道節・現八●犬山道節忠与(忠)
・かたき討ちのためならば手段を選ばない直情型の変人。
・初登場場面では修験者のふりをして詐欺まがいの芸を行い、善良な百姓から賽銭を巻き上げていた。その後瀕死状態の生き別れの妹に出会うが、遺言を無視して敵を探しに行く始末。本当に犬士か?
・火遁の術の使い手で、火を用いた詐欺を繰り返していた。しかし八犬士となってからは、妖術は武士が使うものではないとして捨ててしまう。
・が、一回だけ「あ~火遁の術捨てるんじゃなかった!」と後悔している。
・道節が出てくる場面は軒並みやや滑稽。同じミステリアスキャラの毛野がシリアスなのに対し、ギャグ寄りのミステリアス。
・だいたい変装をしているか、でかい声ででかいことを言っている。
・行動原理が大体小学生なので、「やられたら悔しいから相手ぼこぼこにしようぜ!」で動いていく。それに現八が乗っかる。頼むから落ち着いてほしい。
・幼少期に腐乱する母の死体に20日間抱えられていたという、なかなかにエグい子供時代を過ごしていた。
・乳兄弟である双子の兄弟とじゃれて成長し、その二人からはかなり長いこと兄貴分として慕われていた。仲の良いやつからすると頼りがいのある兄ちゃんなのかもしれない。
・執拗に「目元が涼やか」「眉がきりっとしている」「黒髪がつややか」などと、イケメン描写が繰り返される。それで奇行をチャラにしているつもりなのか。
・長年戦うことになるライバルも、派手で声がでかい。たぶん類友。
・珍しく犬士になる前から実戦経験がある。数年前までそこそこ名のある武家の長男だったため、彼を慕う家臣がそこそこ出てくる。奇行のわりに仲間が多くてビビる。
●犬飼現八信道(信)
・関東で有名な武人の元で修業をしていた、捕り物の名人。
・もとは安房国の漁師の息子であったが、赤ん坊のころに武士の養子となり武芸を磨いてきた。かなり有名な武人の門弟で、師匠の名を出すと大体のやつがビビる。
・ということもあり、自分の力と生き方に並々ならぬ誇りを持っている。はっきりとNOが言える性格。NOを言いすぎて上司の機嫌を損ね、死刑になりかけた。
・自身の信念を絶対に曲げない。死にかけていても曲げない。縄で縛られた絶体絶命の状況でも、「お前らよくも騙しやがったな、俺が話付けてやるから上司呼んで来い」と言える強メンタル。発言がイケメン。
・人食い化け猫には弓一つで戦う。大けがを負わせて返ってくる。
・そこそこ和漢の書物にも通じているらしく、学者である大角ともある程度の会話ができるが、それにしても判断が早すぎる。こうと決めたら決めた瞬間に動いている。気がついたらいなくなっているので目を離してはいけない。
・高いところが好きなのか、やたら木に登る描写がある。
・感情表現がはっきりしており、泣くときは声をあげて泣く。かわいい。
・目の前の楽しみにあっさり乗っかってしまうところがある。犬士たちとはぐれた後、関東を探しているはずが気がついたら京都におり、京都で道場を開いて3年間いい暮らしをしていた。さすがにいい暮らしをしすぎて、夢の中で信乃に怒られた。
・やっと心を入れ替えて関東に戻るかと思えば、信濃路の名所をさんざん観光している。戻ってきてくれ現八。
・挿絵ではあざはないが、右頬のあざはやはり目立つらしく、一発で現八だと判断できる目印としてはたらいている。