龍馬さんが以蔵さんと付き合ってると思ってる話3 決めてないのに、自分の告白を聞いて頷いてくれたのはどうしてだと責めたい。
「中に入って、ちょっと散らかってるけど…ごめん」
様子のおかしい龍馬を見て、会社でかなり煮詰まってるのかと思う。
とりあえず中に入ると思うほど散らかってはいない、今現在プロフェクトがどうのこうのと言っていたから本当に寝に帰るだけなのだろう。
座ってと促され、まるで幽鬼のような顔のままで言われるが、
「いや、おまん、寝た方がえいがやないか?」
「寝る?」
「自分がどがな顔しゆかわかっとらんのか?ほれ、もう寝や、側におっちゃるきに」
力の入っていない龍馬の手を掴んでベッドルームに引きずるように連れて行く。
飲んで楽しめるような状態ではない、もう寝かさせばと心配するほどだ。
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