青臭い男「共に世界を導こう。僕の統べる世界に、ついて来てくれないか?Dr.ブロディ」
「何言ってんだ青二才。つい最近、ようやく屋根がついた家ができたぐらいだってのに」
「おお、冗談では無いよ。安心して欲しい。どうしたら信じて貰えるかな?」
どう思う?スタン。そう言って即席で作られた簡易な椅子に腰を掛けたまま、科学者ゼノは背後にいる自身のためだけの軍人に声を掛ける。そいつは海兵隊特殊部隊隊長。要するに殺しのエキスパートだ。腰には短刀がぶら下がっているときた。ゾワリとした寒気がした冷や汗が出てくる。その行為は脅し以外のなにものでも無い。その言葉を聞いた時に思った。こりゃとんでもねえ爆弾だな。しかもそいつの解体はこの何も無い石の世界じゃ出来ねえと来たモンだ。
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