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    wanon

    ワノです。R-18の二次創作をあげています。
    大捏造マシーンなので、公式で見たことない設定とかは当たり前ですが全部捏造で妄想です。

    感想などは、とてもとても喜びます。

    プロフィール画像/ノーコピーライトガール様

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    POIPOI 6

    wanon

    TRAININGパッションのままに書いた……最初の長セリフ読む必要ありません。
    エメヒュ工場産だけどたぶんカプはないと思います(たぶん)
    推敲や読み直しもあんまりできておりません。ほんと、勢いままです。よしなに。
    アゼとヒュが飯つくってエ巻き込んで食べるだけ「つまり、エーテルの操作が下手っていうのは短所ではあるけど同時に長所にもなるわけ。工夫をするからね。私はそれを君や他の魔法を苦手とする多くの人たちから学んだ。過去の私はそりゃもう自分が魔法の天才であることを鼻にかけていたし、何もかもを魔法で済ませてしまっていて、その不便さを楽しむとかそういうことをやろうとしたことさえなかったんだけれど、心を入れ替えて、そう、ちょうど先節まで環境に適するためのエーテルを使わないっていう実験をやってみたんだよね。手紙にも書いたとおりに。これがすごくしんどくて、特に酷かったのは火のエーテルが極性になる季節と氷のエーテルが極性になる季節でさ。これが正反対のつらさなんだよ。火のエーテルが極性のときはとにかく熱いし、さんさんと降り注ぐ太陽を恨まずには居られなくて、かと思えば氷のエーテルが極性のときは本当に本当に寒くって! 火の極性のときにはあんなに恨んだ太陽が恋しくて仕方ないんだもの。耐えかねて温かさを感じられそうなイデアをたくさん創造してしまったし、君にもいくつか送ってもらったけれど、あれは本当によかったよ。あの、火のクリスタルを入れて持ち歩くランタンのイデア。あれを君が送ってくれて私は本当に助かったんだ。正しく命が助かったね。ランタンのなかで煌々と燃える炎に顔がにやけるなんてはじめての気持ちだったし、いやあ貴重な経験だった。逆に言えばアーモロートは快適すぎて経験の機会を損失していると言えるかも知れないね。それはそれでゆゆしき事態……って、そうじゃなくて。つまりその一環で私もあれをやってみたんだよ。そう、料理。でもどうしていいかわかんなくて。とりあえず君が作っていた手順とかを思い出しながらやってみたんだ。それでね、それらしいモノは出来たけど食べてみたらまるで別物で、控えめに言ってとてもマズかった。結局一回で懲りて、そこから食事だけは魔法を解禁することにしたんだ。それでそれで、改めて魔法で作った料理を食べて、どうだったと思う? やっぱりマズかったのさ! つまりそれだけ君の作ったものがおいしいってこと。だから、覚えているかい? そう、君に手料理のイデアを送ってもらった。それでわかったことなんだけど、君の料理のイデアでも、魔法で作った食事ってあまりおいしくなかったんだ。不思議だよねえどちらも君の料理なのに。それで仮説を立てた。思うに、手料理にはその
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    wanon

    MOURNING眠いので尻切れトンボになりました。
    ラギーが夜食食う話、にしようとしたものサバナクローにもキッチンはある。ただ他寮と比べるとここの使用頻度はあまり高くはないだろう。実際、ラギーはここを使う数少ない寮生の一人ではあるが、自分以外の誰かがこのキッチンに出入する姿は二年生になった今でも見たことがない。たまに洗った食器やカトラリーが洗いカゴに突っ込まれているので、使ってはいる人はいるのだろうけれど。
    トントンと軽快にミニトマトを半分にカットしてスキレットに放り込む。真っ黒な鉄の中には黄色いパプリカやピーマンが無造作に放り込まれていた。つまみを捻ってマジカルペンの先から火種を飛ばすと、ボゥとコンロから吹き出したガスが引火する。アイランドの下の戸棚からオリーブオイルを引っ張りだしてスキレットに回しかけると、オイルが鍋肌にあたってじゅうじゅうと音がする。火を弱めてしっかりと野菜を炒め、ゆっくりと立ち昇ってくる脂の香りを胸いっぱいに吸って、ラギーはにんまりと口角をあげた。ステンレスのさじでそっとオイルを掬い上げて口に含む。オリーブオイルに野菜の甘みや旨味、香りがうつって、これだけでもう十分に旨い。
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