可哀想で可愛い「…うんうん、良いツーショットだなぁ♡」
「…………………………………」
吐きたくなるほどの嫌悪感、殴り続けられてるような頭痛、腹の中で蠢く熱。オレが今、Satanに何をされたのかを分からせられるには十分な証拠だ。
一周まわって涙も出ないくらいの絶望感に襲われるオレを横目に、コイツは無理矢理撮ったツーショットに気持ち悪い笑顔を向けている。
「いい顔じゃねーか、この絶望感に襲われてる死人みたいな顔♡♡可愛い!!」
「………………………………」
「…おいおい、なんか喋ってくれよAkane。さっきまでずっと喋ってただろ?『嫌だ』『殺してやる』『気持ち悪い』ってさ」
ズボンを履き、未だ動かないオレにシーツを被せるSatan。大きな手で頭を撫でて、情事のことを語り出す。
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