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    たなかんぼ

    @tanny_unt
    劣情なげすて処

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    たなかんぼ

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    ・追加小話300字程度

    #クリテメ
    critémé

    【入れそうで入れない、ちょっと入れる話】~いちぶーすとめ~

    🐑「ダメったらダメったらダメです」
    👁「いいじゃないですか、ちょっとくらい」
    🐑「ダメですって」
    👁「んもうつれないですねえ」
    🐑「つれたらダメでしょう…」
    👁「いいんですよ、素直になって」
    🐑「今でもじゅうぶん素直なので」
    👁「言うようになりましたね」
    🐑「何年あなたといると思ってるんですか」
    👁「3年と5ヶ月です」
    🐑「めちゃくちゃ覚えてますね」
    👁「それは愛しいひとですから」
    🐑「はあもう、どこまで本気かわかんない人だな」
    👁「ぜーんぶ本気ですが…」
    🐑「だとしても」
    👁「?」
    🐑「その…さきっぽだけ、とか…やめてください」
    👁「え、ぜんぶもらっていいんですか?」
    🐑「ちがいます!他の男がいるところでそういうこと、言わないで」

    👁「…嫉妬ですか?」
    🐑「……テメノスさんは可愛らしいので。お守りはしますが、自衛もしてくださいよ」
    👁「これはこれは…」
    🐑「笑いたければ笑ってください」
    👁「笑いませんよ、というか笑えません」

    🐑「…わっ!?」
    👁「そんなに驚くことないじゃないですか。手を繋いだくらいで」
    🐑「いや!成人男性ふたりで手を繋ぐタイミングなんてないでしょう!?」
    👁「迷子の子羊を導いているだけですので」
    🐑「~~~ちょっとだけですからね」
    👁「フフ。さきっぽ、いただいちゃいましたね」
    🐑「意味深な言い回しはやめてください!!!」

    ~にぶーすとめ~

    🐑「なんか今日は静かだ…」
    🐑「なんでだろう」
    🐑「……あっ」

    👁「おやおや子羊くん、どうしたんです?そんな熟れたリンゴのような顔をして」
    🐑「なんでもないです…!」
    👁「そんなにかわいい顔をしていると、アッという間にオオカミに食べられちゃいますよ」

    🐑「!!」
    👁「ちょっと純粋すぎて心配になりますね」
    🐑「かっ、からかわないでください…」
    👁「ああでも」
    🐑「?」
    👁「食べられる側ならいつでも歓迎ですので♡」
    🐑「!!ば、ば、馬鹿なこと言わないでください!」
    👁「失礼ですねえ。本気ですよ?」
    🐑「余計たちが悪い…」
    👁「ねえ、今日は私のこと…少し齧ってみませんか?」
    🐑「また何か企んでますよね」
    👁「ええ。君が私に飽きないように毎日試行錯誤してるんです。健気でしょう」
    🐑「はぁ…で、なんなんですか今度は」
    👁「光属性魔法、撃ちたくないですか?」
    🐑「えっ、撃ちたいです」
    👁「それでは練習場に行きましょうね」


    🐑「わわっ、わ……!」
    👁「フフ、これで上級聖堂騎士も目指せますよ」
    🐑「魔法は不得手だったのに…!流石テメノスさん、教えるの上手ですね」
    👁「あーあ。子羊くんにいっぱいかじられちゃいましたね」
    🐑「すぐそういうことを… うーん、でも今日は気分がいいので見逃します」
    👁「おやおや、いつも見逃してほしいですね」
    🐑「まだダメです」
    👁「…!」
    👁(そのいつか、楽しみにしておきますね)



    ~ふるぶーすと~

    🐑「ぜんっぜん懲りてないじゃないですか」
    🐑「こんな風に、傷つけたくなかった……」

    👁「おおげさですねえ、ちょっと指を切ったぐらいで」
    🐑「刃物はだめです、僕が預かります」
    👁「日に日に過保護になりますねえ。このままじゃ私、君なしには生きられなくなってしまいますよ」

    🐑「……そうなればいい」
    👁「え」

    🐑「そうなればいいじゃないですか。僕だってあなたの期待に応えたいんです。でも、まだまだ未熟なので。あなたを越えたときに、ちゃんとあなたを貰い受けたい」

    👁「……っ、クリック君……」
    🐑「……泣かないでください。まだ当分は先の話ですから」
    👁「こんなに私のなかに入りこんでおいて…逃げたりしたら許しませんよ……」

    🐑「逃げませんよ、神に誓って」


    END
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    kuriteme_tobe

    DONE折角だからイベント的な話をと思い、「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃう」を言わせたくて書いたはずなのに、🐏が👁️を大好きな話になってしまいました……。ふんわりED後みたいな世界ですが、息をするようにifです。ハロウィンは噛み砕いて違和感ないくらいに落とし込んだ(多分)他、細かいことを好き勝手に設定しています。付き合っている二人。
    Happy Halloween 年に何回か行われる、ストームヘイル周辺の魔物狩り。去年はあたたかい時期が長く、木の実や小動物の生育が例年より活発だった。お陰でそれを餌にする魔物たちが爆発的に増え、二週間強で終わるはずが二月近くかかる事態になっている。生態系のバランスが崩れれば、この地の種の存族も危ぶまれるし、旅人の命も脅かされかねない。夏の終わりより始まった討伐が完了した頃には、頬を撫でる風に冬の気配を感じるようになっていた。
     順調に事が進んだのなら、山の裾野まで広がる赤、黄、橙といった色が鮮やかに交じり合う様を、恋人と一緒に楽しみたかった。弁当を用意して山道を歩くのもいいだろう。忙しい人だ。料理をする姿はあまり想像つかないから、僕が準備したっていい。獣肉にスパイスと小麦粉をまぶして揚げ、溶いた鶏卵には調理料を混ぜて焼く。頑張って作った料理に、すらりとした指が絡んだフォークを彼が突き立て、僕の口へ運んでくれるのだ。想像すれば幸せなぬくもりで胸が満ちるが、今年は叶うことのない願望である。この地の冬は早い。風が冷たさを孕み始めれば、あっという間に凍える季節が到来する。二人の予定を合わせて自然を満喫するなど不可能に近い。下手をすれば、真っ白な世界に囚われて遭難しかねなかった。
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