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    現パロジクグラのネタ帳からちょっとだけ。当方の現パロ設定なのでジクフリさんがかなりアレです。

    俺を愛して欲しい ジークフリートさんが僕を腕の中に抱き込んで愛していると囁く。とても優しい声で、何度も。でもそれはジークフリートさんが僕を不安にさせない為に意識して云ってくれている事を僕は忘れちゃいけない。
     言葉にするのが苦手なのを知っている。人付き合いも。僕の為にジークフリートさんは頑張ってくれている。無理しなくてもいいって思うけれど、じゃあこうして腕の中に居る事や愛していると伝えてくれる声がなくなったらと考えるとそれはとっても悲しい。
     僕は自分がとてもわがままだと分かっている。分かっているけど、悲しいのや寂しいのが嫌なんだ。一番、嫌だから。
    「……グラン?」
     黙ったままじっとして居たら心配そうな声が耳元で聞こえる。すごく嬉しい。自分の事を考えてくれているのが。一緒に居られるのが本当に嬉しい。当たり前のように一緒に居られる。ここに居ればジークフリートさんは帰って来てくれる。
    「あのね、ジークフリートさんの事、大好きだよ」
     顔を上げれば嬉しそうに目を細めている。会ってすぐの頃はこんな表情をするなんて思いもよらなかった。病院ではいつも苦い野菜を食べた時のような顔ばかりしてたから。
    「ジークフリートさんが僕に愛してるって伝えてくれるの、本当に嬉しいんだ。言葉にしなくてもちゃんと伝わってるんだけど……でも、言葉にしてくれると、すごく安心する。だから、僕もちゃんと伝えたくて。突然云い出してもびっくりしないでね?」
     ジークフリートさんは頷いて、腕の力を込めて小さくあぁと息をもらした。
    「グラン、俺を愛して欲しい。ずっと、この先も」
     腕の中で身をよじって、顔を近づけて。キスをして。何度もキスをして。
    「うん、ずっと。約束」
     唇で約束を封じ込めるようにもう一度キスをした。
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    @mzr_sep

    MEMOほんの少しハロウィン的な現パロルシサン「ハロウィン……」
     思わずサンダルフォンはそう呟き、その表情を見たルシフェルは微苦笑を浮かべた。
    「そう、ハロウィン」
     この地域はハロウィンより翌日・翌々日の万聖節と万霊節を伝統的に祝う習慣が色濃く、ハロウィンはさほど賑やかに過ごすことはない。どうやら外出もままならない昨今、子供達にせめて楽しみを与えてやりたいと小さな街の小さなこの店にもお願い事が回ってきたらしい。
    「数人ずつ、子供が訪れるだろうからほんの少しもてなしてやって欲しいと。しかし私はコーヒーの事ばかりで子供の喜ぶものがさっぱり分からなくてね……君に助けを求めたんだ」
    「そういう事でしたか」
     サンダルフォンはそのコーヒーを味わい、頷いた。相談料として香り高いコーヒーが飲めて、目の前でめずらしい困り顔を見せてもらえたのだそれはもう頼まれるしかないのだ。
    「子供相手なら変に趣向を凝らさずにストレートに菓子の包みを渡せばいいと思います、いたずらされないようにね。俺がまとめて買ってきましょう。スーパーに行けば御誂え向きのものがきっとあるでしょうから」
     そうだった、ハロウィンはそういう楽しみ方だったねとルシフェルはようやく微笑 1789

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