⑦の没あらすじ
先「セクハラすんなって他の人に言っておきながら自分がしてしまってすみません。酔ってたからって許されない」
取「あれはセクハラじゃないですよ。そんな風に思いませんでした」
先「お前が思ってなくてもセクハラです」
先生の背中を撫でていた手を前に持ってきて、鎖骨に指を這わす。
何がしたいんだろうと思ってその様子を見ていると、前戯を思わせるような、欲を明確に持った触り方で胸を触られ、「やめなさい!」って思わず大きな声を出してその手を振り払う。
何で急にこんな事、と困惑しながら振り返ると、困ったような、疲れたような顔で笑う取り立て屋さんがいる。
「先生、よろしいですか。下心を持った人間は、こういう触り方をしてくるんです。嫌だったでしょう。僕が背を撫でていた時、嫌な気持ちを感じましたか。感じなかったのではないですか。それと同じなんです。貴方の言葉に『嫌な感じ』を覚えなかった。むしろ、嬉しかったんです。それだけなんです。だから、否定しないでください。僕が嬉しかった心を否定しないでください」
っていう