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    脳筋ゴリラ

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    脳筋ゴリラ

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    彰臣とアユムと覚

    手ぶらの高身長の男三人が並んで座って砂浜に座る
    この三人の共通点はたった一つ 呪詛師、ということである
    舞台は無人島 貴船家の呪詛師 一般呪詛師 特級呪詛師 揃いも揃って最悪のメンツだが…


    「あのさ、アユム君。君のそのきったない鼻水が地面につこうが君の涙とアイシャドウで俺のハンカチを汚そうが別に構わないけどね
    助けなんて来ないから早く泣きやみな?」

    「初対面だけど、正直な事言わせてもらうね ちょっと不愉快な喘ぎ声出すのやめてくれるかな」

    「っう、うぇ だ、だって、ボッ ボク 気づいたら な、なにもない こんな孤島に…」


    案の定立場的にも、メンタル的にも弱いアユムが二人に挟まれ追い詰められている
    左にはアユムの肩をがっしり抱き笑顔で語りかけている男が一人
    右には初対面の割に距離が近いうえにめちゃくちゃ傷つく悪口をズバズバ言ってくる男が一人
    (彰臣に関してはアユムの名前も知らないのに罵倒している)


    「っな、なんなんですかこのひとおっ!!」

    「確かにそうだね 名前は?」

    「貴船彰臣」

    「そう、貴船君ね。俺は覚、六辻覚だよ よろしくね」

    「よろしく」

    「(ボクには聞かないんだ…)」

    「このブスは?」

    「えっ」

    「俺の親愛なる隣人のアユム君だよ ほら、挨拶出来る?」

    「えっ」

    「挨拶」

    「っあ、アユム です…?」

    「いや、何で僕達はフルネームで自己紹介したのに下の名前だけで挨拶するの?」

    「あ、そ、それは…あ、アユムは偽名で…」

    「本名?猗夜真鷚だよ」

    「え!?!?!?」

    「鷚君か、よろしくね」

    「え!?!?!?」

    「大口開けてはしたないよ 彰臣君に失礼だよ」

    「ボクのプライバシーは!!?!?!?!?!?!?!?!」

    「アユム君、しー」

    「鷚君、仲良くしようね 分かったら早く食料でも集めてきてね」

    「………………」

    この二人には何を言っても無駄だし、最悪ボコられるんだろうな そうアユムは心のうちに秘め、冷や汗を滝のように流しながら森の奥へと足を運んだのであった



    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    「あ、おかえり そんな走ってどうしたの」

    「なっ、なんかっ、梟にめっちゃ、追いかけれて!!!!!!!!!!」

    「こんなところに梟いる訳ないでしょ」

    「あっ、あとっ、髪長い死体も あっ、あって………」

    「こわ〜」

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