
    ※ひたすらキスをしているだけ
    愛しの兎をいただきます羅刹学園の廊下を歩いていた四季は、目の周りから印南と紫苑が歩いて来るのが見え満面の笑みで駆け寄った。血を口元から流し軽く手を上げる狼の印南と、笑みを携えながら煙草を咥え手を上げる虎の紫苑に、兎の四季は垂れた耳を後ろに倒し尻尾を左右に勢い良く振りながら、満面の笑みで嬉しげに駆け寄る。その姿が二人は可愛く食べたいと思いながら、自身の恋人が愛しいと思いながら駆け寄る四季を見ていた。
    「幽さん!紫苑さん!」
    「久しぶりだな少年。その元気さがGood…ガハッ」
    「四季ィ久々だなぁ〜今日も可愛くて紫苑さん嬉しい〜」
    四季が目の前まで走り来て、頭を撫でる紫苑と肩に手を置く印南に四季は耳を後ろに倒し、幸せそうな笑みを浮かべ笑う姿に、二人はこの少年を絶対に失いたくは無いなと思い食べ尽くしたいと思いで見ていたのだ。
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    DOODLEしおしきDom/Subユニバース
    紫と遠距離恋愛な為にプレイができなかった四が体調が良くなく、杉並に実習で来た四を部屋に連れ去り甘いプレイの時間を過ごす話

    ※四が弱る体調不良表現
    ※紫の愛が重い

    上位Dom紫と上位Sub四です
    他所見は許さない梅雨も終わり本格的な暑さに、晴れ渡る青空は雲一つ無く広がる。現在無陀野学期は各地に別れ実習に来ていた。複数無陀野が上げた地区に希望した生徒を振り分け、現在四季は希望した杉並へと来ていたのだ。
    杉並の地下に入り、案内に導かれ皇后崎や矢颪に遊摺部と話しながら歩いていた四季は何処か何時もの調子では無く、体調悪いのを仲間も察するが四季はそれに気づくも心配させぬ様に笑っていた。空元気だと解る様子に、思い当たる彼等は四季がSubであり、常に会える訳では無いから遠距離の恋人のパートナーに会えず、プレイが出来ずに体調を崩して居ることを悟り何も出来ず見ている事しか出来ずに歯痒い思いをしている。四季の他は女子も含め全員Domであるが四季の恋人は上位のDomであり、四季自身上位のSubである事の他に、パートナーがいる者に手を出す者は居ずに、四季の恋人が四季を溺愛し、それはそれは重すぎる感情を抱いている事からプレイしたら殺すと四季の居ない所で集められ宣言された事で彼等は四季を見守っていたのだ。
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