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    cocoo00n

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    cocoo00n

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    ブラネロ版ワンドロワンライ様(@brnr_drwr)様の3/6のお題より、「今のナシで」をお借りしました。
    ネロなりのお誘い、もといご褒美の話。
    直接的な表現はありませんが、性的行為を仄めかす内容のため18歳以上の方のみとさせていただきます。

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    cocoo00n

    DONEブラネロ版ワンドロワンライ様(@brnr_drwr)の小説×挿絵企画にて執筆させていただいたお話の修正版になります。
    Twitterに掲載されているものはこちらですので、ぜひ素敵な挿絵もご覧ください。(https://twitter.com/brnr_drwr/status/1505853177815449602?s=20&t=j-22d5ptVgsBA9gz3mG-mw)
    かくしあじ お腹も満たされ暖かな陽だまりにまどろみたくなるような、そんなある日の昼下がり。昼食で使い終わった食器を片づけ終わったネロは、いつもより少し早めに夕食の準備に取りかかっていた。中央の市場で買ってきた新鮮なオスの宇宙鶏に、下味を揉みこんでいく。
     そう、[[rb:誰かさん > ブラッドリー]]の大好きなフライドチキンを揚げるために。


     ネロが夕食の準備をしている日から数日前のこと。ブラッドリーがまたもや忽然と姿を消した。どうやら北の魔法使い同士で小競り合い──魔法舎の被害は決して小さくはなかったが──をしていたところ、うっかりくしゃみをしてしまったらしい。
     賢者とその魔法使いたちは皆またか、という顔をしつつも、心配そうな顔をする者、すぐに帰ってくるだろうと楽観している者、いつ帰ってくるか賭けをする者などと反応はそれぞれだった。ネロもくだらないことをするからだと呆れつつも、いつかの夏の思い出が蘇り、落ち着かないままブラッドリーの帰りを待っていた。
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    slow006

    DOODLE第16回 菅受けワンドロワンライ、「ごほうび」及菅で参加させていただきました。
    ドサリ。ベッドにうつ伏せに倒れ込んで、及川はふぅと息を吐いた。時刻は午前零時を回ったところ。疲労で鉛みたいに重い身体をもぞりもぞりと動かして、体制を横向きに変える。明かりを消してしまったので室内は暗いが、窓の外から入ってくる薄明かりでぼんやりと部屋の様子が見える。机の上は書類と文房具が散乱、椅子の背もたれには脱いだのか洗ったのかわからない服がかかっている。カバンは床に放りっぱなし。未だかつてない荒れ具合だ。

    この二週間の忙しさは尋常じゃなかった。クラブチームでの日々のトレーニングはもちろんのこと、慰問ボランティア、スポンサーとの会合などなど。オフシーズンといえど、なかなかのハードスケジュールが組まれており、それに加えて、ビザの更新時期が来たのだ。及川は飄々とした立ち振る舞いから軽薄な印象を持たれることはあるが、基本真面目な男である。学生時代、夏休みの宿題は計画的に進めるタイプであったし、無論こうした重要書類の申請などは、事前に準備を済ませ期日に間に合うようにしている。ところが、今回からビザ更新の代行先を変えたのがいけなかった。弁護士に依頼して動きがないまま二ヶ月、三ヶ月と経ち、あと少しで半年というところで、見かねたチームメイトが仲介に入ってくれた。蓋を開けてみれば、及川の依頼は手付かず。「アジア人のガキ」という認識で舐められていたのである。えらいこっちゃとチームメイトも巻き込んで奔走し、どうにかこうにか申請に漕ぎつけた。そんなこんなで日常生活が犠牲となり、この有様だ。
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