田舎の誰も住んでいない寂れた屋敷に幽霊がいる、と社交界で噂に。暇を持て余した貴族の戯言、と笑いながらも、その幽霊が美女と言われて若い貴族達は少し気になったり。
その噂聞いて馬鹿らしい、と思うモラン。
女遊びも激しく、他の貴族達からも「お前なら口説けるんじゃないのか」て言われたり。生身の女しか興味はない、て無視をするけど、場所を言われて少し気になる。
昔、行ったことのある土地。
そこで出会った少女のことを思い出して、まさかな、となる。でも、と話は続く。
実は幽霊じゃなくて没落した貴族令嬢、て噂もある。あんなとこに領地持ってる貴族いたか?と。社交界にはいないよな、てことはガセ?社交界にもデビュー出来ないほど没落してたり?など、も他人事のように話す。
貴族でも序列あり、没落した貴族は下民以上に嘲笑われてたりする。
そして貴族達は本当に幽霊じゃなくて令嬢なら、遊んでやるのもいいんじゃないか、と下卑た話題に。
屋敷の近くには恐らく町があるだろう。あまりいい噂のない貴族、町に住む女性達――というより記憶の少女が被害いかないか心配なる。
モラン話しにのることに。
「いいぜ、その幽霊口説いてきてやるよ」
そして噂の屋敷にのある領地に。
町自体は長閑で、領民は普通に暮らしてる。
怖がってる様子もない。
でも町外れの屋敷のこと聞くと、領民も口を揃えて「あそこには悪霊がいるから近付かない方がいい」と言う。幽霊ではなく悪霊か、と。
幽霊には親しみを持つ国民性。だが、悪霊は違う。
近付かない方がよさしうだな、と言うモランに安堵を見せる領民に違和感。
そしてこっそり近付くモラン。
屋敷は寂れてるように見えるが、庭園は手入れがされている。人の気配も感じられて領民の言葉に違和感。
わざと近付けないようにしてるのか?
てなってると、庭園から音がしてそこへ向かうと、ひらりと揺れるキャメル色の長い髪と、透き通るような肌をした美しい少女の姿が。
――これが幽霊……
思わす見惚れるモラン。
庭園野バラの手入れをしながら、柔らかく微笑む姿は社交界でみるどの令嬢より美しい。立ち姿もだ。息を飲む。
そのときガサリと音を立ててしまい気付かれる。
「誰!?」
令嬢から零れる声は凛として美しく、その姿によくあっている。
そんな感じで出会うけど、侵入者のモランに少女――アルバート兄様♀は手厳しく対応。社交界の噂も知ってるので、ロンドン住まいの貴族は暇なんですね、とか言ってね。見た目はいいが可愛いくない、て思ってその日は帰るわけで。
んで宿屋の女将さんに屋敷に行ったこと知られて、めちゃ怒られるといい。なんなら叩き出す勢いで。
でも殊勝な態度のモランに普通の貴族と違う?と感じて少しだけ話してくれて、兄様♀が屋敷に住む理由とか知って、翌日謝りに行くモラン。
自分の態度に怒る貴族はいたけど、謝ってきたのは貴方が初めてだ、て微笑んでね。
そんなこんなで少しずつ親しくなって、恋を育んでくモラアル♀とかどですか?
途中で知り合いの貴族がきて、幽霊は口説けたのか、お前の成功に賭けてるだぜ、て話を兄様♀聞いちゃってね。
「モランは違うと思ってたのに、信じた私が馬鹿だった」
て、すれ違うわけですよ~。
そんな時に兄様♀に縁談の話とかきてもいいなあ。
モラアル♀は王道少女漫画が似合うなぁ🥰