全て妄想120%です*学園時空
「和哉、どうした」
小学生が帰る時間にしては少し遅い頃。近所の知り合いの子が道端で突っ立っているのが見えた。もしかして足の具合が悪いのだろうか?
「足が痛むのか」
和哉に合わせてしゃがんで様子を伺う。俯いたままの和哉はきゅっと唇を噛み締めて泣くのを堪えているような表情をしていた。
「守理……大丈夫です!ちょっとその、遊んでたら遅くなって、」
この子はあまり道草を食わない子だということは知っているし、なんなら辛いことがあっても隠そうとする子だということも理解している。そしてそれをあまり素直に口に出してくれない頑固者なことも。
「…そうか。なら送っていく。ほら乗れ」
「え、や、だ、大丈夫です歩けます」
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