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    ゆきこ

    軌跡のロイド沼在中、支援課箱推し。ロイド君を中心に色々雑多に放り投げてます。正直地雷原のようなものだと思うので自衛をお願いいたします。
    Rとかこれはちょっと、という話はこそフォロ限定にしておりますがどうかご了承くださいませm(_ _)m

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    ゆきこ

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    ロイドとリーシャでお母さんみたいと言われるロイド君の話。ロイリーを書こうとしたけどあまりそれっぽくはならなかった。時期はロイド君が指名手配された少し後くらい。引いたお題は『しょっちゅうロイドに「ちゃんと食べてる?」と聞かれるリーシャ。この前お母さんって呼んでみたら微妙な顔をされた。』だったけど、ヨナとかにはしょっちゅう言ってそうだけどリーシャちゃんに言うかな?と思いながら書いたらお題からはズレた。

    #軌跡
    locus
    #ロイリー
    royley.

    ロイドさんが帝国からの出頭命令に応じず、指名手配されてからしばらくが過ぎた。
    特務支援課として活動する間に多くの人と絆を紡いだあの人には、たくさんの協力者がいる事は知って
    いる。それでもやはりちゃんと食べているのか、たまにはベッドでゆっくり休めているのかと気になっていたところへ協力して欲しいことがある、なんていう連絡が来て飛んでいってみれば、開口一番、元気だったか、ちゃんと食べてるか、なんて聞かれて、それを聞きたいのはこちらの方だ、とがっくりと力が抜けた。

    「……それはこちらの台詞です、ロイドさんっ。協力してくださる方がたくさんいるのは、知っていますけど…!」
    「あ、はは。いや、ついな。大丈夫、俺たちは元気だよ。……会いたかった、リーシャ。協力して欲しい事があるのも確かだけど、それ以上にこうして会えた事が嬉しいよ。…君を危険に晒す事になるし、ちょっと、不謹慎かもしれないけどな」
    「っ!…私も、会いたかったです。貴方が指名手配されてから、どれだけ心配したかっ」
    「心配をかけてすまない。けど、キーアを彼らに渡すわけにはいかなかったからな」
    「そういえば、キーアちゃんは…」
    「ああ、アリオスさんと、安全な場所で待機してもらってる。自分も出来る事をやるって端末の扱いを学び始めたんだけど、あっという間に追い越されてしまったよ」

    そう苦笑するロイドさんの顔はどこか誇らしげで、まるで娘を自慢するお母さんみたいだな、とふと思ったのでそう告げてみれば、何とも微妙な顔をされてしまう。

    「お母さん、て。…そこはせめて、お父さんじゃないのか?」
    「だってロイドさん、料理もお上手ですし。それに以前、あのビルで暮らしていた時には、ティオさんやキーアちゃんに色々と細かく世話を焼いてたイメージがあるので」
    「うう。言い返せない。けど、お母さんはなあ」

    少し拗ねたような顔でぶつくさと言うロイドさんの顔は年相応で、少しだけほっとする。
    皆の希望だとか期待だとか、色々と大きな物を背負う事になってしまったけれど、彼はまだ二十歳になるかならないかの青年なのだ。
    私自身、まだまだ未熟な小娘ではあるけれど、彼が背負った物の重さに潰されてしまわないよう、時には互いに息抜きもしつつ支え合えたらいい。そう思いつつ、力を借りたい事とは何かとロイドさんに切り出すのだった。
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    ゆきこ

    TRAININGランディとロイドで嵐を怖がるロイド君の話。出来てないけどふたりの距離感が近いのでランロイタグもつけときます。このロイド君はランディを兄貴分として慕っているので落ち込んでたりすると割と素直に甘える、という事にしておいてください。時期はまだキーアがいなくて、けど発足からはしばらくたったくらいかな?ロイド君が何でこんなに怖がっているのかとかは全然考えてません。何かトラウマでもあるんじゃないかな、多分。
    嵐を怖がるロイド君台風真っ只中。さっきからロイドの姿が見えないと思ったら、部屋の隅で布団にくるまって縮こまってた。仕方なさげにランディも一緒に布団に入ってあげると、ロイドの強ばってた表情が徐々に安心した笑顔に戻ってきた




    今夜は嵐になる。
    そう天気予報が告げたため、その日支援課は朝から酷く慌ただしかった。
    自分たちの住むボロいビルの備えはもちろん、市民から手伝ってくれ、という声が幾つもかかり、お人好しの我らがリーダーは後先考えずに引き受けるものだから一つ終わればまた次といった具合に駆けずり回る羽目になる。
    市民からの要請を全て終えれば既に夕方。雲行きはかなり怪しくなってきていて、ロイドとふたり、慌ててビルへと戻れば、強い雨が降りだした。
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