ある道化の独白私はカイム
御身にお仕えする事を、お許しください
私は辺鄙な辺境の村で生まれ育ちました
内気で病弱な私は近所の憎たらしい餓鬼ども、失礼、子供たちに馴染めず仲間外れにされていました
カイムの母「あなたたち ちょうどクッキーを焼いたの よかったら食べて?」
近所の悪ガキ「………」
カイムの母「うちのカイムをよろしくね」
黙ってクッキーを持っていくガキ「………」
クッキーを食べたガキ「! うまっ!!」
サブレー「うちのかーちゃんのよりうめぇ!!」
サブレー「ただいま!」
サブレーの母親「おや そのクッキー誰からもらってきたんだい?」
サブレー「カイムのおばさん!すげーうまい!」
サブレーの母親「………そう」
母ひとり子ひとり 生活は楽ではなかったが、母はよく他人に施した
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