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    緑肌トロール

    3Lカプ厨の成れ果てのバケモン

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    緑肌トロール

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    ブロディ話その1
    また人を殺すとはみたいな話

    青臭い男「共に世界を導こう。僕の統べる世界に、ついて来てくれないか?Dr.ブロディ」
    「何言ってんだ青二才。つい最近、ようやく屋根がついた家ができたぐらいだってのに」
    「おお、冗談では無いよ。安心して欲しい。どうしたら信じて貰えるかな?」
     どう思う?スタン。そう言って即席で作られた簡易な椅子に腰を掛けたまま、科学者ゼノは背後にいる自身のためだけの軍人に声を掛ける。そいつは海兵隊特殊部隊隊長。要するに殺しのエキスパートだ。腰には短刀がぶら下がっているときた。ゾワリとした寒気がした冷や汗が出てくる。その行為は脅し以外のなにものでも無い。その言葉を聞いた時に思った。こりゃとんでもねえ爆弾だな。しかもそいつの解体はこの何も無い石の世界じゃ出来ねえと来たモンだ。

     石化が解け、目覚めると数千年の時が経っていた。人様の作り上げた文明、文化、モノ、当たり前にあったものは何もかもが自然に飲まれて消え失せている。だが、全く何も無いわけでは無かった。たまたま石化を解く方法を石になる前に知れた俺と経験を積んだ軍人、NASAの叡智と呼ばれる知識人一人、起きのびる事が出来た一般人が三人、以上数十名。人間がそこにいた。労働力は充分、何よりNASAの科学者ゼノの知識は多岐に渡り人並みの生活を手に入れるのは存外早かった。更に生活の基盤を整える為、畑や住居の制作に取り掛かる。さぁその次はこの石像と自然まみれの世界でどうするか、そう考えた矢先の宣言だ。とんだ未来まで生き長らえて、人類は殺し殺されの時代まで戻ってしまったらしい。勘弁してくれ。今そんな事やってる場合か?心から思うが連中は本気だ。この二人は本気で世界を自分達のもんにしちまおうとしている。
    「俺ほどのエンジニアをそんなに簡単に殺しちまおうって?んな勿体無い事、学者のあんたがするとはな」
    「ああ、君の力は僕たちにとって必要不可欠!僕も君に楽しく仕事をして欲しいと思っている。“死ぬよりマシ”なんて思いながらさせたくはない。僕はね」
    「いやらしい言い方するなドクター、拷問させてでも働かせるってか」
    「君の意向次第だよ」
    「選択肢なんざ無いって言うんだこういうのは」
     ずっと後ろで睨み聞かせてる軍人をまずどうにかしてくれ。まぁ、そこまで正義に燃えているタチでも俺は無い。だが碌でも無い道に片足突っ込むしか無いってのは、ため息がでる。
    「分かったよ、仕方ねえな。せいぜい上手くやりなリーダー」
    「ああ、末長くよろしくDr.ブロディ」
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