オベぐだ♂(学パロ)「いや、オベロン彼女いるだろ!」
唇は藤丸の手のひらに阻まれる。両手の拘束が少しばかり緩かったらしく力任せで解いてしまったらしい。
メンドクサ、と思わず呟くとそれはお前だろと言わんばかりの目をする。生意気な奴だとさっきから唇の行く手を邪魔していた手のひらを舐めてみると慌てて引っ込めた。
「なんだよその間抜けな顔」
「お前がキスしようとするからだろ」
「失礼だなぁ」
ただのお遊びだよ、だから藤丸もそんな真面目に考えなくてもいいだろ?言葉に出してすらいない、ただ思ったこと。
それだけなのに藤丸の眉間にシワが寄る。なに、もしかしてきみ、俺の心の声でも読んでるの?
「は、きもちわる……俺に彼女なんかいないし」
「こないだ放課後一緒にいたんだろ?」
「アレは違うよ、ただ俺と付き合ってる気分になってる女なだけ」
そういうところじゃないのかと藤丸が大きなため息をついた。やれやれ、と言うジェスチャーをした後ににっこり笑った。
「ひどいことするよなオベロンって」
この間クラス中その話で持ちきりだったんだけどな、とか笑っている。余裕そうな顔に少し腹が立って乱暴に藤丸の顎を持ち上げて微笑むと目の前の青色の瞳に期待が混じった気がした。
「興味ないよ、まぁ…そうだとしてもこんな彼女すっぽかして男に手を出してるひどい奴とずっと付き合ってるきみもどうにかしてると思うけど?」
「だってそれはオベロンが!」
うるさい、無防備な喉仏に噛みつきながらもぎゅむ、と布の上から股間を揉んでやると皮膚が赤くなった気がする。思う存分噛んで舐めて首に跡をつけてから見上げた。藤丸の顔は汗と期待が滲み出ていいる。
「きみ、悪いことしてるって思った時の反応が一番いいよね」
何か言いかけた藤丸が目を逸らした、図星だ。とんとんと口の端を叩くとおずおずと口を開く。いつ覚えたのかは分からないが従順な藤丸の態度は悪くなかった。
※補足
オベが女の子と噂になるたびにオベとセッ…する藤丸 最初は無理矢理だったけどそのうち背徳感でいっぱいなのがくせになってしまった。嫌味は言うけどノリノリ