君たちのための物語 後編🎥後編開く→教室
4月27日(月)
週明けの月曜日、君たちは学校にいた。自分の席に座り、朝のHRが始まるのを待つ、至って普通の朝である。しかし、君たちはそんな日常を送る自分に違和感を持たずにはいられなかった。なぜなら、今日があの惨劇の翌日だからだ。
怪しい教団組織の教祖として君たちの前に現れた絹川繭、そして化け物に身体を突き破られて無惨に死んだ御旅屋雷。君たちに襲いかかってきた禍々しい化け物への恐怖は未だ消えてはくれない。気を抜けば、今にも気が狂いそうだ。それでも、君たちは学校に来てしまった。それはなぜだろうか。
君たちには抗えないほど強い使命感があったのだ。自分たちで、この怪奇現象の原因を突き止めなければならない。今朝、夢から覚めた瞬間から、そんな考えに支配されていた。拭いきれない違和感、恐怖、そして狂気を抱え、君たちは使命を果たすために動くことになる。
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