薄情軽率。
あまりにも軽率。
愛だの恋だの結婚だの一生だの、息するみたいに軽率に言う奴ら。
二度とその減らず口を開くな。
所詮形だけの薄っぺらい妄言のくせに、所詮何も考えずに口にしたくだらない戯言でしかないくせに。
お前らは軽率だ。
軽薄だ。
薄情だ。
何を言われても同調するだけ。
否定しないのは単に興味も関心も無いから。
勇気を出して言った告白も、お前らにとっては所詮どうでもいいその場のノリ。
テンションを合わせて「わー!私もー!」。
馬鹿か。
真に受けるだけ不毛。
分かっている。
分かっているのに。
「私も好きー!」
嘘だ。
「愛してるよー!」
上辺だけだ。
「いつか結婚しようね!」
雰囲気で言っただけ。
「永遠に一緒だもん!」
ふざけたことを言うな。
お前のその明朗さも、純粋さも、幼気な態度も、全部全部その場のノリで、上っ面だけで、口先だけの意味なき言葉なのだ。
要らない。
そんなものを真に受けるだけ無駄だ。
無駄だ。
無駄だというのに。
お前の無意味な世迷い言を、私の心は異常なほどに重く受け止める。
永遠と言われれば永遠だ。
その覚悟があるのだと思って。
それなのにどうして。
私は当然にそう思っていたのに、どうしてお前はいつもいつも裏切るのだ。
お前の言葉には中身が伴っていない。
お前はその言葉の重みを何一つ理解していない。
お前は。
私は、お前をこんなにも愛しているのに。