その日は来ない(DDドライヌ幻覚)----ここから特に読まなくてもいい前置き----
「マブ」発言で、イヌピーは別に自分が赤音の代わりに助かったとか、赤音じゃなくて自分が死ねばよかったとかは全然思ってなくて、いやちょっとは思ったかもしれないけどそれを負い目としては持ってなくて、ただただココノイに対して一途に友達だと思い続けていた…なるほど…となり…
ずっとココイヌかイヌココか迷ってた部分もあったんですが色恋よりもマブで在り続ける方がよりエモ…と思ったので自分の中ではどっちもないなあという結論になったりもし、しかしそれはそれとしてココノイがイヌピーに赤音対するものと同じような感情を持つのは全然ありだしそれを打ち明ければイヌピーはココのこと嫌いじゃないから普通に受け入れて恋人としてちゃんと成立する予感もするのでやっぱりイヌココかココイヌかまだわかんねーわ、マイキー早く帰ってくるといいねっていう以前におまえ死んでんじゃねえぞ龍宮寺…という様々な気持ちでもう続きは書けそうにないので冒頭だけ文章になってるけど途中から会話だけだし半端なところで終わってますがまあ供養です。
「その日は来ない」ってタイトルつけてたんだけどこのドライヌの軸こそが来なくなってしまったよ~~~22巻の流れでと思えば少なくとも関卍ココとの和解はないのでこれはこれでありと言い張ってもいいんですけど。どのみちイヌピーのココ解釈が違ってしまったのでこのままの形でもう書ききることはできないのでメモ的に。
でもドライヌはドライヌで大好きだから違う感じでまた書きたい気もある。
-------ここまで------------
パーちんの結婚式の披露宴後、二次会に三次会、その後もよくわからないまま翌朝どころか昼過ぎまでみんなで飲んで、帰ってきた時には夕方になっている始末だった。
正直飲み過ぎたせいで帰ってきた時のことをドラケンはいまいち覚えていないが、今自分がひっくり返っているのが自宅ではなくD&D、床には自分だけではなく缶ビールだの酎ハイだのが転がっていて、そして壁際に座った格好で眠っているのがイヌピーであるのを見ると、まあ状況は察した。イヌピーと二人きりで五次会だか六次会をやったのだろう。
(頭痛ってぇ)
酒には強い方だが、さすがに近年ないほどの深酒のせいで、頭がガンガンと痛む。ドラケンは苦労して床から体を起こした。
上着とネクタイはどこかに消えていて、シャツは前が全開だ。最近は昔の仲間の結婚式に呼ばれることが多くなったからまだスーツは必要なのに、みつけたところで使い物になるだろうか。
(はしゃぎすぎたな、昨日は)
なにしろ武道が戻ってきた。パーちんの結婚だけでもめでたすぎるというのに、待ちかねていた『タケミっち』の帰還で、特に事情を知る千冬と盛り上がって、さんざん飲んだ。
――飲まずにはいられなかったというか、『アイツ』の話が出るたびに武道に酒を注ぐついでに自分も飲んだせいで、泥酔してしまったというか。
イヌピーだって武道と会うのは久々なようで、珍しく浮かれているようには見えたが、自分たちのように『十二年ぶり』というわけでもない。こっちの泥酔ぶりをしきりに不思議がっていたイヌピーの顔が朧気にドラケンの脳裡に蘇る。
寝てるイヌピーをじっと見て、そっとイヌピーの髪をかき上げて、寝てるところをチューしようとするドラケン。
チューする寸前イヌピーがぱちっと目を覚ます。
ド「……悪ぃ」
ド「忘れろ」
い「……オレはよく寝てる時にされるな」
ド「あ?」
い「他人を想ってるヤツに、よく身代わりにされる」
笑って言うイヌピー。
気まずいドラケン。
ド「あー……マジで、悪かった」
立ち上がってイヌピーから離れて背を向けて、がしがし頭掻くドラケン。
い「いい、別に」
立ち上がってドラケンとこ行くイヌピー。
腕つかんでこっち向かせて、イヌピーからキスする。
ド「(おとなしくキスされてる)……」
イヌピー「人恋しい時もあるだろ」
ド「……だな」
イヌピー「マイキーか?」
イヌピー「待ってる相手」
ド「ド直球で聞くな、オマエは;;」
ド「マイキーなのか……エマなのか、よくわかんねぇな」
いぬぴ「……マイキーの妹か」
ド「まあ、どっちも帰ってはこねえよ」
い「だな。大事なヤツは帰ってこない」
い「オレの隣にココはいないし、この店に真一郎君はいないし」
店見回すいぬぴ。真一郎君の思い出が浮かぶ。
い「それにオレも、姉貴が死んだ」
ド「……そっか」
い「ココは赤音が好きなんだ」
ド(それが姉ちゃんか?)
い「でもオレは赤音じゃないから、ココには必要なかった」
ド「……(そうか?)」
い「好きでも嫌いでもないヤツと一緒にいる方が気楽だよな。離れる理由がない。いなくなっても困らないし」
ド「オレはイヌピー好きだし、大事だけどな」
い「……(うへぇ、って顔)」
ド「何だその顔;;」
い「そんなんだからマイキーに逃げられるんだよ」
ド「(ぐさっ)気が多くてか?」
い「優しくて格好いいから。おまえがいなくなるのが怖くて、自分の隣に置いとくせいで不幸にするのも怖いんだろ」
い「……マイキーは多分、幸せにしたいんだよ。周りのヤツも、自分のことも」
ド「……そんな幸せ望まれてもな」
い「まったくだ」
ド「でもオレはエマが死んだ時、マイキー責めて、傷つけた。自分だけ辛いみたいな気分で実の妹死んだ相手殴ったんだ。優しくはねえよ」
ド「マイキーはそういうオレにガッカリしたと思うぜ、きっと」
い「さあ。オレはココに赤音と間違って命助けられて、それからずっと死んだ赤音の姿重ねられてたけど、ココのことが好きだったし。マイキーだって、それがオマエを嫌いになる理由にはできないだろ」
お「……すまん、どうコメントしていいのかわかんねえ」
めちゃくちゃウケるイヌピー。
ド「すげぇ笑うじゃんオマエ……」
ド「酔ってんのか?」
唇に鼻面寄せて臭い嗅ぐドラケン
に、キスするイヌピー
い「毎日空っぽで、なのにそこそこ楽しくて、もう苦しくもないのが苦しいんだ」
ド「……」
い「……幸せそうな林田と花垣にあてられた」
チューする。
ド「別に誰を待ってるとか誰がいないとかじゃなくて……ヤりたいからヤるってことにしとこうぜ」
(笑うぬぴ)
ド「何?(怪訝)」
い「ココと同じようなこと言う。赤音のために金集めてたのに、それを認めたら赤音が死んだことも認めなきゃいけなくなるから、自分の周りに人が群がるのは金のため、自分だって金のために金集めてるって」
ド「……」
い「寂しいから他人とヤるって言ったら、本当に待ってる相手は自分のそばにいないって、認めることになるもんな」
ド「それは……こう、飲み込んでおくもんだろ。どうせこうするなら」
チューして服脱がす。
い「ドMなんだオレ」
ド「(ぶはっ)」
い「ココが助けたのは赤音だったらよかったなってずっと思ってる」
ド「……うん」
い「何で俺を助けたんだとか、オレの方が死ねばよかったとか、それは思ったことないしココに言ったこともないのに、ココはずっとそれ気にしてるような感じがするよ」
ド「九井も、何てぇか……マジメだからな」
いぬぴの服脱がして触りつつ。
い「オレが楽にしてやりたかったなあ……」