ハロウィンとか相談所(40) こうして、全ての世界の二人を救い、全てのエクボと霊幻が幸せになった事を確認した二人は、後日無事に調味市のハロウィン審査員もこなした。
当日は、久々に懐かしい顔触れが集合し、霊幻の持病の花粉症が悪化するという事態が発生したが、概ね皆楽しくハロウィンを満喫した。
調味市内のあちこちにカボチャが並び、街灯もハロウィンらしくデコレーションされた。夏祭り同様、何故か道には露店が立ち並び、わたあめやらリンゴ飴片手に練り歩く人々の姿が見られた。
仮装する人々に混じってホンモノもいくらか参加していたが、悪意のありそうなモノはその場に居合わせた超能力者達によってあっという間に徐霊されてしまったし、そうでないものは祭りを謳歌していった。
中央広場で行われた仮装コンテストでは、霊幻達が考えていた以上に盛り上がりを見せた。審査員を任された霊幻も、市役所員が用意した衣装に身を包んだ。どこか見た事のある吸血鬼の衣装に、霊幻が苦笑いした事は言うまでもない。
二人の記念すべき初夜がどうなったか……それはまた別の機会に詳しく語られる事であろう。
~Fin~