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    ことじか

    @kotojika
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    ことじか

    DONE以前リクエスト募集したときに『喧嘩するヒカテメ(真剣に怒っているヒカリくん)』というのを頂きまして、ものすごい時間かかったうえにリクとかなりずれているヒカテメ話になりました。
    なんか、色々とめちゃくちゃで思ったような話になりませんでしたが怒っているヒカリくん書けて満足です。(途中のヒカリの一人称が違うのはワザとです。)
    喧嘩するヒカテメ鼻につく酒の香り、そこかしこから漂ってくる香水の匂い。纏わりつくような、むせ返るその香りに酔いそうで。あぁ、気分が悪い。
    「あぁ、貴方にこんなところにお越しいただけるなんて…いや、名前を呼ぶのはよそう。さぁ、こちらへ」
    「えぇ……。閣下」
    内密に、と密やかに囁やきながら人差し指を唇の前に立てる。
    画面に隠した涼やかな目線を細めてテメノスは心の中で舌打ちをする。
    “異端”を探るためにどうしても必要な情報であった。表向きは慈善事業に熱心な信徒…。しかし裏の顔は人身売買を行っているというとんでもない悪党である。孤児を保護する名目で、行き場のない子どもたちを集め、その子達を商品のように売り捌く…。そしてこの男にはもう一つ趣味があった。男女問わず子ども好きで、それと同じくらい聖職者も好きという。……性的な意味でだ。全く理解できない。
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    ことじか

    DONE眠っているテメノスを見て触れたくなるヒカリ。
    ヒカリはテメノスが眠っていたらその隙にこっそりキスをするのではなく、起こしてからわざわざしそうだなって考えていたネタを書いてみました。
    が、思ったより方向性が変わりました。(本当はもっとギャグっぽいオチになる予定だった)
    触れてみたい(ヒカテメ)食事の時間だから、テメノスを呼んできてくれとキャスティに頼まれる。テメノスの泊まる宿の一室の扉の前に立つ。
    「テメノス?」
    扉を何度か叩いても返事はない。
    「失礼する」
    そっと扉を開くと、鍵は閉まってはいなかった。部屋の中を覗くと、窓辺の椅子にテメノスが座っていた。部屋に足を踏み入れるとすぅすぅと、規則正しい寝息が聞こえてくる。
    手元には開きっぱなしの本と書きかけの書物。恐らくなにかの作業中に寝落ちてしまったのだろう。そっと、その手の中の本に栞を挟んでぱたんと閉じる。
    テメノスは眠っていた。ヒカリが近づいても彼は起きる気配はなかった。
    テメノスは人の気配に聡い。
    警戒心が強いからなのか元来の質なのか分からないが人が近づけばどんなに眠っていても彼はすぐさま瞳を開けて行動に移すぐらいの人間であったのに。野営の見張りのときなんか交代の頃に近づけば「おや、もうそんな時間ですか」とこちらが声をかける前に起きていたのに。
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