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    pagupagu14

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    【現パロ】恋敵/高雅←おうの(Fate)
    運命の出会いをしたと語るおうの。それが雅さんだったと知る高杉。雅さんに告白するおうの。高杉が好きだからごめんなさいとフる雅さん。雅さんに翻弄される高杉――まあそんな感じのお話です

    #Fate/GrandOrder
    #FGO
    #高杉晋作(Fate)
    #高雅
    #晋雅
    #うの雅

    【現パロ】恋敵 運命の人に出会った!そう僕の前で豪語するのはおうのだった。彼女が言うに通学路、学校からの帰り道に通りかかる公園のベンチでいつも本を読んでいる可憐な女性がいるのだそう。いつもその子を可愛いと思って目の保養にしていたそうなのだが――、
    「ナンパに絡まれていてね?ちょっと助けるつもりで友達のふりをして振り払ったの!」
    そう言っておうのはその出来事のことを語り始めた――。
     「ごめんね?突然、嫌じゃなかった?」
    「いえ、そんな…助けて下さりありがとうございます」
    そう言って彼女は深々と頭を下げる。凛としていて所作が麗しいとおうのは語る。
    「あ、あのね!私…ずっとあなたのことを気になっていて…そ、それでその…れ、連絡先交換しない!?」
    勇気をかなり振り絞ったというおうの。それに彼女は笑って答え、スマホを取り出したらしい。
    「雅子さん…綺麗な名前」
    「ふふ、おうのさんも素敵な名前ですよ」
    そうして笑い合って、友達になったとおうのは語るのだが――、
    「雅?おうの、君…雅子って今言ったかい?」
    「言ったけど…?」
    「…もしかして、この子?」
    そう言っていくつか撮ったうちの雅とのツーショット写真を見せると驚いたようにおうのは目を丸くさせる。
    「え!雅子さん…な、なんで…」
    「なんでって雅は僕の恋人であり許嫁であり将来を約束した相手だからな」
    「―――」
    その言葉に声も出ないようでおうのはぱくぱくと口を開閉し続けた――。
    ***
     「あら、おうのさん。昨日ぶりですね」
    待ち合わせ場所におうのと共に現れるとそう言って雅は笑った。
    「雅、聞いたぞ!昨日、ナンパされたんだって?」
    「ナンパというか…少し野蛮な方に声をかけられただけですよ?」
    「怪我とかしていないだろうね?」
    「はい、特には…」
    「特には!?」
    「ちょっと腕掴まれてたよ、晋ちゃん」
    おうのに告げ口され頭に血が昇りそうになるが雅の人差し指が僕の唇に触れた。
    「心配するようなことは本当に何もありませんから」
    「雅…」
    「それにおうのさんが助けてくれましたから」
    ね?と雅が笑いかけるとおうのは赤面しつつ何度も首を縦に振った。
    「はぁ~…まあ、いいけどね?心配したんだから」
    「すいません」
    そう言って楽しそうに雅は笑った。
    「…本当に晋ちゃんと雅子さんって恋人なんだ…」
    「晋作様、おうのさんと知り合いだったんですか?」
    「クラスメイトだよ。重ねていうけど僕は君一筋だからな!?」
    「別に疑ってませんよ。共学ですしそういうこともあるのでしょう」
    「ま、雅~!」
    信じてくれていることが嬉しくて抱き着きそうになるが人前だからと雅に避けられてしまう。
    「人前ですよ、晋作様」
    「は、ハイ…」
    しゅんとした僕におかしそうに雅は笑った。うう…可愛い……。なんてことを思っていると突然おうのは雅の手を握った。
    「!?」
    「雅子さん!」
    「は、はい?」
    「やっぱり勘違いなんかじゃありません!私はあなたのことを、一人の女として大好きです!」
    「なっ!?」
    まさかこんな近くにライバルがいたとは――と唖然としてしまう僕だったがそんなおうのに驚いたような顔をした後にこりと笑った。
    「ありがとうございます、おうのさん」
    その綺麗な笑顔にまたおうのの顔は赤く染まった。
    「でも…、私は晋作様を好いています。この人が好きですし、愛しています…私の一生を捧げても構わないと思うほどに」
    そんなこと、雅の口から聞いたことがなかったから驚いて顔を赤くさせるのは今度は僕の番だった。
    「だから、ごめんなさい」
    「い、いえ!私は伝えたかっただけなので!ちゃんとフってくれてありがとうございます」
    「そうですか?」
    「は、はい!だから…だから、晋ちゃん相手に言いづらい愚痴とかあったら気軽に連絡してください!話くらい聞くんで!そして…私とは、友達でいてくれると嬉しいです!」
    笑って言うおうのにまた雅も笑顔を返し「こちらこそ」と言うのだった。
     その後、おうのと別れたあと僕はそっと雅の手を握る。
    「!」
    「さっきはおうのがいたから駄目だったんだろう?」
    「ふふ、ええ…そうですね」
    「…はあ、驚いた。まさかライバルがあんなに近くにいたとは」
    「ライバルだなんて」
    「ライバルだよ!僕以外の雅に邪な気持ちを抱いているのは全員敵!ライバルだ!」
    「大人げない」
    「今の僕は子供だよ!」
    「そうでしたね」
    ふふ、と笑う雅はやっぱり綺麗で口づけしたくなってしまう。雅は雅で僕に手を握り返していた。
    「そんなに心配しなくても私が好きなのは晋様だけですよ」
    「知ってるさ、そんなこと。それでも心配なんだ」
    「もう」
    そう言っているうちに雅の家の前についてしまって少し残念な僕。そんな僕の名前を雅は愛おし気に呼び、僕と雅の唇は合わさっていた。
    「!」
    「また、また、晋様」
    恥ずかしそうに頬を染めて家の中へと戻っていく雅。僕はしゃがみ込み顔の熱を感じながら――
    「反則だろ…!」
    そうぼやくしかできなかった。   
    -了-
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