Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ちきん@オナカヒエヒエ

    @quarter_brown

    ちきんです。アナログ絵かいてます。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 34

    思いついたポケモン考察です。だいぶぶっ飛んてますのでお気を付けください。あとレジェンズアルセウスと剣盾DLCのネタバレ含みます

    #考察
    consideration
    #ポケモンレジェンズアルセウス
    pokemonLegendsArceus
    #冠の雪原
    snow-cappedFields

    【考察】レジェンズアルセウスから読み解く冠の雪原 ポケモンシリーズには様々な謎があります。ストーリー跨いで登場する要素もあれば、そのシリーズだけで完結する要素まで様々です。今日はそんなシリーズ跨いだ考察を紹介しよう。
     題して、「レジェンズアルセウスから読み解く冠の雪原」です。はい最初からぶっ飛んでますね。大丈夫です、ちゃんと紹介していきます。

     まず冠の雪原がどういうものなのか紹介しよう。ソードシールドのDLC冠の雪原においてのストーリーは、力を失った豊穣の王バドレックスと、鋼の大将こと元チャンピオン・ピオニーと共に進んでゆくストーリーです。このピオニーさんは元ジムリーダーと名乗ってたり陽気だったり楽しいおっちゃんですが、まあ今回はそんなに関係ないので詳細は置いときます。残念。
     簡単に流れを書き出しましょう。
     バドレックスは当初、力を失ってました。偶然出会った主人公と共に愛馬を取り戻すべく奮闘します。なお、この間ピオニーさんの意識はなく、バドレックスによって体を乗っ取られ人語の翻訳要員にされるという、ミュウツーの逆襲のジョーイさんに近い割と雑な扱いを受けてます。字面にするとアレですけど実際はなんか光りながら浮いてるんでなんか面白い絵面になってるのでご安心ください。
     バドレックスの力によって光る花弁を作り出し、それから絆の手綱という愛馬を制御する道具を作り出し、無事に愛馬を取り戻しました。物語の最初は特別な力こそなかったバドレックスでしたが、最終的に翻訳機ことピオニーなしで主人公に語りかけられるほどに力が回復、村の作物も徐々にその影響で実り豊かになりつつありました。めでたしめでたし。
     以上が冠の雪原のバドレックスストーリーの主な流れとなります。でもちょっと待って下さい。一体どうしてバドレックスは人間と友好関係を結んでいたのか。バドレックスは図鑑説明によると、一万年くらい前にあった隕石の衝突から古代のポケモン達を守ったポケモンだそうです。大昔のガラル全土を総べていた伝説の王様でもあるそうです。ならなぜ、今は力を失ってるんでしょう。

     謎を紐解くヒントが、実は冠の雪原本編にありました。廃村らしき場所にあった、バドレックスのことを伝える文言が台座に残されていました。南から順に巡ると、どうやら順番に話が繋がるようになっているようです。長いので大まかに纏めると、

    ・8月18日 傷つき倒れていたバドレックスを村人が保護し治療、お礼にバドレックスは畑の作物を豊かに実らせた。バドレックスは手を広げると怖がったので、みな拳をグーにして接した。この時点で本来の力を取り戻した。
    ・5月7日 昔は雪原で作物も育たなかったカンムリ高原、カンムリを被ったポケモンを保護、治療した。↑の文よりかなり後に作られたと思われる。
    ・11月30日 村の周りが肥沃な大地になる。人はバドレックスを王と称えた。この時に荒くれ者が現れたが、バドレックスは力を取り戻し、人語で「荒くれ者を諌める」と発言
    ・1月2日 荒くれ者はバドレックスに調伏され愛馬となった。と同時に、人々から信仰の対象として崇められた。御神木の苗木を囲むように神殿を作り、愛馬を御する為の手綱を贈った。
    ・4月21日 不毛の雪原を高原にしたバドレックスを称える文言。同時に絆の手綱の材料と作り方が書いてある。人とバドレックスの絆が続く限り栄える旨もあった。


     はい、以上が廃村の台座にあった痕跡です。今の状態を考えると「永遠ってないんだな」って思っちゃう切ない文章ですね。
     この文章を見る限り、バドレックスには弱ってる時代が2度あったようです。一度目は大昔に人々に保護された時、2度目は主人公に出会った時。で、一度目で引っかかるのは、バドレックスは「手をパー」にしているのを見ると怖がっていたという文言です。グーなら分かる。敵意ある者が殴りかかるときはだいたいグーです。なんでパーなのか。それと、なんか村の跡、新しいんですよね。農機具や木製の柵があんまり朽ちてないんです。まるで、大昔じゃなくここ数十年で居なくなったみたいな。スコップや荷車、麻袋なんかがそのままだったりもしますしね。
     まず、手の形の問題。多分ですがこれ、ムゲンダイマックスしたムゲンダイナとタイマンしたからと思われます。あれってどう見てもパーの手だからね。当時の戦いにはザシアンとザマゼンタが主に戦ったとされてますが、バドレックスも参戦していたようです。王様の様子を見るに、お互い再起不能レベルの相打ちだったんでしょうね。落ちてきた隕石はムゲンダイナだったけど、目覚めたムゲンダイナを止めようとして力をほぼ失ったようです。
     ここからはムゲンダイナ以外には敵なしのバドレックス無双です。しかも信仰対象にもなってます。

     これと似たようなこと、レジェンズアルセウスでも起こってます。思い出してください。パルキアとディアルガも信仰対象になってましたね。しかも、両者ともに正体や姿が分かったあとにテレパシーで団長に話しかけています。もう正体出してからは無双です。まあレジェンズアルセウスに関しては主人公の腕次第ではありますがね。

     そして、レジェンズアルセウスのギラティナは、台座の像を壊され信仰してくれる人もいませんでした。ギラティナの声を受け取ってたのは、唯一ギラティナを知るウォロのみ。両者は信仰対象と信者というより、協力関係にある者同士でした。ギラティナ、唯一足元は残ってたのでギリギリ力は残ってたのかもしれません。知らんけど。ある意味、冠の雪原の主人公とバドレックスに近い関係かと思います。
     ん?台座を壊されて信仰対象でなくなる?なんか似たような信仰対象、どっかにいなかった?
     そう、バドレックスがそうです。そして、バドレックスが姿を表したのは、唯一像があったフリーズ村のバドレックス像を修復した瞬間でした。おそらく、正しい姿で信仰されなきゃ姿を現すことも出来なかったんでしょう。像が壊されたのはいつかは分かりませんが、フリーズ村以外の像が全部壊された後、誰かが、もっと言うなら反バドレックスの人物かポケモンが像を壊したんでしょう。でも、ピオニーが見つけちゃったんで事態が急変。なんだかんだピオニーがキーパーソンなんですよね、冠の雪原。
     で、もう一個気になるのが、絆の手綱の作り方。これね、材料もう一個ありました。花弁の他に、愛馬のたてがみを折り重ね編む必要がありました。材料間違っとるやんけ!と。まあ本編だとまずバドレックスを捕まえるのが目的なので、一旦はたてがみナシでどうにか出来たようです。でもなんでたてがみなんでしょうね。
     そういえば、ヒスイ地方のキングであるイダイトウ、特殊条件下にある食材が好物でした。もしかしたら、バドレックスの加護を受け育った作物かバドレックスにとっての好物なのかもしれません。
     おや?バドレックス、確か豊穣の王って呼ばれてたよね?王様ってことは、あ、キングだ!でもシズメダマにあたるものを好むのは愛馬であってバドレックスではありません。だとすれば、ヒスイ地方におけるキングは愛馬、その上のキングが仕える神様としての存在、それがバドレックスなんじゃないかなぁ。
     しかし謎は残ります。なんでバドレックス像はフリーズ村のものを除いて破壊され、フリーズ村だけは残ってたのか。おそらく、他の村は信仰を捨てたのと引き換えに、フリーズ村だけは姿が変わっても豊穣の王を信仰していたからだと思われます。村に残ったうちの一人のお婆さんは「例え豊穣の王がいなくなっても、私達はここに住み続けますよ」と話していました。そしてこの老婆は、愛馬の好物について話した人物でもあります。今や小さな集落ですが、もしかしたらこの老婆の先祖…レジェンズアルセウスの例を考えると、愛馬のキャプテンだった可能性もあります。他に愛馬の好物が記されてるのは村長宅の本だけですしね。老婆だけムービー入るのも謎ですので、先祖がキャプテンだったと考えるほうが自然かと思います。
     じゃあ、誰が他の村の像を壊したのか。これ、ちょっと心当たりがあります。今作、博士の影がやたら薄いと思いませんでしたか?そう、ダイマックス研究の第一人者マグノリア博士。今や町の辺境で静かに暮らしていますが、もし…ダイマックスの力を持つムゲンダイナに真っ向から立ち向かったポケモンがいたとしたら…邪魔になりますよね。彼女がソニアをフリーズ村に派遣した理由。元々、3剣士の調査と銘打ってはいます。実はこの3剣士であるコバルオン・ビリジオン・テラキオンは人を好まないポケモンです。そんな3匹がもし住み着ける環境があるとしたら、フリーズ村以外に村がなくなっていることが条件です。そして、巨大な木。あれは、ダイマックスの力を色濃く持つものです。南から、以前のバドレックスと同じように冠の雪原へ勢力を伸ばしている、と考えるのが自然です。

     纏めます。
     バドレックスはかつて、ザシアン・ザマゼンタと共にムゲンダイナと戦ったあと、人と共存関係を築き、キングとキャプテンを従えた豊穣神でした。しかし、現在の絆の手綱は「全盛期の力」は取り戻せても、完全な力が戻る日は遥か先です。そして、かつてのバドレックスと同じく、南から迫りくる新勢力。私の予想が正しければ、バドレックスは完全復活せず、新勢力に飲まれ消えゆく運命にあるのかもしれません。
     自然と人を愛した王様。信仰する民は極わずかになった、心優しい王様。
     たった一匹のキングを従えた彼は、雪原を再興させることより、滅びの運命を受け入れ、一匹のポケモンとして生きることを選びました。  
     現実世界でも、王国最後の皇帝は最後は庭師として一生を終えました。滅びの美学、最後の王様。これがバドレックスという、カンムリ高原の神の物語でした。
     
     如何でしたでしょうか、レジェンズアルセウスから読み解く冠の雪原。この他にも思いついた考察を殴り書きしたりする予定です。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works