アリさんの憂鬱? サリバン邸、入間の私室。
優秀なSDオペラ特製の夕食をたっぷりと食べて、湯を遣って歯を磨いて。後は寝るだけとなった入間は、ううん、と声を上げながら、ふかふかのベッドの上でゴロンゴロンと転がっていた。
「イル坊どうしたっさ?」
「……あのね、アズくんともっと……えっちしたいなあって……」
「してるじゃんよ!?」
「してるけど! した後のふにゃふにゃしてるアズくんが可愛すぎるから、もう一回したくなっちゃうんだけど……アズくんは気を失ってるでしょ、無理はさせたくなくて……」
「お前なあ」
悪食の指輪──もとい入間の相棒アリクレッドが、やれやれと言いたげに肩をすくめる。こないだまで童貞だったくせに、すっかり色ボケしやがって。
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