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    あるこ

    輝薫 完結したものはPixivに上げてます(https://www.pixiv.net/novel/series/7477663

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    輝薫 記憶喪失ネタ 9

    #輝薫

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    10ri29tabetai

    DONE輝薫 (昔書いたやつ再掲お互いもういい大人なので、交友関係をわざわざ問いただしたりだとか、そういうことはしない。
    付き合い始めた時のルールでもなく、単にお互いへの気遣い。暗黙の了解のように染みついたそれを、相手に押し付けることはしないつもりだったし、これまでもしてこなかった。
    だって実際にそんなことを自分がされたらうっとうしいと思ってしまう。その嫉妬が可愛いだとか、そんなことを思うような年ではなくなってしまったのだ。

    ――だからこそ、この状況を作り出した自分があまりにも大人げなさ過ぎて笑えてきてしまう。

    ほろ酔いで帰ってきた桜庭のスマフォを取り上げた。怒鳴り声が飛んでくる前に唇を塞いで、知らない匂いがついたコートをその場に捨てた。いくらしたものなんだろう。それすらも知らないけど、見慣れたブランドのロゴが悲しく玄関に落ちた。
    「っ、てんどうッ…!」
    息継ぎの合間に苛立った声が聞こえる。ああそりゃそうだろう、こんなこといきなりされたら誰だって腹立たしくなる。アラサーのいい大人が、年甲斐もなく感情をむき出しにして、まるで高校生みたいな嫉妬で恋人を玄関で襲う?ああ大人げない。そんなことを、ちらりと頭によぎって理性 987