私と契約しませんか?ウイニングライブが終わり、寮のベッドに沈む。やっと帰って来れた。
走ることに集中をしすぎてあまり覚えていないが、一着に入ったらしい。それを聞いて、嬉しいなと思った。が、それよりも、誰もいない景色を見れたことに対して嬉しいという方が強かった。
…一着というものに大して執着はしていないものの、私の前で誰かが走っていることは少し嫌で、先頭の景色だけを見ていたくて、それだけを目指していたら、いつの間にかここまで来ていた。
楽しいこともあるが、何気に不便な事などもある。街中で人に群がられたりすることだ。
ほっておいてくれればいいのに。なぜ私に集
まる必要があるのだろうか。
それはそうとして、シャワーを浴びてこなければいけない。
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