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    Rainbow投下エリア

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    初めてヘルヴァボスでのIF小説を書きました
    もしも、ステラに双子の妹が居たらという設定です
    ※あくまでIFなので原作とは異なります

    よくある令嬢物での展開 IF もしもステラに双子の妹が居たら
    ※これはヘルヴァボスのIF小説です、ステラ・ゴエティアに双子の妹が居たらの設定です、妹の名前はセレナ・ゴエティア 姉と瓜二つの姿ですが見分ける方法はただ一つ、姉の髪部分は外側に開いているのに対し、妹の髪は外側に開かず、内側で髪(羽)の向きが違うということです
    目付きも姉はつり目に対して妹は微妙に垂れ目です 性格も真逆で異なります
    そしてこの小説では、令嬢物でよくある、婚約破棄から始まったり姉(又は妹、もしくは友人)による婚約者の略奪に根も葉もない噂を信じ込まれて婚約破棄される描写が含まれるます(令嬢物の始まりってたいていこういうのが多い)

    プロローグ 婚約者からの破棄宣言
    「セレナ・ゴエティアお前との婚約を破棄する」
    その声がホールに響き渡った。
    セレナは訳がわからず放心状態になった、どうして急に婚約を破棄するだなんて言ったのだ婚約者を怒らせるようなことなんてした覚えがない
    婚約者は続けざまに
    「お前は姉のステラ・ゴエティアに悪意ある嫌がらせやいじめをしたお前のような悪女みたいな女なんかと婚約をする訳にはいかない俺はセレナ・ゴエティアと婚約を破棄し、ステラ・ゴエティアと結婚をする」
    ホールに集まった貴族達がざわざわとし出した、右や左からひそひそと話し声が聞こえる、それはセレナに対する悪口か、はたまた同情かは不明だ、セレナは頭が真っ白になり放心状態のままだった
    するとセレナとステラの両親が慌てながら
    「待ってくれステラには婚約者がいるんだぞパイモン殿のご子息との結婚を約束してるのに我が家のゴエティアの家系に泥を塗る気か」
    父は名誉と立場に傷が付きたくないため必死でステラとセレナの婚約者を説得した
    「セレナの結婚が嫌なら形だけにしてその後に棄てるなりしてくれだがステラとの結婚は認めん」とクズ過ぎる発言をした父
    セレナは目に大量の涙を浮かべながら部屋まで走って戻っていった
    母は父を思いっきり殴っていたが後のことは知らない
    セレナは部屋のドアを開けた後バンッと少し乱暴に閉めてベッドに顔を埋めて泣き出した
    婚約者を姉に奪われただけでなく、あること無い噂を信じてしまい大衆の前で恥を掻かされた挙げ句、父によるクズ発言にセレナは泣き続けた。
    暫くして...召使いのインプの一人が入ってきた
    セレナの召使いの一人...年老いたメイド長だ
    セレナは彼女をばぁやと呼んでいる
    「セレナお嬢様....」
    「ばぁや...お姉様に婚約者を....」
    「セレナお嬢様は何も悪くありません...ですがあのばかちん婚約者も婚約者ですあんな嘘をあっさり信じるなんてあの婚約者の目はいったい何のためにあるんだか今までセレナお嬢様の何を見てたんだが」とプリプリ怒っていた
    セレナはばぁやの発言に思わず噴き出してしまい笑顔に戻った
    「ありがとうばぁや....私のために怒ってくれて」
    「それに旦那様もですよ娘の前で恥を掻かせる発言までして名誉だの立場だのそんなちんけな物がそんなに大事なんでしょうかねむしろあの発言こそ名誉もクソもありませんよ」
    セレナのために文句を言いまくるメイド長のインプ、言いたいことはズバッと容赦なく言うタイプだ、セレナはばぁやの言葉に少しずつ笑顔になり笑っていた、すっかり涙も引っ込み暫くしていた頃に、母親が部屋に入ってきた
    「はぁ.....馬鹿娘(ステラ)といい馬鹿夫といい....セレナ...ごめんなさい....私が....いえ、私達がステラを甘やかしすぎたせいで...」
    「いえ...大丈夫ですお母様....私はもう...大丈夫です」
    けれどその言葉はどこか悲しげな感じがした...
    母は一度深呼吸をしたあと
    「パイモン殿下にこの事を伝えないと...馬鹿娘(ステラ)が浮気をして婚約を白紙に....」
    するとセレナは
    「お母様、私がストラス様と婚約します...花嫁が入れ替わることをお伝えしてください」
    母は驚いた顔をして
    「セレナ...あなたが無理して代わりを務めなくても...」
    「いえ、これは私の意志ですお母様...これ以上お姉様のせいでゴエティア家に泥と傷をつけたくありません...それに....小さい頃にお父様が見せてくれたストラス様の写真を見たとき....私は恋に落ちました...この方が私の結婚相手だったらって何度も思いました...でもお姉様の婚約相手と決まったときは、諦めていました」
    「セレナ....ずっとその想いを押し殺していたなんて...気付いてあげれずごめんなさい...」
    「大丈夫よお母様...私はもう大丈夫だから」
    母は優しくセレナを抱きしめた後
    「パイモン殿下に伝えてくるわね....」
    そう言って母は部屋を出て行った

    廊下の途中にある机の上に電話が置かれていた
    母は受話器を手に取りパイモンに連絡を入
    れた
    一呼吸をしたあと、母はパイモン宅のダイアルを回した
    そして数コール鳴った後に、パイモンは電話に出た
    「お久しぶりですパイモン殿下...」
    「私に連絡などどうしたのだ、息子との婚約に何か不満でもあるのか」
    「いえそのような不満は一切ありませんわ...ただ....問題がありまして....」
    「問題どういった問題だ」
    「それは....(一度深呼吸をして)娘のステラが、妹の婚約者を寝取って...」
    「寝取った息子との婚約を間近にしてステラが浮気をしたのか」
    「(頭を抱えながら)はい...妹の婚約者に嘘を吹き込み....寝取って....浮気をしました」
    「なんてことだ...どうしてくれるんだステラが浮気なんて我々の名誉に傷が付くでは無いか」
    母は頭を抱えつつも
    「申し訳ありません....ですが...もう一人の娘....セレナが代わりにストラスとの婚約をすると言いまして...」
    「セレナが.......ふむ、ストラスがセレナの写真を見せたとき頬を赤らめてたな...セレナがそう言ったのか」
    「えぇ...セレナがゴエティア家に泥と傷をつけたくないと...」
    パイモンは少しだけ考えた後
    「いいだろう、花嫁をステラからセレナに入れ替えよう...だが、お前らの娘(ステラ)が我々の決めた婚約を勝手に破った事への罰は受けてもらうぞ」
    「えぇ...わかっております」
    「話は以上だ...」
    パイモンとの通話を終えた母は受話器を戻した後に深いため息をはいた
    「馬鹿娘(ステラ)のせいで....」
    と愚痴をボソッと呟いた

    式当日...
    セレナは結婚衣装を身に纏っていた
    本来ならば姉が着るはずの衣装を身に纏っていた
    すると控え室に兄のアンドレアルフスと姉のステラが入ってきた
    兄は姉と仲が良く妹であるセレナを見下していた(性格の違いによるせいか)
    「やぁやぁ、ステラに婚約者を寝取られた惨めな妹ちゃん、ステラの婚約相手になるはずだったあんな気弱そうなフクロウなんかと代わりに結婚するなんて本当に惨めで情けないねぇ」
    「本当よ妹が私の代わりにあんなしょうもない男と代わりに結婚してくれるなんて笑いすぎて涙が出そうよ」
    二人してセレナを馬鹿にしていた、いつもそうだ...幼い頃から兄は姉だけ仲が良くて一緒になって妹を見下し蔑んでいた。
    名前で呼ばれた事なんて一度も無い、「妹」又は「愚昧」としか呼ばれた記憶が無い
    セレナは耳を塞いで今すぐにでも部屋に閉じこもってしまいたい気持ちが溢れ始めた、だがそうしてしまえばストラスが恥を掻いてしまう、セレナの家系にも恥を掻いた一族と馬鹿にされる。
    セレナは二人の悪口に耐え続けた...一筋の涙を流しながらも耐え続けた
    すると母が控え室に入ってきた(会話を聞いていた)、兄と姉を思いっきり殴った
    「黙りなさい誰のせいでこんな事になったと思っているのアンドレアルフス妹に優しく接しなさいと何度も言ったわよねステラあんたのせいで妹がこうなったのよ恥を知りなさい」
    母はセレナのために怒ってくれた、幼い頃から母は対等に愛情を持って接して、叱ってくれた...父と違ってだ
    兄と姉はぶつくさ文句を言いながら、控え室を後にした
    そして母はセレナに向き直り
    「セレナ...貴方は幸せになるのよ...こっちのことは心配しないで...私もあの馬鹿夫に愛想が尽きたから、今日限りで離縁するわ...馬鹿娘(ステラ)と馬鹿息子にもう未練は無いわ...私はセレナの婚姻の儀式を見届けた後はお父様とお母様の屋敷に戻るわ....元気でね、セレナ」
    「はい...お母様」
    母はそう言って控え室を後にした
    そしてばぁやが入ってきて
    「セレナお嬢様...とても美しいです...ばぁやはセレナお嬢様の花嫁姿とてもお美しくて涙が...」
    「ふふっ、ばぁやってば....でも、ありがとう」
    「...セレナお嬢様、じつはですね...私はあの屋敷の召使いを止めようと思います」
    「えっ....」
    「それで...私はセレナお嬢様についていってお二方の専属の召使いになろうと考えましてもう荷物も纏めました(トランクケースを見せて)」
    「あははっ、ばぁやってば...」
    笑顔になったセレナの元に、パイモンの召使いインプがやってきて
    「セレナ御令嬢....お時間です」
    「わかったわ....ばぁや、私...行くわね」
    セレナはゆっくりと立ち上がり一歩ずつストラスが待っている式場へと向かった

                続く....か不明
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