うさぎとかめのBL。※夜兎視点。
―とある昼下がり。
俺の隣にいるこいつ、一亀は、昔からの腐れ縁で、なぜかいつも俺のそばから離れないでいる。

夜兎「―なぁ一亀。何食ってんの？」

一亀「…ん。夜兎も食うか？うまいぞ。」

夜兎「いや、いらねーよ。てか、確か今日の体育は、１００メートル走だっけか。一亀お前、足遅いもんなぁ。」

一亀「座学では満点だ。」

夜兎「…俺が馬鹿だって言いたいのか、お前は。」

一亀「そんなこと―」

夜兎「とにかく！次の体育、１００メートル走で俺と勝負しろ！負けたら勝ったやつの言うことを一つ何でもきく！」

一亀「…なんでも？」

夜兎「なんでもだ。」

一亀「わかった。」

一亀がふと不審に笑った気がしたが、こうして、俺たちは、次の体育の時間、走りで競うことになったのだった。

優しいお兄さん「え？コレを、ボクに？あはは…ありがとう。いや、うれしいよ、だって…ボクのために作ってくれたんでしょ？あとでちゃんと食べるよ。あ、ほらこの手。頑張ってくれた跡がたくさん。…失敗しちゃったの？今のコレが一番キレイにできたって…ありがとう！でも、やっぱり手は大事にしなきゃ。ほら、手をかして。（手の甲にキス）…君のきれいな手が早く治りますように。治ったら今度は一緒に手をつないで歩いてくれると、うれしいな。」

バレンタイン用「突然こんな場所に呼び出したと思ったら…なに、どしたの？（席に座る）
…え、一緒にコレ食べよう…って、このパフェを？俺と？一緒に？なんで（笑）
あぁ、今日はバレンタイン…だからか。
ん－まぁ、君がもう食べないなら、俺が食べてもいいけど、食べないの？俺が食べさせてあげようか。（パフェが席に届く）ほら、あーんして？…なに恥ずかしがってんの。はやくしないと、クリーム落ちちゃう。ん…どう？おいしい？そう。よかったね。あ。ほら、口元にクリームついてるよ。（指でクリームをぬぐう）…うん。このクリーム、甘すぎなくて、うまいな。…ん？急に下を向いてどうしたの？あ、ねぇ、顔をフードで隠さないでよ。なに、俺と一緒に食べたかったんでしょ？え、恥ずかしくなって、一緒に食べづらくなった？…なら、どうして誘ったのさ。…じゃあもう、かえっていい？（席を立ち、背を向ける）…なに？ちょ、服引っ張らないで。わかった、わかった。帰らないよ。（相手の方をみて）ふっ、顔真っ赤。いつまでフード被ってんの。（そのまま顔を耳元まで近づけて息を吹きかける）今、自分がどんな顔してるかわかってる？…ごちそうさま。君からの気持ち、とってもおいしかったよ。」

ーねぇ。


……



ーねぇってば。



………




おーい。聞こえてるー？もしもーし。



……！！




あ。やっとこっち見てくれた。気づいてくれてよかったー。

最近疲れが顔に出てるよ？大丈夫？

まぁ、お互いに趣味活動に口出ししないって約束はわかってるけど、俺としては、悩んでたり疲れてるのが顔に出ている君を放っとくなんてできないなぁ。

だって俺、君の彼氏だし。

ね、なに悩んでるのか教えて？




え、好きが多すぎて困ってる？
えーと、それは、なにに対して？

あー推しかぁ…。
ん－まぁ、推し活したい気持ちはわかるよ。俺にも推しはいるし。
えっと、ちなみにだけど、君の推しって今、どのくらいいるの？


…えぇ！そんなにいるの！？


うーん…


あっそうだ！

じゃあ、俺にも君の推し布教してよ。そしたら同時視聴とかの悩み減るかもしれないし。

仕事と恋人とクリスマスー12月24日。時刻はもう２１時を過ぎている。

全く…クリスマスに残業だなんて、ほんとツいてないな。

…こんな時間だし、もう家で待ってるんだろうな。
急がないと、イブが終わってしまう。

ーよし。渡す用のプレゼントはちゃんと持ってる。
今からなら…うん、間に合うな。



…無事に電車も乗れたし、連絡入れておこう。えぇと…

『仕事、無事に終わったよ。遅くなったけど、今から電車で帰るね。』

で、送信。と。



ー良かった。仕事とはいえ、今年のクリスマスも一緒に過ごせそうだ。

今年のプレゼントは気に入ってくれるだろうか…なんて、心躍らせながら、最寄駅につくのを待つ。

家についたら…大好きの気持ちをハグに込めよう。
遅くなった分、たくさん愛を伝えなきゃ。

１１１１・（ポッキーとプリッツの日/君はどっちを選ぶ？）

〇ポッキー系　保喜くん（甘々）
「…もしもし。あ、起きてた？え、こんな夜遅くまで勉強してたの？そんなに根詰めると、そろそろ甘いもの、欲しくならない？ということで、はい。僕からのプレゼント。これでも食べて、元気出して？」

〇プリッツ系　朔くん（塩系）
「は？なに。くれんの？あーでも、俺甘いもの苦手。くれんなら…こっちくれよ。…どっちも用意してたってことは、そーいうことだろ？」

兄弟モノ。健全です。直)「にーいさんっ！！」

幸介)「ぅわっ…―ビックリしたー。ただいま。遅くなってごめんな。どーした直？いきなり抱きついて。」

直)「へへ。兄さんおかえり。ごはんまだでしょ？準備できてるから、こっち来て。」



直)「じゃーん！今日はいつも頑張ってくれている兄さんのために、俺が料理作ってみたんだ。兄さんの好物はずっと見てきたから知ってるし、ほら俺、料理すきだし。」

幸介)「ありがとう直。直はもう食べたの？」

直)「俺は兄さんが帰ってくるのを待ってたからまだだよ。一緒に食べよ！！」


直)「ごちそうさまー。」

幸介)「ごちそうさま。美味しかったよ。ありがとうな。」

直)「ううん。だって俺まだ学生だし、これくらいしか兄さんにしてあげれることないなって。」

過去作品②隼人)「おーーーーれだっ！！」

昴)「ぅわっ…―ビックリしたー。いきなりなに（笑）それより今日は随分と機嫌がええなぁ隼人。身長でも伸びたんか？」

隼人)「そう。それも2センチも！つーか『でも』ってなんだよ。馬鹿にしてんの？」

昴)「いや、別にそういうつもりではなかったんやけど。それに、隼人は隼人のままやもん。変わらんよ。」

隼人)「(口角をヒクつかせながら)…昴のそういうストレートなとこ、嫌いじゃねェよ？けどな…」

――バンッ

隼人)「俺だってあと少ししたらお前の身長なんか軽く追い越すんだからな。そしたら―」

昴)「そしたら…なに？」

隼人)「昴。俺がお前を見下ろせる高さになったら、俺から昴に渡すものがある。」