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    ラの字

    ジャンケットバンク大好き考察厨。
    主人公コンビが大好きです。

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    ラの字

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    書きかけの伊藤主任の過去妄想。
    キャラ崩壊、捏造設定が多いです。苦手な方は、ご注意ください。

    ※本作は、アンハッピー・ホーリーグレイル決着前に書いた作品です。

    #ジャンケットバンク
    junketBank

    そして再びワルツを 悪魔を、見たことがある。美しい人の姿をした、悪魔を。

    「ボスは、どうかしています」

     雪村が、仇のごとく伊藤をねめつける。日ごろのポーカーフェイスはなりを潜め、怒りが露わとなっていた。

    「真経津晨のどこに、そこまでする価値があるんですか。どうしてまだ、奴を手に入れようとするんですか」

     言葉が、呪詛のごとく紡がれていく。

    「唯があんなことになったんですよ!?」

     血を吐くような、雄叫びだった。長らく苦楽を共にした半身の、無残な末路。その姿が、雪村の脳裏に焼き付いて離れない。

    「雪村、落ち着いて」

     蔵木が、雪村をたしなめる。年下の同僚が激情に駆られた際、こうしてなだめるのが、年上の蔵木の役目だった。
     蔵木の言葉に、雪村がもはやどうにもならない現実を思い出す。手をわななかせ、やがて爪が手のひらに食い込むほど強く握りしめた。そして、背筋を伸ばす。

    「外の空気を、吸ってきます」

     そう言った雪村の目には、やはり割り切れない感情が表れていた。
     戸が閉まり、執務室に静寂が戻る。卓上の紅茶は、すっかり冷めきっていた。

    「ボス、次は私が行きます」

     低い声が、リノリウムの床に響く。

    「今の雪村では、まともに御手洗と交渉できないでしょう。裏に、宇佐美主任もいます。下手をすれば、こちらが不利な条件をうっかり飲まされるかも」

     年下の上司に、蔵木は続ける。

    「しかし、雪村の言うことも分かります」

     眼差しに批判はなく、ただ懸念だけがあった。

    「ボスは、一体何をお考えなんです?」

     伊藤は、答えない。
     雪村が叫ぶ前から、眉一つ動かすことなく窓の外を見つめ続けている。外では、すべてを焼き尽くすがごとく太陽がぎらついていた。生と死が激しく交錯する、夏が始まる。


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    ここから先は、絶賛製作中です。
    平たく言うと、まふ←いと!(狂信者的な意味で)
    捏造が多いので、アンハッピー・ホーリーグレイル決着前に書き終えねば…!
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