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    夕暮れ

    大体暗いプロセカの妄想

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    夕暮れ

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    流血表現あり
    ループして病んでいく司が書きたかった 無念

    キューカンバーダンスキュウリの入っているポテトサラダは許せないよねぇ」
    「......類、オレとショーをしてくれてありがとう」


    夕焼けに染まるホームが人をセンチメンタルにさせるのだろうか。ポテトサラダについて談義をしていたのに、突然告白するかのようなトーンでお礼を告げてくる。

    「え? う、うん......僕こそありがとう。どうしたんだい急に」

    今日は司くんを小道具の買い出しに誘ったら、快く了承してくれた。ショーのことを考えながら買い物をするのはいつだって楽しいけれど、司くんと一緒だといつもの何倍も楽しく感じられた。少しだけ、デートみたいだったなんて勝手な妄想も添えて。



    「それと......類のことが、好きだ」
    「えっ!?えっ...えっと、その......なんていうか、どうゆう意味で?」
    「......恋愛感情で類が好きだ」


    夢かな? 
    本当に告白されてしまった。司くんは以前から人の話しを聞かない節はあったけれど、これは一体何なんだろうか。
    本当なら飛び上がりたいほど嬉しいけれど、ここは駅のホームで、5分後に来る電車に乗る為に並んで待っていて、他愛もない雑談をしていて......流石に急展開すぎるんじゃないかな。よく知らないけれど、こうゆうのって大体別れ道とかでするものだと思っていた。

    「それで、返事は」
    「えっ? そ、そうだね、えぇと......ど、どうしてこんな急に、それになんで今なんだい」
    「今じゃないと駄目だからだ」

    司くんは本気なようだ。いくらなんでも性急すぎる。この前見た映画で、告白したヒロインが「返事はまたでいいから!」と言っていたことを思い出す。こんなに焦って返事を詰めるものなのだろうか。


    「頼む。一生のお願いだ、教えてくれ」
    「い、一生」
    「類、頼む......答えてくれ」

    も、もしかしてフラッシュモブなのかな。でもそんなサプライズが起きる気配もない。
    自然と上目遣いになる距離で、早く早くと必死に迫ってくる司くん。よくわからないけれど、ここまで来たら僕ももう腹を括るしかない。


    「......うん。僕も好きだよ。ふふ。急すぎて嬉しさよりも驚きが多くて、なんだか夢でも見ているみたいだな」
    「......お前、オレのことが好きなのか......」
    「えっ。どうしてそんなに神妙な顔つきなんだい。もしかして冗談だったの!?」

    迫真の告白に答えたら、複雑そうな顔をされてしまった。えっ、え......驚きと嬉しさから一気に肝が冷えていく。僕の頭の中はもう大パニックだ。これは何だろう。

    パニックになる僕に、ボスン、と暖かな衝撃。
    目の前の、司くんに抱きしめられている。
    もう完全にキャパオーバーだ。ふわりと司くんの匂いがしてクラクラしてくる。え、え......。
    司くんのその暖かさに触れる勇気がなくて、両腕をみっともなく行き場なく彷徨わせる。

    「......こんな人前で随分と情熱的だねぇ」
    こういったときは冷静になることが大切だ。とりあえず、司くんの意図を探ることにしよう。


    「お前と、ずっと、 こうしていたかった」
    「えっちょっ、司くん泣いているのかい!?」

    何が司くんをこんなにも突き動かしているのか。突然の告白、熱い抱擁、そして涙。目まぐるしすぎる。


    『ー電車が 参ります ー 危険ですのでー』


    何らかのサプライズ......なんて起こらず、普通に電車が来る。
    痛いくらいに僕に縋り付きながら、静かに泣いている司くん。
    正直何が何だかまよくわからないけれど、そんな永遠の別れみたいに泣かないでほしい。彷徨っていた両腕司くんの頭を撫で、僕よりも一回りくらい小さな震える体をそっと抱きしめる。


    ガタン......ガタン......


    遠くから電車が来る音がする。
    そっか、司くん、僕のこと好きだったんだ。なんだかよく分からないけれど、すごく幸せだ。このままずっと触れていたい。



    「類、ありがとう、ぅ、

    ごめんな」







    「ッ!!?!?」
    突然、ドスリと背中に衝撃、強い痛み。なに、何、なんなんだ。なんとか立っていようと司くんに縋り付いても、ズルズルと力が抜けていく。
    尋常ではない。良くない痛みだ、と全身が脳に激しく訴えてくる。何なんだ、

    「は、ハァ、ぁ、」
    痛い。痛い、痛い痛い痛い痛痛痛痛、、!!
    バクバク、どくどく、心臓が異様なまでに大きく脈打ち、全身に響いて気持ちが悪い。



    バクバク、心臓が痛い。
    「はっ、ぁ、ハぁっ、!」
    立っていられない。なりふり構わず、ホームに倒れ込む。

    視界がぼやける。気持ち悪い、痛い、寒い、

    司くんは、?


    「類っ、るい、すまない、すまない......!」

    司くん、泣いている。涙を拭いてやりたいのに、 もう、腕が動かない。

    これ、ダメかもしれない。
    前がみえなくなってきた。



    なかないで、つかさくん。



    ぼく、 死ぬのかな。


    死にたくないな。  

    しにたくないよ。


    みんなと、 まだ、 ......

    ............










    『ホーム内の.......天井が...事故により......90分遅れで次の駅に到着予定です。お急ぎの所......ご迷惑を......』







    ・・・・・






    「キュウリの入っているポテトサラダだけは許せないね」
    「それ、前も言っていなかったか?マヨネーズでほとんど味もせんだろう」
    「初めて言ったんじゃないかな。神聖なジャガイモやマヨネーズの領域にキュウリの青臭さが伝染するじゃないか。許せないよ」
    「全くわからん」

    次の電車まであと5分。
    気兼ねなく話せる友人との5分間は、退屈な待ち時間を楽しいものに変えてくれる。
    ショーに必要な飾りを隣町まで買いに行く、というだけのことだが、2人きりでの出掛けに少しだけ浮き足立っていた。オレの浮いた足を悟られぬように、と思うとなんとも無愛想な対応ばかりになってしまうのはオレの悪い癖だ。

    そんなオレの気も知らず、会話は続いていく。


    「そうかい?キュウリは野菜の中で最も栄養価が低いそうじゃないか。栄養のないただの塊を食べる意義を感じられないね」
    「お前、キュウリ好きの人々を敵に回したな......」
    「キュウリが好きな人なんてこの世にはいないよ」
    「そうか。残念だ、オレはお前の敵だ」

    類とは性格は違えど波長が合う、と勝手に思っている。ショーのことじゃない話しだって、心地よいテンポで進んでいく。いつも余裕そうなこいつはどう思っているのかわからんが......。



    『まもなく......ホームに......列車が...まいります......」



    電車が来れば、楽しかった今日が終わってしまう。
    こうして2人で過ごす時間が終わってしまうのは、毎日会っているはずなのに名残惜しく感じてしまう。随分と欲張りになってしまったものだ。

    「買い出ししながら次のショーを考える、というのは良かったな。色々なインスピレーションが浮かんだぞ!」



    ガタン、ゴトン、


    「ふふ、そうだね。ショッピングモールにあったあの夏らしい飾り付けは是非取り入れたいね」


    ガタンゴトンガタンゴトン、



    「1日はあっという間だな。......こうしてまた、」
    「おっと」

    また、一緒に来ないか。そう言おうと思ったのに類の驚いた声で遮られる。


    「ぇ、」
    不思議に思い隣を見ると、そこで立っていたはずの類が急にバランスを崩し、そのまま黄色い線を越えて、その大きな体が宙に投げ出される。



    ガタンゴトン、
    その瞬間、電車が、目の前を通っていく。




    「は、」
    塊と塊がぶつかるような、何かが潰れていくような音。
    耳を裂く金属が擦れる急ブレーキの音が鳴り続けているのに未だ止まらない電車、けたたましい警笛、うるさい、うるさい、音、音が、それよりも。



    隣にいたはずの類がいない。類が手に提げていた、ショーの飾り付けが入った買い物袋だけを床に残して。

    「え、あ、ぁ、なに、」
    何がどうなっている。血? 電車に誰かが跳ねられた。誰が? 類はどこだ?
    今の状況に不釣り合いなほどポップな貝殻と星の装飾が、黄色い点字ブロックの上に散らばっている。

    「るっ類、どこだっ、ぁ、ぁああ、」

    何処だ。
    (類は何処だ!!!)

    「っ、類ッ!!!!おい、類!!!」

    どこか別の世界から聞こえて来るような悲鳴、叫び声、カメラの音。
    そのどれよりも大きな声で、ホームと電車の隙間に向けて類を呼ぶ。
    (類っ、どこだ、いるんだろ、線路の内側に隠れているそうに違いない、)

    「類!!!類っ!!!!!いるんだろ、類っ......!!」

    けたたましい警報の音。事故を告げるアナウンス。
    騒がしいホームでは類の返事が聞こえない。
    頼むから静かにしてくれ!
    地面に手をついて、ホームと電車の間を覗き込む。人々が乗り込むはずだった電車のドアは開かず、ただホームに停車している。

    手が震え、足が震え、何が現実か、夢か。


    「司くん」
    「ぁ、か、カイト、るいっるいが、」

    「......司くん、落ち着いて....」
    「お、お落ち着けるわけっ、そ、そん、そんな訳ないだろうッッ、」
    震えていつもの調子で声が出ない。
    そうだ、そんなわけがない。こんないきなり死ぬ訳なんてない。
    鼻をつんざく血の匂い。


    そうだ。線路に降りて確かめればいい。
    「あっ! 司くんっ!」
    カイトが叫ぶことなど聞かず、足はもつれて息は絶え絶え、人とぶつかりながら電車の最後列まで一目散にかけていく。


    最終車両を通り過ぎて、そのまま線路に飛び降りて類を探す。


    「類、類っ!! 大丈夫か、  あ、」
    レールに血。つんざく匂い。
    類によく似た、器用そうな、細くて長い手が、血溜まりの中でダラリと垂れていた。
    それが目に入ってしまった時、一歩も動けなくなってしまった。

    「あ、ぁ、は、、ぉ、」
    「司くん」
    「は、ぁ、カイト、類が、類がっ、怪我を、」

    「......司くん。ごめんね」
    三角の形をしたカケラを持ったカイトが、オレの肩に触れる。
    と、目の前が白く光り、そのまま飲まれて行ってしまった。














    「キュウリの入っているポテトサラダだけは許せないね」

    は、と息を呑むと、隣には類がいた。
    「あ、あれ、」
    「司くん?急に固まってどうしたの」
    「んん!?あ、る、類、」
    な、なんだ?
    さっきまでのは、 
    (なんだ??)
    隣には類がいる。

    電車なら、さっき......
    けたたましい警報の音、血と匂い。
    「ぅ、」
    気持ちが悪い。
    いや、それよりも。

    「司くん、大丈夫かい?なんだか顔色が良くないね」
    「っあ、あぁ。大丈夫。大丈夫だ......」


    カイトがさっきまで居たような気がする。
    ......カイト? 何故セカイの住人が現実に?
    改めて周りを見渡してもカイトは見当たらない。人、人、人、何人もの人々が電車を待っている当たり前のホーム。
    良くないイメージを強烈に妄想してしまったのかもしれない。なんだ、なんだ......
    夢か。

    (本当に良かった!!)



    「ーくん、司くん。......司くん、少し休んでから帰ろうか」
    「、 あぁ。ありがとう。しかし、もう大丈夫だ。少し混乱してしまってな」
    「そうかい? なら、家まで送っていくよ」


    『まもなく......ホームに......列車が...まいります......」


    ガタンゴトン、


    「すまないな、」
    「、おっと」
    隣にいた類が急にバランスを崩し、そのまま黄色い線を越えて宙に投げ出される。まるで映画みたいな、類の演出のような映像。
    ドサリ、
    類が手に下げていた買い物袋が無惨に床にぶちまけられる。


    「あ、」
    さっきと一緒だ。

    さっきっていつだ?
    けたたましい警報、急ブレーキ。



    「類......?」
    元々停車する予定だった電車は、速度を急激に落としていく。
    さっきと一緒だ。でも、さっきよりも、鮮明に類の肉体が、電車と衝突してひしゃげていく様が見えた。
    さっきって、いつだったか。


    「はっ、はっ、ハァッ」
    警報。悲鳴。叫び声。カメラの音。
    心臓が割れそうなほど大きく打って胸が痛い。


    「類、るい、はあっ、」

    何故かそうしなければいけない。
    止まらない衝動に身をまかせ、ホームを走る。
    線路に飛び降りれば、また肉の焦げたような、それでいて生肉のような強烈な血の匂い。



    「、げぇ、」

    強烈な不快感にえづきながら、列車の下で類が生きていることを願いながら電車の下を覗き込んですぐに嘔吐した。


    「ぁ、ぇっ、あ、ぁあぁ、」
    「司くんっ、」

    類の綺麗な髪。器用で大きな手。好きだったそれらが。
    全部がおかしな方向を向いて、赤色に染まっていた。


    「ぁ、あ、え、」
    「司くん!」

    聴き慣れた優しい機械音で、誰かがオレの名を何度も呼んでいる。耳では聴こえているのに、脳が上手く処理できない。ただ激しく嘔吐する。



    「司くん......」
    ごめんね。


    振り返ることも、返事をすることもできないまま、目の前が白く光り飲みこまれていった。








    「キュウリの入っているポテトサラダは許せないよね」
    「っ!?」
    は、と息を呑んで周りを見渡すと、また類が聞き覚えのあることを話している。

    ま、また夢?何が起こっている。

    「類っ、類なのか!!」
    「っえ?うん、僕だよ。どうしたんだい突然」

    「っ、」
    また。
    また、これだ。

    「お前、なん、」
    「司くん?なんだか顔が悪いけれど...... 、肩、そんなに強く掴まれたら痛いよ」

    今は何時だ!!
    電光掲示板を見ると、16時に電車が着くという。
    電車が何かとてつもなく良くないものを運んでいるような気がして、猛烈な不快感が押し寄せてくる。

    「ぉ」
    「え、つ、司くん大丈夫かい!......このタオルを使って」


    「す、すまない、」
    「謝ることなんてないさ。それより、少し休もう。あの椅子まで歩けるかい?」

    類の優しい手が、背中をさすってくれる。
    おかしな方向を向いた腕が、血に濡れた手が。

    「ぇえ、がはっ、はぁ、ハッ、」
    「っ! 司くん、助けを呼ぼうっ」


    『まもなく......ホームに......列車が...まいります......」


    そうしている間にまた、電車が来る。
    停車しようとするブレーキの音に嫌な予感がして、助けを呼びに行こうとする類の手を取りめいいっぱいの力で握る。
    類が、線路におちないように。



    ガタン、ゴトン、


    「司くん、大丈夫だよ。大丈夫、だいじょっっ」


    類の手を握っている。
    類の手を握っているのに。
    手より先の体が、上から落ちてきた剥がれた天井に潰されている。
    類の、千切れた手だけを握っている。

    「ぁ、あ、  あ、」
    悲鳴。叫び声。電車が止まる音。悲鳴。警報。


    「ぅわぁあああっ!!!!」

    分厚い天井に潰されて肉片になっている部分と、類の形をしている部分と、その隙間を埋めるような血だまり、飛び散った血。掴んだままの手。
    目の前の情報が、恐怖の塊のように押し寄せてきて何も考えられなくなっていく。現実を拒むように、ただ蹲って叫ぶ。



    「...司くん」
    これは現実じゃないのかもしれない。
    セカイの住人が、オレの名を呼んでいるから。現実じゃないんだ。

    「ぁあああああああああああ!!!!!」
    しかし、この血の匂いは、周りの喧騒は、なんなんだ!!


    「司くん、落ち着いて、」
    「ゎああああああああああ!!!あ、ああ、」



    「司くん、ごめんね」
    また、カイトがカケラをオレに触れさせる。
    また。目の前が、白く包まれていった。








    「キュウリの入っているポテトサラダだけは許せないよね」

    「ッはぁ、っ!......は、ぁ...... ??」
    「わっ。どうしたの、司くん」

    オレが大きく息を吸う音に、きょとん、とバター色の目を丸くしながら驚いている。
    まだ人間の形をした、言葉を発する機能が残っている類。


    そうだ、カイトがいたような......
    「司くん、急にどうしたんだい?」
    「す、すまない。なんだか頭が混乱していて......今は何時だ」


    「本当にどうしたの?今は15時55分だよ」

    オレ達が待っている列車は16時ちょうどにホームに着く。
    時間が戻っている?
    オレは白昼夢を、いや悪夢を見ている?

    ......全く分からない。
    さっきまで衝動のままに叫んでいた気がする。喉がカラカラだ。


    「類、お前、生きてるよな?」
    「もちろんだとも。こうして君と話している」
    「オレは生きているのか?」
    「随分混乱しているようだね。どうしたんだい?」


    オレも類も、とりあえず生きているらしい。
    腕時計を見ると、もう15時57分を指している。
    間違いなく時は進んでいる。

    「ーくん、司くん、おーい」
    「ん?あぁ......」
    「ほんとに大丈夫かい? 何かあったのかな」
    「何が起こっている......」

    分からない。
    何かがあったのか。何もなかったのか。

    「......少し座って休もうか。司くん、歩けるかい?」


    世界がおかしくなったのか?それともオレがおかしいのか?
    世界......

    「っそうだ、セカイ、」

    スマホを急いで取り出して、セカイとオレ達を繋げてくれるあの曲を探し出す。

    『セカイはま始まってすら 縺↑』


    「なんだこれ...!?」
    不気味な文字化けになっている。
    小さく唾を飲み、タップするが再生されない。
    タップ、タップタップ、音楽再生アプリを落としてまたタップしてもなんの反応もない。

    「くそ、くそっなんだこれ!」
    「つ、司くん、どうしたんだい......急に取り憑かれたように」

    「類っ!お前、セカイはまだ始まってすらいないを再生してみてくれ!」

    「ぇ?もしかして、セカイに何かあったのかい」

    オレよりもゆっくりな動きでスマホを取り出し、操作をする様子を睨む。
    早く、早くしてくれ。

    「これは......」
    神妙な顔つきになった類がこちらに画面を向けてくる。
    そこには、

    『繧サ繧ォ繧、縺ッ縺セ縺蟋九∪縺」縺ヲ縺吶i縺↑縺』

    な...!
    類の手から奪うようにスマホを手に取り、何度もタップするが何の反応もない。
    「あっ、司くん。少し落ち着いて。司くん、司くん!」


    『まもなく......ホームに......列車が...まいります......」




    画面をタップする。
    タップ、アプリを落としてタップ。
    指先に力がこもっていく、夢中で叩くスマホから顔を上げたその時、

    「る、い......」


    背中に鉄の塊が突き刺さり、血溜まりの中で横たわる類がいた。
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