バーベナ本の原稿確認用「というわけで、ご期待にお応えして⭐︎ デラックスフルーツサンデーと季節の触手サラダだよぉ〜〜〜⭐︎」
相談相手の人選を間違えてはいないだろうか──そんなアマーリエからの視線を受け流し、クルールは満面の笑みで裸エプロンの男性にお礼を言う。
「ありがとうございま〜す!流石アルカード先輩、店に出てきてるやつみたい!クオリティ高え〜!」
「クルールさん」
「ほら、ラニウス!いっぺー食えよ!」
「クルールさんあの」
「あっ金なら気にするなよ、触手委員会のお給料から抜いてもらうからさ」
「いやいやぁ、趣味が高じてるだけだからタダでもいいんだよ?クルール君♡」
その高じた結果が「裸エプロンのシェフによる触手料理」なのはモーンストロム校の尊厳的にもかなり問題がある気がするが、学内変人ランキング上位勢の彼のすることなので真面目に考えた方が負けである。
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