【現パロ】線香花火 『線香花火をしよう』
部屋の隅で忘れられたように残っていた線香花火。僕はそれを夏休み最後の逢瀬の口実として使い雅は可愛いらしい純白のワンピースと薄手のカーディガンを羽織って現れた。僕じゃなかったらそのまま襲ってしまっていたところだと思いながら本能を押し殺して片手を上げて雅を招いた。
「前に学校の男連中でやったんだが男でやると線香花火に手をつけることはなくてね」
「そういうものですか?」
「そういうものだよ。でも、残っているの見つけてさ雅とやれたらな〜って思ってたから来てくれてよかったよ」
肩がくっつくほどの距離で雅は線香花火の先の火を見つめている。嬉しそうな幸せそうな顔だった。
「私、線香花火って好きなんです」
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