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    yama_kogashita

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    五悠l作業進捗ですl👨‍🏫と🎒l林i間i学i校iでふたりがエッッッ……チなことをしていますl👨‍🏫と🎒です、🎒lがんばれしてください

    #五悠#歳の差

    林の間の学校楽しい楽しい林間学校。青い空、どこまでも広がる緑に心地の良い風。裾をまくって川に入り、素足で飛沫をひらめかせながらみんなではしゃいだ。初めて飯盒でご飯を炊いて、皆と一緒にカレーを作った。
    そうして皆くたくたになって、大浴場でわいわいお風呂に入って。所狭しと並べた布団に潜り、こそこそと内緒話をして眠りにつく。

    そんな、ひどく健全な夜を抜け出す子どもが一人。

    手洗い場の影を渡って、大人たちが集まる部屋の明かりを避けて。辿り着いたのは生徒が使っている部屋とは真反対の位置にある一つの部屋。
    その扉の前に立つと、子どもは小さな喉をこくんと鳴らして手を軽く握った。
    合図はノック5回。コン、コン、コン、コン、コン。
    周りに聞こえないように、されど部屋の中に届くように。緊張の面持ちで子どもが立ち竦んでいると、扉はゆっくりと開いた。
    「約束通りちゃんと来たね」
    薄暗い中でひっそりと微笑んだのは白髪の男。白いロングTシャツにグレーのジョガーパンツ。ラフな格好のはずなのに見事な体躯を持つ男にはよく似合っている。
    男は子どもを迎え入れると先に部屋を上がらせ、そわそわと落ち着きない背中を眺めながら後ろ手で鍵を締めた。錠が下りる音が、ひっそりと非常灯だけが灯る廊下に響く。
    「誰にも見つかんなかった」
    「大丈夫…だと思う」
    行き場のない視線と手を彷徨わせる子ども。その小さな手を、一回りも二回りも大きい手が捕まえる。
    「ほら悠仁も、こっち来て」
    ぐいっと引き寄せられた子どもの短い驚きの声は、身体ごと男の腕の中に吸い込まれた。明らかに体格も力も勝る男にすっぽりと包まれ、子ども―悠仁は控えめに反抗の声を上げる。
    「ちょっ…先生」
    「んもー、先生だなんて他人行儀な呼び方しないでよ。いい加減悟さんって呼んでくれてもいいのに。あ、五条さんでも良いよ」
    「だから五条さんも悟さんも呼ばないってば。先生は先生でしょ」
    五条、悟。
    男の名は五条悟と言い、この子どもの"先生"だ。比喩でもなく、渾名でもなく。
    この男は、れっきとした小学校教師だ。
    「悠仁ったらつれないんだから〜でもそんなところも可愛いから許しちゃう」
    キメは細かいが男らしい角張った輪郭で頬ずりされ、悠仁は「痛い痛い」と抗議する。明らかに先生と生徒の仲ではない距離感。
    それは当然、勿論のこと。
    ごくごく自然で、ごくごく当たり前の理由。

    なぜならば、この二人は"恋人"同士だから。

    だから夜に逢瀬を重ねても、手を繋いでも、戯れのようなキスをしても、二人には何の違和感もないのだ。

    「ねぇせんせ、本当に大丈夫なん勝手に部屋抜け出しちゃったけど…」
    悠仁が先程から落ち着きがなく、普段より頑なのはその心配かずっと頭の中に絡みついているから。でもそんなことも五条にとっては大したことでは無いらしく、楽しそうに笑っている。
    「大丈夫大丈夫、良い子は皆とっくに寝てるって」
    「むー…」
    納得がいかないと悠仁が唇を尖らせると、五条が首を曲げて高い鼻筋を悠仁の頬に擦り付ける。長い睫毛も擽ったくて、悠仁は少し身を捩った。
    「悠仁は夜中に抜け出した悪い子だから起きてていいんだよ。もちろん、僕も共犯ね」
    内緒話をするように悪戯な笑みを浮かべる五条の吐息に、悠仁の肩がぴくんと跳ねる。それを見逃さず、五条は唇を小さな形のいい耳に寄せた。
    「それとも、大人みたいに扱ってほしい」
    吹き込まれた囁きに情けない声が出そうなのを必死に堪え、悠仁は後ろをきっと睨みつけた。その耳も顔も可愛らしく赤く染まっているから、五条の口角が上がる。
    「大人って…俺まだ小学生だって」
    「気分の問題だよ」
    五条の唇はそのまま首筋にスライドし、子どもの柔い肌の上を滑っていく。
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    「サンエーだけど?」
     悠仁はコンビニを通り越して少し歩いた先のローカルスーパーを指差した。沖縄県内ではショッピングモールや飲食店をいくつも運営するかなり大きな会社で、食品館なら県内の至るところで見かけるほど店舗の多い有名なスーパーだ。
    「炭酸水を買うだけなら、コンビニでいいんじゃないですか」
    「だってスーパーのが安いじゃん」
     たしかに悠仁のいうとおりだ。しかし七海は知っている。サンエーは、寒い。空調がおそろしいほど低く設定されているので、店内を少し歩くだけで身体が冷えてしょうがない。ただでさえ風が吹きすさぶ夜道を歩いているのに、まるで冷蔵庫のように冷たい店内を想像して、七海は身震いした。もしや悠仁が外出前にいっていた「寒いよ」にはこれも含まれていたのだろうか。それならそうといってほしかったが、七海は七海で行き先を聞かなかったので、どちらか一方が悪いという話でもない。七海はせめて悠仁の手から伝わる熱を逃がさないよう、繋いだ手を隙間なくくっつけた。サンエーに入店してからがほんとうの勝負だ。
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