人魚のうろこ人魚姫♂のアズくんと、領主様に拾われた若様イルマくんのお話

船から落ちた、お友達のクララを助けようとして海に落ちたイルマくんを助けて恋に落ちるアズくん
イルマくんの青に憧れて、自慢の尾鰭が青みががかっていく
（人魚の鱗は恋で染まる。あなたの相手はだあれ？…秘密です）

なんか人間界と魔界が海で繋がってることになっちゃったけど
深海のどこかに境界があるのかもしれない
あむちゃんの鱗はアズくんの色に染まっているよ

ーー
人魚の鱗は高値で取引される「宝物」
恋をすると、鱗は恋した相手の色に染まる
「魂」を持たない人魚は初恋の相手を食べることで、大人になる


幼い頃、両親がポカして大金が必要になり、イルマくんを宝石ブローカーに人質として渡す。
宝石ブローカー、やせっぽちのイルマくんを見て売り物にならねえなと海に沈めることに
偶然海底を泳いでいたアズくん、イルマくんを助けて陸に
時を同じくして両親（お金が必要だ！よし、入間を売ろう！どうせ助からないだろうし）がサリバンに入間を売り渡す→陸にあげた途端、サリバンが入間を迎えにくる

入間は助けてくれた少年人魚に一目惚れ
アズくんはそんなこともあったなあくらい

ーー縦糸は紡がれーー
（入間くんはサリバン宅でスクスクと若君に育つ）

あちこち見聞を広げろと言われて泳ぎ回るアズくん
あむちゃんからもらった鱗の髪飾りを、陸に上がった時、風に吹かれて飛ばしてしまう
困っていたら、青いかみの青年が拾って渡してくれる
入江に半身を沈めたままのアズくんを見て、ちょっとびっくりするけど、いや彼は男性だったはずと
思って気を取り直す。
「ありがとうございます」
「いえ、持ち主にお返しできてよかった」
「いるまち〜！！」
「あ、クララだ。そろそろ行かなきゃ」
踵を返す青年を呼び止めるアズ
「あの、せめてお名前を」
「入間！それじゃあ」


別れた後、素敵な人だったなあと回想するアスモデウス
美しい、青ーー
翌朝、ふわりと尾鰭に青みがかかるけど誰も気づかない


もう少し後。
たまに地上を覗きに行っては眺めたりして過ごすアリス


お船の上でパーティがあったけど
天候が乱れて、クララが海に落ちてしまう
入間、追いかけて海へ。荒れ狂う波に飲まれる二人を助けるアリス。
「ああ、やっと会えた、僕の人魚ーー」
気を失った二人を浜辺に上げて、海に戻るアリス
入間の体温が忘れられない。

翌日、真っ青に染まった尾鰭に人魚の城が騒然となる
今まで恋を知らなかったアリスが、ついに恋をした！！
相手は誰だ！？
なぜ相手を食べないんだ？死んでしまうのに！
指先が透けてきたアリスと面談
「アムちゃんが攫ってこようかしら」
「母上、私は恋の相手を食べることができません」
「あなたの命を損なうことになっても？」
「はい」
「海に恋したあの子は、飲み干せない海に焦がれながら泡になっちゃったわ」
「知っています。でも、私に彼を喰らい尽くすことはできないのです」
「……仕方ないわね」
「このままだと、３日も持たないけれど、相手の側に行けばもう少し、持つかもしれない」

人間になる魔術をかけてもらって地上へ
鱗を一枚はいで母上に渡そうとするが断られる
「アリスちゃん、あなたがどんな姿になろうと、私の可愛いアリスちゃんだわ」
「鱗なんかじゃなくて、また顔を見せてちょうだい」


地上に上がったアリスを、クララが見つける
「あー！！！いるまちの人魚姫！！！」
言葉は通じないけど、ババッとドレスを着せられて、入間と引き合わせられる
「やっと会えた！！」
「……入間様！」
抱きしめてあう二人、入間とは会話が通じる（悪魔語との翻訳魔術のため）
「あの時の、髪飾りの君だったんだね。あんまり綺麗だから、気づかなかったよ」
「あの、私は女性では…」
「知ってるよ。だって、小さい頃も助けてもらったんだもの」
「二回も僕のことを助けてくれて、ありがとう。ええと…」
「アリス。アスモデウス・アリスと申します。アズとお呼びください」


お城に招待されて、食事会
入間の初恋の話や命の恩人としての話を聞いていた城は歓迎
「で、いつ結婚するの？」
「ええ！？」
「おじいちゃん、明日にでも式あげちゃうよ」
「……待ってください」
もっとお互いを知ってから、と時間をもらうアリス
（時を待たずして泡になってしまうのに、結婚するわけには行かない）
（クララ、優しいひと。少しだけ入間様との時間をくれ）

僕のことを知ってほしいから、と二人でデートする
目一杯楽しんで、手を繋いで、キスをして、両思いであることを確信する
「……アズくん、僕と結婚してください」
「……入間様。もう少し、お時間をいただけませんか」

だんだん体の動きが鈍くなるアリス

何日か後の夜。
お城で入間の部屋を訪ねるアリス。
「お邪魔してもよろしいでしょうか」
「！　もちろん」
「お側に行っても」
「気が急いちゃって、ごめんね。ずっと、君のことが好きだったから」
「いえ……嬉しいです」

抱きしめてキス→お互いに兆している
「これは…？」
「あ、そうか、人魚はこういうの…」
「？」
「ええと、セックスというか」
「性別？ですか」
「あ〜、えっと、そうか。あの、子供を産むための…」
「ああ、陸のやり方があるのですね。……教えていただけますか」

触りあいっこ→いるま様の出したのを腹に擦り付けて「卵が産めたらいいのに」とかいうもんだから、いるま様が真っ赤になりながら人間はねって教えてくれる
アズくんは子供のままなので精液でない

そのまま続き…アズくん繋がった多幸感がすごい
めちゃくちゃのふわふわになって中出しされる
→アズくん精通

（これでもう、悔いはない…）
で、気を失ってしまうアスモデウス

いつ泡になるかと思ってたけど、セックスの翌日から体調がすこぶる良く、健康に過ごせるので首を傾げるアリス
今日、部屋に来てくれる？
で二度目のセックス→自分の射精に驚くアリス
入間、一回目でもしてたと説明
（大人になっているーー！！？）

母に会って来ます！！
で顔を見せたら成人おめでと〜〜💕される
「え、じゃあ…」
「入間くんとのエッチで大人になれたのねん💕」
「そ、そんな…」
「結婚式には呼んでねん💕」

「命の種」を体内に取り入れることで「食らう」をクリアできたのだった…
サリバンとアムちゃんに盛大に祝われる二人の結婚式でhappily ever after