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    ミラプト/デートに行く二人/糖度高

    ※相変わらずねつ造してます。
    頂いたネタで書かせて頂きました、ありがとうございます。

    マジカルミラクルハッピーアワー 「ミラージュ」
     背後から飛んできた聞き慣れたその声に、シップ内にある簡易キッチンでコーヒーを今まさに淹れようとしていた俺は、掴んでいた自分用の【Mirage】というロゴが入った黄色いマグカップのつるりとした表面を見ていた顔をゆっくりと上げた。
     後ろに立っている人物は見なくたって分かる。
     コイツは俺の淹れるコーヒーがなんだかんだ好きだから、きっとキッチンの近くを通りかかったタイミングで、ついでに自分の分も淹れてもらおうとでも思って声をかけてきたのだろう。
     まぁその前に今日の【ゲーム】の開催地であるオリンパスに向かうまでの僅かな道中に、後ろに居る奴に話しかけるきっかけが欲しくてわざわざコーヒーを淹れて持っていってやろうと思い立ったのが先ではあるのだが。
     「おぉ、丁度良いところに来たなー! クリプト。コーヒーがそろそろ欲しかった頃だろ?」
     「あぁ……いや、その……そうではあるが……」
     マグカップを持ったまま全身で振り返った先には、やはり俺の想像通りクリプトが立っていた。
     しかし、珍しく言葉に困っているような様子のクリプトに内心で首を傾げる。
     コイツと様々な問題を乗り越え、友情という垣根を吹っ飛ばして恋人として付き合うようになったのは本当に最近の出来事だ。
     けれど、俺もクリプトも日々【ゲーム】やその他の仕事に明け暮れていたし、今まで積み上げた経験や性格がすぐに変わるというのでもない。
     勿論、クリプトと恋人になれたというのは俺にしてみたらまるで奇跡のようだという認識なのは変わりがなくて、だからこそ、なるべくコイツにとって居心地の良い場所をてい、……提供してやりたいと考えていた。
     ――――つまりは、俺にしては随分と慎重に関係を進めているって事だ。

     「どうした? なんか悪いもんでも食った? 昨日作ったディナーは大丈夫だったと思うが……」
     「あれは美味かった、問題ない。いや、……そうではなくて……」
     「んん? じゃあ、【ゲーム】での作戦の話か? 俺とお前は別部隊だったと思うけど、そうだとしたら間違えてないか?」
     「お前、少し黙ってろ」
     こちらの次々と湧き上がる考察に、ついにピシャリと強くそう言ったクリプトに口をつぐむ。
     黙るのは得意では無いが、これ以上話をすればすぐさま足先辺りを踏みつけられるのはそれこそこれまでの"経験"から分かっていた。
     ようやく黙った俺に満足そうな顔をしたクリプトは、他には誰も居ないというのに、黒い瞳をキョロキョロと動かして『これからいかにも秘密の話をします』とでもいった様子を見せてくる。
     そうして改めて誰も居ないのを再確認出来たのか、真っ直ぐにこちらを見てきたクリプトの目元は何故かほのかに赤みを帯びていた。
     「今度のオフ、空いているか」
     「オフって明後日だろ? その日は特に予定は無いぜ。店は開けるつもりだったけど、俺が居なくても大丈夫だろうし」
     「……その日……俺に時間をくれないか」
     「時間って……あぁ、新しいパーツを買いに行きたいって話か? オーケー、空けとくよ。俺もそろそろ予備パーツを買いに行きたいなと思ってたところだ」
     いったい全体どんな秘密が聞けるのかと思っていた俺は、正直に言って拍子抜けしていた。
     そんなにクリプトが勿体ぶって言う程の事ではないように思える。何故なら、オフに二人で【ゲーム】中に使用しているドローンやホログラム装置のパーツを買いにパーツショップに繰り出す事はままある事だからだ。
     専門分野が違うとはいえ、エンジニア同士だからこそ分かる悩みや改良点などを相談出来るのは嬉しい。
     その後、大体はパラダイスラウンジに誘ってクリプトと呑めるというのも、俺にとっては恋人になっても未だにガードの硬いクリプトの柔らかい一面を見られるのもあって、願ってもない申し出だった。

     そんな話をしている間に、すでに用意していた電気ケトル内の湯が沸騰したのを知らせる音がする。
     「出かけるのは、出かけるが……その、……なんだ……いつものやつじゃなくて……デートに、誘っているつもりだった……」
     そちらに意識を取られた瞬間、いつもハキハキと喋るクリプトとは思えないくらいの小さな囁きが聞こえた。
     思わず持っていたままだったマグカップを落としかけ、それを取り落とさないように抱え直す。
     電気ケトルに取られた意識をすぐさまクリプトへと向ければ、こちらの勘違いではないくらいに完璧な赤みをさした白い肌が金属デバイスの黒さのせいで余計に赤く見える。
     そうして普段はキリッとした太い眉尻が下げられ、厚みのある唇は自分が発した言葉を恥ずかしがるように微かにもごついていた。

     ハッキリ言って、クリプトはそこまで恋愛経験が無いのだろうというのはわかっていた。
     多分、女性と付き合ったのも無い可能性が高い。言うなれば、これまで誰にも見つけられず、そうして触れられてすらいないつぼみのような。
     だとしたら、それを開かせるのには時間がかかるだろうと踏んでいたし、当然、俺が積極的にエスコートする必要があるだろうな、なんて考えていたのだ。
     そもそも、告白めいた事をしたのも俺からで、手を握ったり、時たま触れるだけのキスをするように仕向けたのも全部俺から。
     つまり、クリプトから明確に恋人らしい事をしたいという提案は初めてだった。
     「……すまない、急に……。変な事を言ったかもしれない。……やはり、さっきの話は無しに……」
     「いやだ!! いやいやいや、ダメだそれは!ダメ。今のを無しになんてしないぞ、俺は」
     こちらが脳内で舞い上がっている間に、返事が戻ってこないのに不安になったらしいクリプトが今度こそ消え入りそうな声でそう言うのを慌てて引き留める。
     持っていたマグカップは落としそうなのもあって、キッチンカウンターへと無事に着地させたのでひとまず安心だ。とにかく、今はこんなマグカップなんかに構っている場合ではない。

     クリプトと、デート。
     そんな言葉が頭に飛び交っては、ふわふわとした心地よさに満たされる。
     初恋の相手と付き合いたてのティーンよりも浮かれているのを自覚しながら、相変わらずリンゴに似た色をしている顔のクリプトの姿を焼き付けるように見つめた。
     【ゲーム】の途中で冷静な判断をする姿も、俺よりもキル数を取ってこちらを小馬鹿にするように笑う顔も、こちらが絡ませた指先に動揺しながらも返してきてくれた時の鎖骨付近の赤さも。
     俺は出来るだけ全て記憶しておきたいし、大事にしたい。
     そうして初めてデートに誘ってくれたクリプトの照れた顔をしっかり記憶した辺りで、どこに行くのかを決めなければならないのを思い出した。
     今までは何も考えずにパーツショップに行ったり、俺の店の買い出しに付き合って貰ったりなんていう雑多な用事を済ませるくらいだったから、恋人とするデートらしいデートというのも久しぶりだった。
     もしかしたらどこか行きたい場所があるのかもしれないと、黙ったままのクリプトへと一歩近付くと安心させる為に笑ってみせる。
     「クリプちゃんはどこか行きたい所、あるのか?」
     「……行きたい所、は……正直特にない」
     「そっか。そうしたらどこがいいかなー……」
     頭の中で過去の記憶を引っ張り出そうとしたタイミングで、自然と隣に寄ってきたクリプトが白いコートの上着に手を突っ込んで自前の黒いスマートフォンを取り出した。
     生体認証を素早く解除したクリプトは、さらにそこから何かを検索しているらしく、目の前で慣れた様子で指を動かしている。
     そうして表示された画面には、【アウトランズのオススメデートスポット十選!】と書かれたネット記事が載っていた。
     それをまたもや一生懸命に隣でスクロールしはじめたクリプトには悪いが、その記事以上に、一瞬だけ見えた別タブで開かれているらしい【初デートの誘い方~絶対失敗しない方法~】の方が余程こちらの顔をニヤつかせてくる。
     「ちゃんと見てるのか、ウィット」
     「う、ぁ、聞いてる聞いてる」
     本当かよ? という顔をしたクリプトにニヤついているのがバレないように曖昧あいまいに笑う。

     そんな中で、少しずつキッチンの方向に近付いてくる誰かの足音に気が付いたのは、ほぼ同時だった。
     途端に素早く俺の隣から離れてしまったクリプトに寂しさを覚えるが、付き合うにあたって最初に決めた約束は、"絶対に他のメンバーには交際している事を知られないようにする"というものだった。
     「あとでメッセージを送る」
     そう言ったクリプトの顔は、まだ微かな赤みがあるものの、もういつもの無表情さを取り戻していた。
     そうして素早く開け放たれたままのキッチンから廊下へと続くドアをくぐったクリプトとほぼ入れ替わりで入ってきたヒューズに『ついでにコーヒーを二人分追加で淹れてくれ!』と言われ、いつもなら面倒に思うその作業も、とてもご機嫌な俺は良い気分のまま請け負う事にしたのだった。

     □ □ □

     俺達のオフと、世間一般の人々のオフは違う。
     一般人が休みの日にビール片手に【ゲーム】を観戦しながら推している【レジェンド】相手にヤジを飛ばしつつも応援するのが定番だからこそ、逆に俺達は比較的世の中が空いているタイミングで用事を済ませる事が出来る。
     それをこれまで深く考えた事は無かったが、今日は全体的に行く先々が空いていて良かったと心から思っていた。
     目の前で到着したのを告げる音と共に止まった映画館からショッピングモールへと続くエレベーターのドアをくぐり、他に誰も居ない空間の中で隣に立っているクリプトの方へと顔を向ける。
     「映画、思ってたよりも結構面白かったな。 でも、味方だと思ってた奴が裏切ったのはビックリしたぜ」
     「所々でそういうフラグはあったけどな。でも確かに映画館向きの映画だったとは思う」
     「確かになー。途中のカーチェイスとか、かなり迫力あって良かったぜ。……今度、主人公の真似してトライデント走らせてみようかなぁ」
     「……それは頼むから俺が同じ部隊じゃない時にしてくれ」
     「そりゃ無理な話だ。だって、一緒に映画見た奴じゃないとドライブテクを比較して貰えないだろ?」
     「急に最もらしい事を言ってくるなよ。俺はまだ死にたくないんだ」
     あの後クリプトから送られてきた無数の店や施設の情報の中から、タロスにある映画館が併設へいせつされたショッピングモールに行こうと決めたのは昨日の朝の事だった。
     折角なら、ランチを食べてから近頃話題のアクション映画でも見てみようという話になって、先にチケットを予約してくれたのはクリプトの方だ。
     俺が楽しみにしている以上に、クリプトも俺とのデートを楽しみにしてくれている事実に、またもや堪らない気分になったのはクリプトには内緒にしておく事にした。

     そうしてやっと待ち望んだオフ当日。
     黒スキニーにオフホワイトのタートルニットとそれに合うような磨かれた革靴、変装用なのか細フレームの眼鏡をかけて現れたクリプトにどぎまぎしてしまったのは仕方がない事だろう。
     勿論、クリプトの相棒であるハックやらラップトップやらが入った鞄を持ってはいるものの、完全に【ゲーム】の時とは異なっている軽装姿を見られるのはとても珍しいからだ。
     俺は俺で、クリプトがどこまでめかしこんでくるのかもわからなかったので、白のVネックシャツに気に入っているメーカーのライダースと黒スキニーにスニーカーという無難なスタイリングに、変装用のべっ甲フレームの眼鏡をかけて出てきていた。

     そんなイカした二人組で予約しておいた店でサッとランチを済ませ、映画を隣り合って見るのはどこからどうみても理想的なデートだろう。
     そうして時刻は午後三時を少し過ぎた辺り。
     エレベーターが開いた先のモールにいる人々の数はまばらで、俺達があの有名な【レジェンド】本人である事は誰も気が付いていないようだ。
     どこか適当なカフェに入ってさらに映画の感想を話し合ってもいいし、ショップ巡りをしがてらクリプトに似合う服の一着や二着プレゼントしてもいい。
     そんな風に思いながら、周囲を見回していると、子供の頃に母さんと食べた記憶のある老舗のアイスクリーム屋の看板が目に飛び込んできて思わず足を止めてしまう。
     「アイスクリーム、食べたいのか?」
     「いや……なんとなく懐かしいなと思って」
     「……そうか」
     こちらの返事に何かを考え込んでいる様子のクリプトに、何かマズイ事を言ったかと不安になるが、クリプトもまたそのアイスクリーム屋の看板をどこか懐かしそうな瞳で眼鏡のレンズ越しに眺めていた。
     クリプトと付き合うようになって、クリプトの表情の変化を察する能力は確実に強くなった自信がある。
     俺に全てを話してくれているワケではないだろうクリプトの過去に触れたような気がして、その横顔を脳の深い場所に焼き付ける為に努力する。
     この幸せな時間を忘れてしまうような事がけして無いように。

     「折角だし食べようぜ。奢ってやるよ、ダーリン」
     「お前が食べたいだけじゃないのか」
     「まぁ、それはそうだな。それに立ち止まった時点でもう手遅れってのは分かるだろ?」
     「確かに」
     店舗の前で話し込んでいる俺達をカウンターの向こうからニコニコと可愛らしい笑みを浮かべて見てくるスタッフのお嬢さんと目が合う。
     いつまでも男二人で店の前を占領していたら迷惑になるのは、飲食店をやっている手前、良くわかっていた。
     カウンターに置かれた色とりどりのアイスクリームが描かれたメニュー表を見ながら、どれを選ぼうかを迷う。久々に食べるのもあって、二つ重ねてもいいかもしれない。
     うんうんと悩む俺の隣で、あっさりと決まったらしいクリプトが呆れたように俺を見てくる。
     「何をそんなに悩んでる」
     「こっちのチョコにするか、イチゴのやつにするか悩んでる」
     「その二つにしたらいいだろ」
     「だって、既にこっちのキャラメルは決めてるから」
     「……三つにすればいいだろうが」
     「コーンに三つ乗せるのは結構危険だろ? 落としたら悲しくなっちまう」
     俺の言葉に片眉を上げたクリプトは、フン、とお決まりの鼻を鳴らす仕草をしてみせたかと思うと、黒いデバイスの取り付けられた指先でメニュー表にある"カップ"と書かれた場所をわざとらしくコツコツと叩く。
     「手も汚れないし、三つ乗せた所で問題無い。これで解決だ」
     「ばか、俺はコーン派なんだよ! 入れ物まで食えるのがお得だし、あのパリパリ感が好きなんだ」
     分かってないなぁと付け足せば、ムッとした顔をしたクリプトが何か言いたげな顔をしていたが、俺達のやり取りをカウンターの奥で微笑ましそうに聞いているスタッフを見てから小さくため息を吐いた。
     「このチョコミントと、こっちの……チョコのやつを……あぁ、カップでお願いします。どちらも一番小さいやつで」
     「えっ」
     「これでいいだろ。責任持ってちゃんと食べろよ」
     「珍しく優しいじゃん、ありがとな! って事で、キャラメルとイチゴのやつをコーンでお願いします。サイズは普通でいいかな」
     こちらの注文を聞いたスタッフは、慣れた手付きでそれぞれのアイスをスクープで掬って、コーンとカップにそれぞれ盛り付けていく。

     そうしてカウンター越しに電子決済を完了させてそれらを受け取れば、コーンの上で艶々としたキャラメルとベリーの果肉がふんだんに混ぜこまれたアイスが上下に二つ並んでいる光景に、子供に戻ったように口の中に期待からか唾液が広がった。
     同じくカップの中に入った薄緑のチョコミントアイスと、マシュマロの入ったチョコレートアイスを見つめているクリプトの目は明るい。
     「あっち空いてる」
     「あぁ」
     このまま立ち食いは流石に行儀が悪いだろうとアイスクリームショップの隣に設置された控えめなイートインコーナーに向かえば、やはりそこには他に誰も座っておらず、端の方にあるテーブル席をキープする事が出来た。
     白いプラスチック製テーブルとセットのチェアに向かい合って座ると、誤魔化しきれない程度に口許を綻ばせたクリプトが居て、その手に持たれたカラフルなアイスクリームのカップに可愛らしさを覚えてしまう。
     刺されたミニサイズのスプーンで薄緑色のアイスを掬ってクリプトが食べるのを眺めてから、俺もコーンの上で食べられるのを今か今かと待っているイチゴのアイスに口をつけた。
     「うま」
     「ん……うまい」
     互いに一口食べてから自然と口から出る感想に微笑んでしまう。
     するとクリプトの方からスプーンの先端が伸びてくるのに気が付いて顔をあげると、さも当然という顔をしてイチゴのアイスを掬い取って口に運ぶクリプトと目が合った。
     こっちに分けてくれるという話はどうなったんだ? と思いながらも、ピンク色を頬張った途端に目元までをも緩ませたクリプトに何も言えなくなる。
     他の奴にはそんな風に甘えたりなどしないだろうクリプトの、たまに出る無自覚な我儘さ加減を知っているのは世界で俺だけで良い。
     「おい、垂れるぞ」
     「! あぶねッ」
     もう一口分、勝手にキャラメルの方を削り取ったクリプトがそれを口に運びがてらそう言うので、慌てて溶けはじめたアイスを舐めとる。
     しかし、急いだもののギリギリで間に合わず、イチゴとキャラメルの混ざった甘いクリームめいた汁がコーンを伝って指先を濡らした。
     「だから言ったろ」
     結局どうしようかと迷ってそれを舌で拭えば、目の前でクリプトが笑う。
     でもそれは嫌味ったらしい笑みではなくて、いかにも"大好きな人に向けています"と顔に書かれているかのような笑みに思えて、ドクリと心臓が跳ねる。
     一体、あと何度コイツの見たことの無い表情にドキドキさせられてしまうのだろう。
     いつもこちらを振り回して、それでいてどんな奴よりも不思議な魅力に満ちている。
     クリプトという人間をもっともっとたくさん知りたい。
     「なぁ、またデートしような。……お前と行きたい所、まだまだいっぱいあるんだよ」
     だからお返しにそう囁いてやれば、驚いたように目を丸くして少し目元を赤くしたクリプトが、一度軽く頷いてから照れ隠しなのか持っていたカップをこちらに押し付けるようにテーブルの上を滑らせてくる。
     カップの中ですでに溶け始めているアイス達に、今度こそ俺は我慢しきれず満面の笑みを浮かべてしまった。
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