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    Leo_neko22

    @Leo_neko22

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    Leo_neko22

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    ノベル11巻を読んで書いた話。ふせったーに1度あげたけど恥ずかしくなって非公開にした(そんなのばっかり)ジェフスザは難しい。書きたいけど書けない。二人の関係がこうあって欲しいとの願いをこめて。与えられる愛を知って欲しいな。
    弟達の結婚を見届けたらジェフスザも結婚して~。どうかジェフリーがラスボスではありませんように(子安さんフラグ)

    オモイビト一日の公務を終え自室に戻ると、艶やかな黒髪の後ろ姿が目に入った。

    「邪魔してるぞ、ジェフリー王子」

    ソファに座ったまま、振り向く彼女の名前はスザンナ・ランドール。
    最も信頼できる相棒であり、最大の協力者、そして俺の婚約者でもある。

    「やあ、来てたんだね。何か新たな情報でも手に入れたのかい?」
    「いや、そういう訳ではないんだけどな。お前が忙しくしていると聞いて、ちょっと顔を見に来てやった」
    「それは嬉しいな」

    俺はスザンナの向かい側ではなく隣に座り、抱きしめようと手を伸ばす。

    「スザンナ、元気だったかい?」
    「わっ、よせ。いきなり抱き着こうとするな、この変態。私はお前の可愛い弟達じゃないぞ」

    スザンナはするりと身をかわし、俺の腕は無残にも空を舞った。

    「俺のことが心配で会いに来てくれたんじゃなかったのか」
    「心配というか、まあビジネスライクなご機嫌伺いだよ。ほら、土産。疲れが取れるお茶だ。カタリナ嬢に貰ったんだ。ジオルド王子も愛飲しているらしいからお前にも分けてやるよ」
    「ジオルドが愛飲しているお茶!?おおっ、それはありがとう」

    茶色の紙袋の中には爽やかな香りがする茶葉が入っていて、嗅ぐだけでも疲れが取れるような気がする。
    早速飲んでみたいがそのためにはメイドを呼ぶ必要があった。
    だが今日はもう少しだけこのままスザンナと二人きりでいたい。
    紙袋をテーブルの上に置き立ち上がると、彼女に微笑みかけた。

    「新作の肖像画が出来上がったんだ。見てくれるよね?」
    跳ねるような足取りでカーテンに近づき、紐を引っ張る。

    「ほらほら、これ!夏休みに別荘に行った時の姿だよ。こういうオフスタイルもかっこいいと思わない?あ~本当に俺の弟達は素晴らしい~!」
    「お前の付きまとい行為は相変わらずだな」

    スザンナは案の定、呆れたような眼差しを向けた。

    「いや~。弟達の身の安全を考え陰から見守っている行為だから!その報告として絵に残す。我ながらいい考えだよ」
    「物は言い様だな。じゃあ、お前の望むとおり新作も見せてもらったことだしそろそろ帰るか。またな」

    ソファから立ち上がった彼女は、背を向けてドアに向かい歩き始める。

    「スザンナ」

    俺は速足で彼女に追いつき、背中からそっと抱きしめた。
    疲れているのは君の方だよな?スザンナ・ランドール。
    俺が部屋に入った時に振り向いた、君の一瞬の顔を見逃す訳がないだろう。

    何年一緒にいると思っているんだ?

    信頼できる相棒。

    最大なる協力者。

    そして婚約者として。


    「ジェフリー……」

    そう呟いた彼女の顔は見えない。
    けれど俺は抱きしめる手に力を入れた。

    その手に重ねられた、スザンナの手の赤い爪だけを見つめながら。
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