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    Fire_fly_River

    どうも。
    https://www.pixiv.net/users/9049038

    最近は🚌
    まれに一時創作も。

    「作業進捗」のものは一定期間で非公開に。完成し次第pixivに上がります。たぶん。

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    Fire_fly_River

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    「肉の塊(サーロイン)を整体師がマッサージしたら柔らかいステーキになるのか?」っていう動画を視聴して以下略。
    続くえっちなシーンは完成版で。(完成するのか?)

    ちゅうちゅう🚬🪓がマッサージとかする話 part4 ロージャが逃れるように身体をよじったところで逃げ場はない。皮膚の下の筋肉が良秀の指圧を受けとめるたび、意思とは裏腹に癒されていくような心地良さを覚えてしまう。それでも抵抗するように唸り声を上げ続けていると――やがて、その発声が柔らかな輪郭を描き始めた。
    「……うーっ……んっ、……んぅ……」
     先ほどまでの威勢は既に失われており、それでも悪あがきのように弱々しい声を漏らす。しかしそれが内包するのは怒りだけではない――明確に、紛れもない快感の嘆息を伴っている。
     そうして首や肩周辺をほぐしていた良秀だったが、やがて満足したのか手を離す。咥えていた葉巻を指で支える。煙を食みながら少し考えるような間を置き、それから立ち位置を変えた。
     良秀の足音を聞き、やっと終わったのか、とロージャが良秀の動きを確認しようと首を動かしたのとほぼ同時。彼女は予想外の感触にびくりと肩を震わせた。そうなるのも当然だろう。彼女は突然、足裏を触られたのだ。
    「……こっちもやってみるか。」
     どうやら施術の箇所は気まぐれらしい。
     良秀は両手でしっかりとロージャの足を持つと、両の親指でグッと足裏の中心を押した。強く。
    「ンッ、んむーむむーッ!! むー!?」
     ロージャは目が覚めるような痛みに抗議の声をふり絞る。良秀はにやりと笑った。
    「なんだ? 気持ちいいか、それとも痛いか?」
    「うぅっ! むううう!」
    「あぁ、残念だが口を塞いでるせいで分かってやれない。すまないな」
    「んぐー!!」
     当然ながらまったく悪びれる様子はない。
     足裏ならば多少無理をしても壊す心配はないと判断したのだろう。ロージャの様子など意に介することなく、ぐりぐりと指圧していく。哀れな食材の苦悶の悲鳴が厨房に響く。
     しかし、そのような拷問じみた光景も、次第に様相を変えていく――先ほどと同じだ。ロージャが痛みに慣れ、心地良さを拾い始めたのだ。
    「んん、ふっ、……! ぅ、 ッ! んッ……」
     そのことが悔しくて堪らないのだろう、ロージャは嫌悪感を精一杯顔に浮かべて虚空を睨みつけようとする。が、すぐに緩んでしまう。そこに良秀が一定の間隔で指圧を加えれば、それに応じてロージャの呼吸も跳ねた。刺激に全身を震わせ、満足に動かせない腕から伸びる鎖が音を立てる。
     悩ましげに歪む表情。
     苦痛と快楽が混ざりあった声。
     それらは、どういうわけか――この場に官能じみた雰囲気を醸造するよう作用してしまっていて。
    「…………あー……」
     音を上げたのは、その光景を黙って見ていたグレゴールだった。
    「……その、厨房長。俺、そろそろ上がるわ……う、うん。もうそんな時間だからな。」
     ずっと煙草を吸って気を紛らわしていたようだが、さすがに居たたまれなくなったのだろう。些か刺激の強い光景に、彼はこの場から早急に立ち去ることを決意した。良秀の反応を待つこともせず、そそくさと厨房を後にする。
    「あぁ? おい、……チッ……害虫みてえに逃げ足の速い奴め」
     グレゴールは普段、良秀の調理技術を盗むことに苦心している。そんな助手がこの状況から離脱したことについて良秀が怪訝に思ったのは一瞬のことで、すぐさま「まぁいい」と切り替えた。彼女にとって重要なのは目の前の食材、ただそれだけである。
    「さて……今度はちょっと変えてみるか。」
     興が乗ってきたらしい良秀は笑みを浮かべ、オイルの入った器に手を伸ばした。
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