現パロ寄りサツバツよーり。 大袈裟に音を立てたつもりでも、その力が微力であるせいで消化不良のようにタタラを踏んだ、背ばかり高い可哀想なくらい痩せた男が、それでも声だけは張り上げようと掠れて叫んでいた。
「痛みを伴わなければ生きられないなら、痛みを感じない者などみんな死ねばいい!」
そんなクズでド底辺な台詞にどうやらうたれてしまったようで。
「ならおれをころせよ。」
思わず胸を抑えた。
「おれはもう壊れてしまったから痛みを感じないぞ。」
そうである筈のそこが、痛みを訴えるかのように。
伏せたひょろながが顔を上げた。
こちらを見たそれすらも痩せ細り、誰がどう見ても看護を受ける者だった。
人工透析。
呻く程の痛みを感じなければ生きられない治療だ。
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