うさぎとかめのBL。※夜兎視点。
―とある昼下がり。
俺の隣にいるこいつ、一亀は、昔からの腐れ縁で、なぜかいつも俺のそばから離れないでいる。
夜兎「―なぁ一亀。何食ってんの?」
一亀「…ん。夜兎も食うか?うまいぞ。」
夜兎「いや、いらねーよ。てか、確か今日の体育は、100メートル走だっけか。一亀お前、足遅いもんなぁ。」
一亀「座学では満点だ。」
夜兎「…俺が馬鹿だって言いたいのか、お前は。」
一亀「そんなこと―」
夜兎「とにかく!次の体育、100メートル走で俺と勝負しろ!負けたら勝ったやつの言うことを一つ何でもきく!」
一亀「…なんでも?」
夜兎「なんでもだ。」
一亀「わかった。」
一亀がふと不審に笑った気がしたが、こうして、俺たちは、次の体育の時間、走りで競うことになったのだった。
―そして、勝負の結果…
夜兎「~だぁああ!!!なんでお前が勝つんだよ!?なんだ最後の追い込み!」
一亀「まぁ…少し気が入ってしまった。」
夜兎「あ?じゃあ、今まで本気じゃなかったってことかよ!?」
一亀「や、そうじゃない。」
夜兎「はぁ…。ったく…で?お前との勝負に俺は負けたわけだけど、一亀は俺にどうしてほしいんだ?」
一亀「…ほんとうに『なんでも』いいのか?」
夜兎「おー。男に二言はない。」
一亀「なら…俺と…〇〇〇してほしい。」
夜兎「…は?今なんて?」
一亀「だから、夜兎と×××したぃ―」
夜兎「ちょーっと!?待て待て待て。落ち着け一亀。お前一回冷静になれ。」
一亀「俺はいたって冷静…」
夜兎「嘘つけ!?お前それ冷静だとしたら相当おかしなこと口走ってるからな!?」
一亀「だって夜兎、勝負に勝ったらなんでも一つ言うこと聞くって…」
夜兎「…言ったな。」
一亀「男に二言は?」
夜兎「な…いとは言い切れないだろ。てか、言いきっちゃダメだろ。俺の沽券が、貞操がぁあああああ!!!」
一亀「夜兎?…逃げるの?」
夜兎「…一亀?こわいよ?」
一亀「大丈夫。優しくする。ほら夜兎、こっち来て?」
夜兎「いいいやだぁああああああ!!!」