はちみつ卍+蘭みつ。八戒と蘭の三ツ谷取り合い戦いの後の束の間の平和なひととき(平和じゃない)
「タカちゃーん!灰谷兄弟の弟をノックアウトしたよーッ!」
と、意気揚々と三ツ谷の元に戻ってくる八戒。
「八戒、ナイスだったぜ!」
笑顔で褒める三ツ谷。大好きなタカちゃんに認めてもらえ褒められて超ご機嫌な八戒。
蘭は当然憮然とする。コンビネーションを破る為、弟と引き裂かれた。
今度は自分が弍番隊コンビを引き離す番。
「おい、オレの前でイチャつくなよ、キモチ悪ぃ」
悪態付けば、ムッと蘭を睨む八戒。
蘭は鼻高々に続ける。
「つーか、三ツ谷はさっきまでオレと交わっていた(※交戦の意味)んだけどなー。三ツ谷はオレに色々と教えてくれて(※タイマンの張り方の教授)積極的に「ヤろ?」と迫ってきて、オレは真剣に応えてやったんだよ。張り切りすぎたすぎた結果、もう勃てなく(立てなく)なってこの有様なんだが、三ツ谷は最後は善い交わり(タイマン)だったと…「おい」」
「誤解を生むような言い方やめろ」
途中から悪意に気づいて蘭を止める三ツ谷。
「気持ちよかったくせに」
「そんな…タカちゃん、灰谷蘭と……?」
と涙目の八戒。
「おいおい本気にするなよ……」
と苦笑する三ツ谷。
弟をボコボコに殴りノックダウンさせた八戒を揶揄って満足な蘭はほくそ笑むが、男気溢れ抱擁力のある三ツ谷にマジで惚れ込んでしまってもいて、
「三ツ谷、オレは本気でオマエに惚れたからな」
と告白。八戒が悔しがる姿を見たいのもある。
ところが八戒も負けてはいない。
「残念だったな。タカちゃんが惚れてるのはオレだから!タカちゃんはさっき、オレとの仲の良さをオマエらに見せつけようとしただろ(オレらのコンビネーションの方が上ってトコ見せてやろうぜ!のところ)」
「は、何言ってる?三ツ谷はその前にアピールしてたろ。オレ(たち)に憧れてたって、スタイリッシュでカッコよかったって」
「それは過去形だから。昔のことだからな!」
「今だってそうだぜ。だから「まだヤるか?」とお伺い立ててきたし、オレが意識を失わないように手加減してくれたんだよ」
ムキになって三ツ谷を巡ってマウント取り合いするふたり。
「まあまあふたりとも落ち着け。よく分かんねーけど、低次元の争いやめろって」
困った三ツ谷は止めようとするも、
「コイツのこと許せねぇし、ぶっ殺したかったけど、タカちゃんの因縁だから、タカちゃんがボコボコにしたいだろうと譲ったのに、タカちゃんは5分過ぎても……まだ(セックスを)ヤる気だったの…?」
驚くことに八戒は誤解しだした。
「そうだぜ。三ツ谷は激しいのが好きだし、オレたち激しく盛り上がったよなぁ?」
「あのなぁ、蘭、調子に乗るな」
「えーっ、タカちゃん、蘭って呼んでるの!?いつの間にそんなに親しくなったの!?やっぱり!?
「親しいから呼び捨てしてるわけじゃねぇって」
「好きだからだろ、な、タカちゃん♡」
「やめろ、蘭!」
「うわーん、タカちゃぁァんっ!」
ニヤニヤする蘭に、大好きなタカちゃんを取られてショックを隠しきれない八戒。
「……なんでみんな真剣に抗争してるのに、オレらこんなふざけた争いしてるんだ?」
兵隊たちを蹴散らした時や蘭とのタイマンの時よりドッと疲れる三ツ谷。
先程から連れない態度の三ツ谷に痺れを切らしたのか、
「タカちゃん!」「三ツ谷ッ!」と声を張り上げて名前を呼ぶふたり。
「オレの方が好きだよね?」
「オレの方が好きに決まってるよな?」
「………へ?」
「「どっちの方が好きなのか、ハッキリして(ろ)!」」
蘭は先程までふざけていた。それは実は八戒もだった。
だけど結局ガチで三ツ谷の取り合いに発展してしまった。
「どうしてこうなった!?」
ナゾな展開に苦悩する三ツ谷。
という、私得な妄想をしました。