シュガーの加護ぐぎゅるぎゅる……
皆が寝静まった微睡みの中、唐突走った腹痛に飛び起きた。ぎゅうっと締め付けられる感覚に耐えられるはずもなく慌ててトイレに駆け込んだ。
……これで治まってくれたらいいものの治まる気配もなくトイレと寝具の往復をふらふらと何度も繰り返している。これじゃ寝れねぇじゃねぇか……朝飯作る時間まで数刻あるものの体を休めたくても休めれないのはどうにも苦しい。
ぎゅるるっ
くっそ……治まることのない腹痛のおかげでそろそろ動かないと朝飯の時間に間に合わない。早起きの鍛錬組を待たせちまうのはもう確定かもな……
《アドノディス•オムニス》
気休めで作ったシュガーを口に放り込む。しゅわぁと溶ける感覚に少しだけ楽になる錯覚を得た。
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