サムがいなくなって3日、
ティーチの奴がいなくなってもう一週間が経とうとしていた。
真っ白な部屋の中に俺だけしかいない身体。
「お、俺はどうすれば…」
俺一人だけじゃ視聴者様を楽しませることはできない。
俺には才能がないのだ。抱えた膝を引き寄せ強く抱きしめる。
「よぉ、コバタンw辛気臭ぇ顔してどうしたんだぁ?」
「ひぃ…!だれだよお前!」
「あれぇ?コバタン、また全部忘れちまったのかぁ?」
天井から降りてきた黒い影に吐き気を催すほどの恐怖と嫌悪を感じて後ずさる。
黒々とした体に左右に裂けた口、手の様な耳。記憶にないはずなのに恐ろしくてたまらなかった。
逃げようにも恐怖のあまりに逃げることすらままならなかった。
伸びてきた手が手首をつかむ。ビクッと体が反応したたときには遅く
次の瞬間には両腕ともつかまれて壁に押さえつけられていた。
「さ、触るな!やめろ!」
「あきらめろよ。コバタンw今日はこのダダ様がユキエちゃんの体験をコバタンにも体験させてあげようとをもってさぁ!」
身動ぎ抜けだそうともがくがびくともしなかった。いくら叫んでもニヤニヤ笑うばかりで拘束は全然緩まない。
何のことかわからない。でも俺は思い出せないだけでそれを知っているような…。
「もうコバタンが自分のしでかしたこと忘れられないように!あはっはっは!」
耳障りな笑い声をあげるダダが顔を近づけてくる。せめて顔をそらして抵抗するが
手の様な形の舌が伸びてきて頬を舐めあげられ、ぞわっと悪寒が走り毛が逆立つ。
「やめろ気持ち悪…んっぐ」
叫ぼうと大きく開いた口に長い舌が勢い良く突っ込まれる。
呼吸もままならないほどの質量が口いっぱいに含まされて顎が外れそうなほど開かされる。
涙で歪む視界にダダの気持ちの悪い笑みが映る。舌をかみちぎってやろうと顎に力を入れようとした時だった。
口の中に押し込まれた舌が不意に指のようになった部分が奥に入り込み喉の奥をくすぐられる。
「んぶっ!?」
催吐感で上がってきた息と胃酸が口が塞がれていることで行き場を無くし喉が胃酸で焼ける。
呼吸がいよいよ苦しくなって思考がまとまらず視界がぼやけて瞳がぐるんと上を向くのを見たダダが舌を出したまま器用にしゃべりだした。
「苦しいだろぉ?ほらよw」
ずるっと口から舌が抜かれると俺は思いっきり嘔吐する。
「おっ、あ、ぉろろ、げほっ、はぁ、げほげほげほっ」
胃の中の胃酸を思う様吐き出したあと急激に入り込んだ空気ととも若干気管に入った胃酸が取れなくて激しくせき込む。
押さえつけられた腕が離された。頭痛とめまいが酷く体制を崩して床に前のめりに倒れ、吐き出されたばかりの吐しゃ物の中にべしゃりと顔が沈む。
ひゅーひゅーと喘鳴を鳴らしながら息を整えているとまた腕をつかまれる。
今度は後ろ手に肘から先を重ねるようにひとまとめにされ縄のようなもので縛られた。
抵抗する気力もなく床に伏せたままだった顔をつかまれ無理矢理顔をあげさせられる。
べちゃべちゃになった顔を見てダダが目を細める。
「ユキエちゃんもお前に犯された後吐いてたよな。」
先ほどまでとは違い急にまじめな声色で語られた情景が脳裏にフラッシュバックする。
「…あ。あぁ!俺は、俺は…」
知らないはずなのに鮮明に思い出された悲惨な光景に嫌悪し涙があふれる。これを俺がやったというのか。
しかしその時、不自然に思考が途切れ思い出された光景も溶ける様に消えてしまい
思い出そうとしてももう何もわからなくなってしまった。
「…おもい、だせない…」
「へえ、よほど思い出してほしくねぇみてぇだな」
ダダが俺の顔を覗き込みながら続ける。
「でもお前が忘れても俺は覚えてんだぜ。だから」
だれが、なにをと思ったが頭をつかむ手が離され吐しゃ物まみれの床に顔面を強かに打ち付け思考が中断される。
「一つずつ思い出していこうな、コバタンw」
いつの間にか後ろにまわったダダの声が先ほどとは打って変わって楽しげな声色が聞こえてきた。
一方俺は酸欠がようやっと解消されてきて床に散らばった吐しゃ物の据えたにおいに顔をしかめる程度には思考力が戻ってきていた。
「おい、気が済んだなら早くこれ解いてくれ」
後ろ手に拘束されているせいで上体を起こすこともままならなかった。
「あ!?んなわけないじゃんwむしろこれから本番だぜw」
ダダはそう言いながら俺の腰のあたりの毛並みを逆なでし地肌を指先でなぞられ、ぞわぞわした感覚が背すじを走り背がのけ反る。
「っつぅ…気色悪い触り方するな!」
「あっはっは!そうだな、お前はこんな触り方はしなかったな」
そう言ったかと思うと横に転がされ仰向けにされる。
近寄って来るダダにせめてもの抵抗で脚をばたつかせるが腕が使えない以上できることはそれくらいしか無くしばらくの攻防の後、脚を掴まれてそのまま脚の間に割り込むことを許してしまった。
「本当に何する気だ!」
「何ってそりゃナニに決まってるじゃん。流石に分からないわけじゃないだろ」
覆い被さるような体制になったダダが下品な笑みを浮かべ俺の腹に手を這わせた。探る様に腹から胸へと移動させていく。
嫌でもわかる性的な意図のある動きに自分が
性の対象にされることへの嫌悪とそれにほぼ抵抗できない憤りが募った。歯を食いしばりふーふーと怒りに息を荒らげダダを睨みつける。そんなささやか過ぎる反抗にダダはより目尻を下げ口角をあげる。
「そうだ」
なにか思いついたらしいダダが耳元に顔を寄せ囁く。
『 愛してる。愛してるんだ、ユキエ』
その声はダダのものではなかった。
「*****」の声のそのものだった。
どっと脂汗が滲む。
「うっ、ぷ」
腹の奥に冷えた大きな石を入れられたような不快な感覚ととも先程までと比べ物にならないほどの勢いで胃の中身がまたせり上がってくる。
「あw真上向いて吐くと窒息しちゃうぜ、コバタンw」
ダダはゲラゲラと笑いながら手のような形の耳で顎を掴むと乱暴に横向かせる。
頬を床にたたきつけられた勢いで溢れた胃酸が床に散らばる。
「うぇ、お、う、げぇ」
まだ吐こうと苦しく嘔吐くがもう吐くものが胃に残っておらず汚らしい嗚咽音を漏らすばかりだった。
その隙にダダがどこからか取りだしたローションを手に取り被毛に覆われた秘部に塗りたくる。
「ひっ、」
ヒヤッとした感覚に驚いた身体が跳ねたがそれに構うことなく湿ってくったりと寝たの毛を掻き分けて進む。そしてローションのヌメリを借りて内部への侵入を果たす。
「...うぁやめ...」
指1本入っただけで酷い異物感が襲い、暴れて逃れようとしたが後ろ手に縛られ、脚は内側にはいられてしまってどうしようもない。無いに等しい抵抗をいなしツプツプと抜き差しを繰り返して中にローションを馴染ませる。摩擦が弱まってきたら指を増やす。指を開いて広げ空いた隙間にローションを流し込む。湿った水音がして「もういいだろw」という声がしたと同時に指が抜かれ信じられない、信じたくない物がピトリと宛てがわれた。その感覚に血の気引く。
「や、やだそれだけはやめてくれ頼む...」
「ん~...」
ダダが面白い