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    siromisouemon

    @siromisouemon

    二次創作fanart用/R18/ NSQ/AO‼︎/
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    siromisouemon

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    また後で付け足したり改行加えたりして読みやすくしたい下書きSS
    短かめ、おおあいXmasデート
    付き合って体の関係ある前提。ツイッターで呟いてたネタを膨らませました。
    今週、LO組のカットなかったので自給自足。

    #NSQ
    #おおあい
    greatLove
    #SS

    久しぶりに明日の休日練習は免除された。
    手早く帰り支度を済ませて部員のみんなと別れ、二人で校門まで歩いている途中、藍方は珍しく意を決した顔の大黒に声をかけられた。
    「明日、公園の……クリスマスイルミネーション、観に行きませんか」
    藍方の顔が驚きで固まる。大黒からデートの誘いは初めてだった。大黒は藍方が自分の誘いに乗ってくるのを期待して身動きせずじっと待っている。
    藍方は頭の後ろで腕を組んで、ちょっと上空を見上げた後、大黒に
    「明日、なあ……夕方頃にオレから連絡するから出かける準備だけしといて」
    そう言って、自分の家の方向に向かって大黒を残し立ち去ってしまった。
    残された大黒は藍方が決死の覚悟で挑んだ自分の誘いに素直に頷いてくれなかったことに
    ショックを隠しきれず、道端に立ち尽くした。
    てっきり自分たちは付き合っているんだからクリスマスイヴという恋人同士の為に用意された絶好の機会に自分と過ごすことを快諾してくれると思っていた。
    恋人同士だから、二人で寒空の下で手を繋ぎ、夜景スポットを見た後は食事して、二人で過ごすのがスタンダードでお約束じゃないのか?自分の考えたベタなデートが気に入らなかったんなら何がしたいか言ってくれればいいのに!子供じみた癇癪を起こし、イライラした気分のまま、大黒は当日を迎えた。
    クリスマスイヴの夕方、大黒は藍方から呼び出されてクリスマス用イルミネーションが点灯する公園に向かった。大黒が待ち合わせ場所に到着すると突然、イルミネーションがある公園から歩道を渡って、すぐ近くのコンビニに引っ張ってこられた。
    普段と同じくなすがままついて来てしまった大黒は、赤と緑のクリスマスカラーに彩られた食品を籠に入れていく藍方をさっきから隣で黙って見ている。
    藍方はすでに買うものが決まっていたという様子で店内を回り、目当てのものをカゴに入れていった。
    カットケーキ、冷凍チキン、ノンアルコールのシャンメリー、全て大人二人前の分量になった商品ばかりだ。
    「なんでも2人前セットか、おうちデートって需要高いんだな」
    さっきから藍方は手にとったキッシュの材料名を慎重に指でなぞって確かめていた。
    「ほうれん草……にんじん……大黒、今日くらい我慢して食えよ」
    そういって冷凍キッシュをレジカゴに入れる。
    大黒は嫌いな食べ物の名前を出されて思わず反射的にウッと顔をしかめてしまった。
    (きっと、食べるまで許してくれねえんだろうな)
    なんとか、食べなくていい方法を考えようとしたが、なんで自分が今、コンビニのキッシュを食べなきゃいけないんだという点に思考が戻った。冷凍食品なんて家に帰って食べるしかないじゃないか。今から家に帰るのか?もうすぐイルミネーション点灯するぞ?何考えてんだこの人、と悪態をついてしかめ面を戻さない大黒を無視して藍方は目的のものが揃ったのか、立ち上がってレジに向かっていった。大黒は慌ててその背中を追う。
    藍方が会計を済ませ、店員がレジ袋に商品をつめる、その様子を大黒は呆然と眺めるしかない。大黒はついに堪りかねて藍方に不満と疑問をぶつけてしまった。
    「あの、さっきから何をしてるんですか?」
    不機嫌を隠さない大黒の声色と顔に、藍方はいつものように屈託のない笑顔で答えた。
    「今日、オレの家、全員出かけてるからさ」
    藍方の言葉の意図がとっさに理解できず大黒がぽかん、とした顔をして立ち尽くす。
    大黒の反応は予想していた、というしたり顔で藍方はニヤリと笑った。
    「しねえの?」
    なにを、と聞きかけて大黒は今日は恋人たちのイベントなのだと思い出す。付き合ってデートしたら最終ゴールはそこ、と世間では決まっている。
    「すみません、今日用意してないんです、ゴム」
    まじか、と藍方は呆れた声を出した。大黒より恋愛経験がはるかに多い藍方にはデートするならそういう準備はしてくるのは当たり前だと思っていた。改めてそういうことに疎い大黒が可愛く見えて笑顔で外を指差した。
    「……近くにドラッグストアあるから買ってこい」
    ドラッグストアからコンビニ前に戻ってきた大黒を待って、藍方はもう暗くなってイルミネーションの灯りが綺羅びやかに灯る公園を歩く。人混みが多くなってきた公園で二人の身長の高さは殊更目立った。
    「な、あんまり長居できねえだろ?そろそろ俺ん家行くか」
    早々に人混みの中を歩くのに飽きたらしい藍方の反応で、藍方は何回もこのイベントに来ていることが分かる。自分以外の人と…大黒は苛立った態度を隠すこともせず大股に人混みの中を歩いた。その後を藍方は慌てて追う。
    ようやく人混みを離れ、藍方の家の方角に二人で肩を並べて歩き始めるとすっかり空気は冷たくなり、外灯に照らされた二人の影が道路に長く伸びた。
    「てっきりイルミネーション観て、食事して解散かと思ってました」
    それまで無言だった大黒はやっと口を開く。その声は自身の考えの幼さと藍方が自分より手慣れた行動を取っていたことへの悔しさが滲んでいた。
    「すまんな、このあたりの店は全部混むし、帰りにコンビニ寄ったら何も残ってねえだろうし」
    事前に自分にそう説明してほしかったが、今日デートしたいと言ったのは自分だったことを思い出すと言い返す言葉が浮かばない。ただ大黒もたまには藍方をリードする側に立ってみたいという至極幼い動機だけで誘ったのだった。
    「……今日は、キスだけでも出来たらと思ってました」
    「お前がそれでいいならそうするけど」
    大黒がそれだけで満足出来る訳がないことも全てお見通しらしい。藍方は挑発的な笑顔を崩さず、大黒の顔を覗き込む。
    「泣いてもやめませんよ」
    大黒は藍方の顔をぐっと睨んで言い返した。
    「途中でへばるなよ?」
    いつもみたいに、と付け加え藍方はニヤリと楽しそうに笑って、大黒の頭を乱暴な手つきで撫でた。
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    siromisouemon

    TRAININGまた後で付け足したり改行加えたりして読みやすくしたい下書きSS
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    付き合って体の関係ある前提。ツイッターで呟いてたネタを膨らませました。
    今週、LO組のカットなかったので自給自足。
    久しぶりに明日の休日練習は免除された。
    手早く帰り支度を済ませて部員のみんなと別れ、二人で校門まで歩いている途中、藍方は珍しく意を決した顔の大黒に声をかけられた。
    「明日、公園の……クリスマスイルミネーション、観に行きませんか」
    藍方の顔が驚きで固まる。大黒からデートの誘いは初めてだった。大黒は藍方が自分の誘いに乗ってくるのを期待して身動きせずじっと待っている。
    藍方は頭の後ろで腕を組んで、ちょっと上空を見上げた後、大黒に
    「明日、なあ……夕方頃にオレから連絡するから出かける準備だけしといて」
    そう言って、自分の家の方向に向かって大黒を残し立ち去ってしまった。
    残された大黒は藍方が決死の覚悟で挑んだ自分の誘いに素直に頷いてくれなかったことに
    ショックを隠しきれず、道端に立ち尽くした。
    てっきり自分たちは付き合っているんだからクリスマスイヴという恋人同士の為に用意された絶好の機会に自分と過ごすことを快諾してくれると思っていた。
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