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    aaaaa_oshi

    おウマさんのみ。🗾🔕が9割。

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    aaaaa_oshi

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    『早く気づいて!!』

    お題 北海道に帰る🗾についていく🔕

    寝起きでも見れます。

    片恋もきゅんとするけれど!「スズカさぁん……、冬休みの課題が…、冬休みの課題がぁ…ッ!」
    「大丈夫、まだ冬休みは一日目よ…?そんなに焦らなくても…」

    「夏休みの時点気付いてしまったんです。私、とっっても、とっっっても課題が苦手だって…っ!」

    ほら、このくらい!と両手を広げて、その課題の苦手さを表現する彼女がなんだか面白くて、ふふ、と肩を揺らす。

    唐突だが、私はこの可愛すぎる元気大食いウマ娘にだいぶ前から片想いを拗らせている。それはもう、少女漫画の主人公も多分顔負けのレベルで。告白なんて出来る訳ない。

    恥ずかしい、きっと断られてしまう、関係が壊れてしまうかもしれない。この三点でハッピーセットどころかアンハッピーセットだ。
    それでも好きという気持ちがいつまで経っても消えてくれない。
    そのくらいには惚れてしまっている。その相手の名前というのはスペシャルウィーク。
    最初は素敵な名前だなぁ、くらいにしか思わなかったけれど、好きになってしまってからは名前にすら意識してしまっていて。

    ベッドの中でこっそり、彼女に聞こえないように「スペちゃん。」なんて繰り返してしまっている。だってなんだか幸せな気持ちになるから。

    「スズカさん…、スズカさん?数学は…やっぱり燃やした方が…、」
    「お願いだからライターをしまってスペちゃんッ…!」

    てし、とツッコミを入れれば、それを待っていた!と言うかのように此方に歯を見せて満開の花のような笑みを向けてくる。
    好き補正関係なく可愛い。
    あぁ可愛い。好き。スペちゃんが好き。
    どうしてこんなに好きなんだろう。不思議で仕方がない。
    人に好意を持ったことなんて、今まで一度もなかったのに。
    こうして意識していけば行く程好きが募っていく。叶わないと分かっているのに、駄目だと分かっているのに好きは増えていく。

    「そう言えばスズカさん、最近沢山笑ってくれますよね!」
    「え…、そ、そうかしら…?そんなつもりは別に……、というか、私そんなに笑ってなかった…?」
    「違いますよ!前も笑ってましたけど、今はもっと沢山、そういう所…見せてくれるようになったなぁって!
    スズカさんの笑顔、とっても素敵だから嬉しいです!」

    (また…。)

    頬が熱い。多分、私の顔は真っ赤になってる、と、思う。

    きっと惚れてしまったのはこういうところが原因。すぐにこんな嬉しい言葉をすらすらと的確に並べてきて。
    惚れても仕方ないじゃない…!と大きな声で言いたくなってしまうほどには嬉しい。嬉しいが七割、恥ずかしいが三割程。

    私は直ぐに調子に乗ってしまうのかもしれない。そう思う程度には、彼女に褒められる度に少し浮かれてしまうし、恥ずかしくなってしまうし、もしかしたらをすぐ考えてしまう。

    もしかしたら、この子も。この子も、私の事を、

    (いや、違う違う…絶対に違うわ…!!)

    「スペちゃんの笑顔も、とっても素敵よ…?」
    「え!!!え、ほ、本当ですか!?じゃあ沢山笑います!!」

    自分から言ってきたことなのに、私がそれをそっくりに返せば彼女の顔は真っ赤になる。
    嗚呼可愛い。すっごく可愛い。

    「……ふふ、っ…ふふふ…」
    「…?スズカさん…?な、なんで笑ってるんですかっ!」
    「スペちゃんが、すっごく可愛くって…!ふふふ…っ、」

    へ!?と有り得ない!と言わんばかりの声を上げて、目をぱちぱちと瞬かさせている。
    なんでそんなに可愛いんだろう。怖いくらい可愛い。
    小動物と同じようで少し違う可愛さ。抱きしめてやろうか、なんて考えてしまう。

    「うぅん…スズカさんも、とっても可愛いですよ!私より!…他の人よりも、とっても可愛いです。……はい、この話もう終わりです!」

    ぶわっ、と顔が熱くなっていくのを感じる。駄目だ。私は一刻も早くこの子から離れなければいけない。

    「…あ、燃えるゴミ、出してくるの忘れてたわ…っ!…スペちゃん、ちょっとまってて…!」

    まだ時間に余裕があったが、誤魔化すために燃えるゴミが入った袋を持ってドアノブに手をかける。

    「んぇ、分かりました。…早く帰ってきてくださいね!」

    はぁ。
    心の中で深く溜息を吐いた。溜めに溜め込んでいる何かを誰にもバレないよう吐き出すかのように。

    この紙類の簡単に燃えてしまうゴミと一緒に、この恋心も燃えて散り散りになって、消えていってしまえばいい。

    …何を考えているんだろう。私。










    「スペ…、シャルウィークさん……飲み物は窓際の所…です。」
    「ありがとうございますっ!良かったらデザートもとってきましょうか?」
    「いえ、私は…」
    「えーっ!スズカさんもっと食べた方がいいですよ!」

    (人懐っこくてにぎやかな人…)

    ヨーグルトとフルーツの話で盛り上がっている彼女を目の前に、ご飯をもぐもぐと咀嚼する。

    (これから毎日こんな感じなのかしら…?)

    この元気な子と上手くやっていけるのかな。このままで大丈夫かな。
    嗚呼、色々余計なことを考えてしまう。

    (ペースが狂っちゃうな…)

    「おっはよー、スペちゃん!」
    「テイオーさん!おはようございますっ!」
    「あっ、スズカも!おっはよー!」

    「えー!いつの間にスズカと仲良くなったの?スペちゃんやっるぅー!」
    「えへへ…実はルームメイトなんですっ!」
    「ねっ、スズカさん!」

    「あ…えぇ。」
    「へぇ〜!今度遊びに行ってもいい?」
    「モチロン!ですよ!」

    「ちなみに学園に来て初めてあったウマ娘もスズカさんなんです!」
    「えーっ!スゴイ、運命じゃん!!」
    「はいっ!」

    「私にとって、スズカさんは“特別”なんです!!」

    「あはは!スズカのこともう大好きなんだね〜〜!」
    「はいっ!」
    「そうだ、スペちゃん今日から授業だよね!頑張ってね!」
    「はいっ!」





    ──────────────



    夢を見た。

    (…なんで今更…。)

    随分冷たいな、と他人事のように思った。やっぱり、彼女のお陰で…私は。

    目を何度か擦る。時計はまだ午前5時を指してくるくると回っていた。

    …走れる。走ろう。

    「…スペちゃん、私、走ってくるわね。」

    ジャージに着替えて洗面台に向かう。

    気分転換にいつもとは違うところでも走ろうかな。なんて。


    蛇口を捻って水をだす。寒い季節には少し辛かったが、これも仕方がない。

    「…はぁ。」

    顔に水を当てて一つ息を吐いた。

    (やっぱり…好き、は…変わらない。)











    近くを走っていれば、いつの間にか傍に立っていた時計は6時を示していた。

    (そろそろ寮に戻らないと…)

    走っていれば時間はあっという間だ。余計なことを考えずに済むし、一番落ち着ける。
    はず、なんだけど。

    『私にとって、スズカさんは“特別”なんです!!』

    その場でらしくもなく蹲った。


    「はぁ……ウソでしょ…。」



    本当に、嘘であって欲しい。












    「なぁなぁマックイーン、アタシさぁ…さやえんどうになろうとおもってるんだけど」
    「勝手にやってくださいまし。」
    「スカーレット最近太っ」
    「アンタその続きの言葉いったら分かってるでしょうね????」

    「あはは…そういえば、私、実家に帰ることにしたんです。」

    「「「「えぇっ!?」」」」

    (え、)

    「正月休みで、帰るんですけど…えっと、トレーニング…休んじゃうんですけど、大丈夫かなぁ…」
    「スペ、うぅ…スペ、良い奴だったよ…ッ。100年後暇?」
    「きっとスペシャルウィークさんなら大丈夫ですわ。気を付けていってらっしゃいませ。」
    「スペ先輩なら大丈夫ですよ!アタシ達、ちゃんと待ってますから!」
    「はい!コイツと同じで自分も待ってます!」
    「ちょっとコイツって何よ!」
    「別にいいだろ!」

    「…スペちゃん、」
    「…?どうしたんですか!」
    「気をつけて、ね。」
    「…はい!」

    (…、行かないで、なんて。言えないわ…。)







    「ということなんだけど…。」
    『なるほどね〜…。それは辛いよ…。』
    「…う、ん。…離れるの、やっぱり少し…。」

    『……スズカ。スズカはさ、結局スペちゃんに着いていきたいの?引き止めたいの?』
    「…ええと、着いていきたい。…でも、」
    『でもはなし!それをそのまま伝えればいいの!スペちゃんに!』
    「え、大丈夫…かしら。…迷惑になっちゃうような…」
    『大丈夫大丈夫!スペちゃんはスズカ好き好き病なんだから迷惑なんて思うわけないじゃん!』
    「…うぅ…そう、かしら。」
    『…ボクから言ってもいいんだけどさ、やっぱり、スズカから言わないと意味ないと思うんだよね。だから、スズカ。覚悟決めて行っちゃえ!
    じゃあボクカイチョーにちょっかい掛けに行くね、頑張れ〜バカップル。あ、まだ付き合ってないか。』

    『終了しました。』

    「え、テイオー…そ、そんな…。」

    急過ぎる。バカップル…?
    まだ相談したいことが山ほどあったのに…!

    (…でも、テイオーに頼りっぱなしも…良くないわよね。)

    ちゃんと自分から言わないと意味が無い。それはきちんと理解している。

    (理解、してるけど……)

    勇気がない。あと一歩を踏み出せない。








    「スズカさん、スズカさん、起きて下さい。…えへへ…スズカさん、お寝坊さんですね。」

    「…、?…いま、何時?」
    「6時です。全然間に合いますよ。」
    「わかった、急ぐから、待っててほし、」

    (あれ、今、私なんて言った…?)

    それすら寝惚けて思い出せなくて、空気が冷たい中、布団から顔を出す。すれば、「かわいい」なんて、頭が回らなくてよく分からない単語が彼女の口から出てきて、首を傾げた。
    いつの間にかくしゃくしゃと頭が撫でられていて、とっても心地がいい。

    それでも学園に向かう為に起きなければいけないから。ベッドから抜け出して、洗面台に急いで駆けつける。

    (…、はぁ。…やっぱり、自分から伝えないといけないけれど。)

    冷たい水を顔にかけて、鏡に映った自分を見つめた。

    (…あれ、ま、まって。)

    少しだけぼーっとしていた頭が回り始めて、一度思考が固まる。

    (さっき、私、頭撫でられてた…!?)

    今更だ。ああ、ほんとうに。寝惚けていてよかった。

    「…んん…。はぁ…、よかった。」

    すきだなぁ。いつまでたってもこの気持ちは変わってくれない。
    それどころか日が経つ度に好きになっていってしまっている気がする。もうどうしたらいいんだろうか。

    「何が良かったんですか?」
    「すすすすすすすすすぺちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃっ、ちゃ…、」

    「慌ててるのは何か理由があるんでしょうけど、慌て方凄く独特ですね!ボケてます?ツッコミますよ!なんでやねんっ!」

    「え、私ボケてたかしら…ウソでしょ…。」
    「嘘じゃないですよ!録音してあります!」
    「んんなんでやねんっ!じゃなくて…なんで録音してあるの…。」
    「あれですよ、最近の流行りです。」
    「っ」

    謎のコントの様なものを繋げながらも顔をタオルで拭う。

    (はぁ、…やっぱり、。…着いていきたい、けど…)

    未来の私に全部押し付けたい。…出来るものなら。









    強い風が此方を指さして言った。「なぜ君は小さな勇気すら出せないの?」と。否、言っているのではない。私がただそうやって妄想しているだけ。

    もう少しで、彼女は実家へと帰ってしまう。大き過ぎる飛行機に攫われていってしまう。
    その間、当たり前だが彼女に会えない。
    今更だ。それが嫌で悩んでいたのに、私は人に相談をしただけで0.5歩すらも踏み出せていない。
    私も連れて行って。その一言が簡単に言えたなら、どんなに幸せなんだろう。

    スペちゃん。スペちゃん。
    その可愛くて綺麗な瞳は、何処を見ているんだろう。

    もう一度強い風が吹いた。先程よりも、何倍も強い風。
    枯葉がくるくると宙を舞う。まるで無重力になったかのように。それと同時に、私が想い慕って仕方の無い、彼女の柔らかい髪が靡いた。

    「…スズカさん?」

    風は何かを察したかのようにどこかへ消えた。然し先程の名残か、未だ枯葉が宙で揺れている。

    『スズカから言わないと意味ないと思うんだよね。』

    ふぅ、と息を吐いて、彼女の手を掴んだ。


    「ねぇ、スペちゃん。」




    「スペちゃんに着いて行っても、いい?」


















    乗るはずのなかった、敷かれたレールの上を揺れながら何よりも早く走る新幹線の中、ころころ変わっていく景色を眺めていた。

    (スペちゃん、何考えてるのかしら…。)

    景色を見ているのか、私を見ているのか、はたまたぼーっとしているのか。何を考えているのか分からない彼女を一瞥すれば、その彼女が考えていることを適当に予想をしてすぐに終わる。正解も分からないし、考えたってきっと仕方の無いことだから。

    …なにか喋ることもない上、新幹線の中はとっても静かで会話をしづらい。どうしよう、どうしよう。ただ何をどうしようか考えているだけで時間も新幹線も先へ進む。

    ここで手を繋げたり出来たのなら、ここで彼女に寄り掛かることが出来たのなら。
    素敵でやってみたいと思うような事だけれど、そもそも柄でもないし、恥ずかしいし、拒まれてしまったら悲しいから、と心の中で勝手に否定をして終わる。

    彼処からどんどん先に進んで、彼女に直接この想いを伝えられたらな。
    やっぱり一気にこの壁を乗り越えるのは難しいようで、一歩ずつ確実に進んでいく他なさそうだ。

    (意気地無し、って言われても仕方ないわね…。)

    『やっぱりスペちゃんのことが好きなんでしょ。』
    『いいじゃん。両想いかもしれないじゃんっ!』
    『頑張れ〜バカップル。』

    相談に乗ってくれた一人の友人の言葉が未だに残っている。
    両想いかもしれない。もしかしたら、もしかしたら。…そのくらいの気持ちでいた方が楽なのかな。

    なんて考えている内に、隣の彼女の手が、私のそれと触れる。

    (えっ、……!?え、え!?)

    頭の中でぐるぐる混乱しているうちに、いつの間にか指は恋人同士のように絡んでいて。まるで私の先程の心を透かしたかのように。
    そんな、そんなこと、やられてしまったら。

    耳も頬も、全部全部熱い。寒いはずなのにとっても熱い。

    「スペちゃん…?」

    正気を保って彼女の顔を覗き込んだ。どこか不安そうな、でも幸せそうな。色んな感情が混ざっているような、そんな顔。

    「いや、ですか。」

    「うぅん、嬉しいから、大丈夫。」

    首を振って、それが嬉しいことであることを素直に声に出した。
    暖かい。嬉しい。幸せ。
    気持ちが溢れていく。ずっと手を繋げていられたらいいのに。ずっとずっと、ずっと。

    「…もう、寝ますか?」

    …このまま寝られたらいい夢が見られるかも。少しだけ、寝てみようかな。

    「そうね…まだまだ時間はあるし、少し寝てみようかしら…。」

    頭がふわふわしてきた。熱が集まって来て、なんだか眠たいような、そうじゃないような。分からないけれど、幸せだということは確かだ。

    「繋いだままでも大丈夫ですか。」

    「……えぇ、…大丈夫。繋いでいて、欲しい。」

    小さく頷いて、落ち着かない頭でぐるぐる考える。
    嬉しそうな彼女の仕草にドキっとすれば、更に鼓動は早くなって、もう何が何だかわからなくなって。

    やっぱり、両想いになれたらな。




    片恋もきゅんとするけれど。
















    新幹線は空港に向かって走り出す。揺れながらも、一直線に。
    私も素直に想いに向かって一直線に突っ走れたら、なんて。
    出来たら苦労なんてしないけど。
    次々と変わっていく景色を見つめる彼女を見て、ただ綺麗だなと。ただ好きだなと思う。

    「……。」
    「…………。」

    新幹線はやはり静かだ。だからか、余計に会話をしづらい。

    …この前、彼女から着いていきたいと言ってくれた時、きっと勇気を出してくれたんだろうな。と思った。自分から行きたいと言ってくれるなんて思ってもいなかったから。
    誘おうと思っていたけれど、きっと断られてしまうだろうと諦めていたのに。

    『スペちゃん、大丈夫だよ。』
    『スズカも、絶対絶対着いてきてくれるからさ。ボクが言ってるんだから絶対!』

    助言をくれた親友の言葉を頭でリピートする。なぜ分かったんだろう。
    もしかして、彼女も私のことが好きで、同じように相談してた、とか。
    ご都合的に考えてそれを終わらす。なんだか虚しくなってしまいそうだったから。

    しかしこのまま無言で終わってもいいのだろうか。……このまま眠ってしまったら、何かがもっと遠くに行ってしまう気がするのだ。

    そんなことを考えている内に、考えている暇があるなら行動に移そうと決心した。
    そして、ふんわりと柔らかい手を取って、指を不慣れながらも優しく絡める。所謂恋人繋ぎというものだ。

    恋人でもないのに、なんでこんなことしてるんだろう。私が彼女に想いを寄せているから?…それでも、女の子同士の恋人繋ぎなんて、ただの“友達”の遊びに過ぎない。

    それでも、繋ぎたかった。そう想われてしまったっていい。
    …否、良くはない。欲を言うとするのならば、この想いに早く気がついて欲しい。貴女と恋人になりたい。

    でも、きっと自分から言わないといけないから。自分からじゃないと意味が無いから。

    「…スペちゃん…?」
    「いや、ですか。」
    「うぅん、嬉しいから、大丈夫。」

    彼女が今、頬を赤く染めているのは、私の事が好きだから?意識でもしてしまっているのだろうか。…やっぱり都合よく全てを捉えてしまう。彼女が照れ屋なんてとっくに分かっているのに。
    …でも、それでも本当の答えは分からない。心なんて読めるものでもないから。

    「…もう、寝ますか?」
    「そうね…まだまだ時間はあるし、少し寝ようかしら…。」

    でも近い内、その答えを出したい。見つけてみたいのだ。

    もう少し足を踏み出してみるから。勇気をだして行動に移してみせるから。
    ただ考えて悶えるだけじゃなくて、伝えるから。


    「繋いだままでも大丈夫ですか。」

    「……えぇ、…大丈夫。繋いでいて、欲しい。」




    だから、はやく気がついて。スズカさん、早く、この想いに。

    切実に気づいて欲しい…はやくはやく!







    片恋も、きゅんとするけれど!



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