「キョウカ」
「あらどうしたのアラシ」
「ほい」
「これは......コーラ?」
キョウカ、リボンのついたコーラ瓶をかかげて見上げる
「私がこの世で一番好きな飲み物さ。君にあげるよ」
「ふふ、そうね。これはアラシが物凄く好きな飲み物ね。それを渡してくれるなんて、これは何かの見返りを求められているってことかしら?」
「おやぁ疑り深いね。残念ながらこれはただの贈り物さ」
「ふうん。そうなの......アラシが優しくしてくれるなんて、やっぱりなにかあるんじゃないかしら」
「んー、なにかはあるさ。というか、あった、かな」
アラシ、キョウカに微笑む
「ささやかながらこの素晴らしいプレゼントともにこの言葉を贈るよ。キョウカ、誕生日おめでとう」
「まぁアラシったら......」
「だからキョウカ、今日ばかりは家事炊事その他諸々休んでゆっっっくりするといいぞ!誕生日の日くらいしっっっかりと休んだ方がいいからな。というか、もうずっと休んでもいいと思うな私は。うん、そうだな、休むといい」
アラシ、キョウカをソファに座らせる
「でも誰かがやらないと片付かないもの......アラシだって沢山ゴミばかりで」
「ああ、ああ、わかったから。そしたらカサネやシデンたちにやってもらうから。しばらく休んでておくれたのむよキョウカ」